"うつ病" が、"脳内神経伝達物質=セロトニン" の欠乏によって引き起こされることはよく知られている。 そして、時代環境の特徴でもある "ストレス過多" や "高齢化の影響" によって、"うつ病のリスク" が蔓延しているとも言われている。
◆ 参照 当誌過去の "うつ病" 関連記事
(1) 体内生成物質「βヒドロキシ酪酸(BHB)」に、"抗うつ効果"を確認!(鳥取大医学部)/当誌 2017.09.25
(2) "認知症"発症リス9つの要因! 人は生涯学び続けて"脳の余力"が鍛えられるという側面!?/当誌 2017.09.05
(3) マウスの実験で示された"既存胃薬"による"うつ病"の改善可能性! (岡山理大グループ)/当誌 2017.06.05
(4) "うつ病"の改善物質(海馬の神経細胞を新生/増加)を特定!新規治療薬に期待!(阪大)/当誌 2017.04.27
(5) うつ病患者、10年で18%増!自殺の主要因!女性、55~74歳要注意!早急な対策要とWHO/当誌 2017.02.27
今回注目する下記引用サイト記事 : うつ病のリスク、魚介類食べると減少 国立がんセンター/日本経済新聞/2017.09.27 - 00:00 は、 <国立がん研究センターなどのチームは26日、青魚などの魚介類をよく食べる人はうつ病のリスクが低下するとの調査結果を発表した。サバやサケなどの大きめの切り身などを毎日食べるとよいという。エイコサペンタエン酸(EPA)などの脂肪酸がうつ病のリスクを下げたとみられる> と報じている。
<......長野県佐久市に住む40~59歳の男女対象に1990年から追跡調査した。2014~15年に精神科医の診療を受けた1181人を選び、食生活のアンケートの結果をもとに、魚介類の摂取量から4つのグループに分類した。群ごとの摂取量の中央値は1日57グラム、84グラム、111グラム、153グラムだった。 57グラムの群に比べて111グラムの群はうつ病を発症するリスクが半分以下になった。統計的に意味のある差は出なかったが、他の群も最も少ない群よりリスクは下がった。 EPAやドコサペンタエン酸(DPA)といったn―3系脂肪酸の摂取量を求めたところ、適度な量の群はリスクが下がった。ただ、ある程度以上の量を摂取するとリスクが上がった。 国立がん研究センターの松岡豊部長は「魚をよく食べる人は、野菜てんぷらや野菜いためも食べがちだ。サラダ油などに含まれる不飽和脂肪酸がn―3系脂肪酸の予防効果を打ち消したのではないか」と推測している> とある。
うつ病のリスク、魚介類食べると減少 国立がんセンター/日本経済新聞/2017.09.27 - 00:00
国立がん研究センターなどのチームは26日、青魚などの魚介類をよく食べる人はうつ病のリスクが低下するとの調査結果を発表した。サバやサケなどの大きめの切り身などを毎日食べるとよいという。エイコサペンタエン酸(EPA)などの脂肪酸がうつ病のリスクを下げたとみられる。
長野県佐久市に住む40~59歳の男女対象に1990年から追跡調査した。2014~15年に精神科医の診療を受けた1181人を選び、食生活のアンケートの結果をもとに、魚介類の摂取量から4つのグループに分類した。群ごとの摂取量の中央値は1日57グラム、84グラム、111グラム、153グラムだった。
57グラムの群に比べて111グラムの群はうつ病を発症するリスクが半分以下になった。統計的に意味のある差は出なかったが、他の群も最も少ない群よりリスクは下がった。
EPAやドコサペンタエン酸(DPA)といったn―3系脂肪酸の摂取量を求めたところ、適度な量の群はリスクが下がった。ただ、ある程度以上の量を摂取するとリスクが上がった。
国立がん研究センターの松岡豊部長は「魚をよく食べる人は、野菜てんぷらや野菜いためも食べがちだ。サラダ油などに含まれる不飽和脂肪酸がn―3系脂肪酸の予防効果を打ち消したのではないか」と推測している。
とかく、これを食べさえすれば "リスクが防げる" と考えたいものだ。 だが、うつ病のリスク" と深い関係があるとされている 脳内神経伝達物質=セロトニン" にせよ、"必須アミノ酸=トリプトファン" から作られるものの、セロトニン" を合成する "刺激" なしでは奏功しない、と考えられている。 生活習慣全体に目を向け直す必要がありそうなのである...... (2017.10.01)
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