がん細胞から血液中に分泌される "がんの痕跡" を分析することで、がんを早期発見する "血液検査" 法が、昨今、相次いで開発されている。
◆ 参照 当誌過去の "がん 血液検査" 関連記事
○ <一度に複数の種類のがんを早期発見できる検査法はこれまでなく、人間ドックなどに導入されれば、がんによる死亡を減らせる可能性がある。 検査法では、細胞から血液中に分泌される、遺伝子の働きを調節する微小物質「マイクロRNA」を活用する。がん細胞と正常な細胞ではマイクロRNAの種類が異なり、一定期間分解されない。 同センターや検査技術を持つ東レなどは、がん患者ら約4万人の保存血液から、乳房や肺、胃、大腸、食道、肝臓、膵臓など13種類のがんで、それぞれ固有のマイクロRNAを特定した。血液1滴で、がんの「病期(ステージ)」が比較的早い「1期」を含め、すべてのがんで95%以上の確率で診断できた。乳がんは97%だった......> ( 血液1滴で乳がんなど"13種類のがん"を早期発見する新しい検査法開発!(国立がん研セ)/当誌 2014.00.00 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん研究会、血液で腎臓がんを早期診断/日本経済新聞/2017.10.04 - 15:01 は、 <がん研究会の研究グループは4日、血液検査で早期の腎臓がんを見つける方法を開発したと発表した。腎臓がんの細胞が出す微粒子に含まれる微量なたんぱく質を目印にする。東ソーが血液診断技術の開発を進めている。早ければ年内にも100人以上の患者を対象に医師主導の臨床試験(治験)を始める予定だ> と報じている。
<......研究グループは腎臓がん患者20人から採取した腎臓のがん細胞から微粒子を取り出し、その中に含まれる物質を調べた。腎臓がん細胞の場合、アズロシディンというたんぱく質が多いことがわかった。早期のがん患者の血液を調べたところ、このたんぱく質が検出可能だとわかった。腎臓がん治療の効果を確かめる目印にもなるという。 予定している臨床試験では、大阪大学や京都大学と協力し、100人以上の腎臓がん患者の血液を採取し、早期発見できるかどうかを確かめる> とある。
がん研究会、血液で腎臓がんを早期診断/日本経済新聞/2017.10.04 - 15:01
がん研究会の研究グループは4日、血液検査で早期の腎臓がんを見つける方法を開発したと発表した。腎臓がんの細胞が出す微粒子に含まれる微量なたんぱく質を目印にする。東ソーが血液診断技術の開発を進めている。早ければ年内にも100人以上の患者を対象に医師主導の臨床試験(治験)を始める予定だ。
研究グループは腎臓がん患者20人から採取した腎臓のがん細胞から微粒子を取り出し、その中に含まれる物質を調べた。腎臓がん細胞の場合、アズロシディンというたんぱく質が多いことがわかった。早期のがん患者の血液を調べたところ、このたんぱく質が検出可能だとわかった。腎臓がん治療の効果を確かめる目印にもなるという。
予定している臨床試験では、大阪大学や京都大学と協力し、100人以上の腎臓がん患者の血液を採取し、早期発見できるかどうかを確かめる。
<腎臓がんの細胞が出す微粒子に含まれる微量なたんぱく質> を目印とする早期の腎臓がんを見つける血液検査法が開発されたのだという。 どこまで精度が高いものなのか、今後、期待される...... (2017.10.06)
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