新しいがん治療法として注目を集めている "がん免疫療法" には、二種類あると言われている。
<がんの免疫療法は大きく二つに分かれます。一つはがん細胞への攻撃力を強めるもので、免疫を活性化すると考えられる物質を体内に入れる方法と、体外で活性化させた免疫細胞を体内へ戻すなどの方法があります。
もう一つはがん細胞が免疫にかけているブレーキを解除して攻撃力を取り戻すもので、オプジーボ(一般名ニボルマブ)などの「免疫チェックポイント阻害薬」はこのタイプです。このタイプの薬が使えるがんの種類は広がり、複数の薬が販売されています......>( 展開する、"がん免疫療法"、大きく分けて2タイプ ①免疫活性化法 ②ブレーキ解除法!/当誌 2017.08.08 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 血液のがん細胞狙い撃ち死滅 阪大が実験成功、免疫療法開発へ/共同通信/2017.11.07 - 01:03 は、上記の "前者( ①免疫活性化法 )" に相当するものである。 <血液のがんの一種「多発性骨髄腫」の細胞だけを攻撃し、大半を死滅させることにマウスを使った実験で成功したと、大阪大の保仙直毅准教授(腫瘍免疫学)のチームが6日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した> と報じている。
<......骨髄腫細胞の表面で異常に増加しているタンパク質を標的に攻撃する免疫細胞を、遺伝子操作を利用して体外で作製し、増やしてから体内に戻す免疫療法「CAR―T細胞療法」として実用化する計画。医師が主体となって進める治験の2019年度開始を目指す> とある。
血液のがん細胞狙い撃ち死滅 阪大が実験成功、免疫療法開発へ/共同通信/2017.11.07 - 01:03
血液のがんの一種「多発性骨髄腫」の細胞だけを攻撃し、大半を死滅させることにマウスを使った実験で成功したと、大阪大の保仙直毅准教授(腫瘍免疫学)のチームが6日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。
骨髄腫細胞の表面で異常に増加しているタンパク質を標的に攻撃する免疫細胞を、遺伝子操作を利用して体外で作製し、増やしてから体内に戻す免疫療法「CAR―T細胞療法」として実用化する計画。医師が主体となって進める治験の2019年度開始を目指す。
<骨髄腫細胞の表面で異常に増加しているタンパク質を標的に攻撃する免疫細胞を、遺伝子操作を利用して体外で作製し、増やしてから体内に戻す免疫療法「CAR―T細胞療法」> という上記記事でのがん治療法は、"がん細胞への攻撃力を強めるもの( ①免疫活性化法 )" というアプローチに属するものだ。 "狙いを定めた標的に攻撃する免疫細胞" を "遺伝子操作" で作り出したという点で期待が寄せられている...... (2017.11.09)
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