<"再生医療" の飛躍的な進展の中で、注目されているのが、素材として活用される "増殖細胞" の元である "幹細胞" だ。 その中でも、"脂肪幹細胞" と呼ばれる "幹細胞" に、近年熱い視線が注がれている> という点についてはすでに注目してきた。
◆ 参照 当誌過去の "脂肪幹細胞" 関連記事
○ 再生医療で様々な組織への応用可能な"脂肪幹細胞"、"低酸素下で増殖促進"!(関西医大)/当誌 2015.10.16
今回注目する下記引用サイト記事 : 脂肪幹細胞で欠けた骨治療 澁谷工業と金大が共同研究/北国新聞/2017.12.08 - 03:03 は、 <澁谷工業(金沢市)は、脂肪の幹細胞を使って骨の細胞を作り、骨の欠損治療に役立てるため、金大と共同研究に乗り出した。事故や加齢などで欠けた骨を人工骨で補うのではなく、生体に由来する幹細胞を活用することで治療後の人体への影響を抑える。来年夏ごろの動物実験を経て、将来的に、ヒトの整形外科や歯科分野での導入を目指す> と報じている。
<......澁谷工業と金大は11月、共同研究に関する契約を締結した。 澁谷工業によると、骨の欠損治療は一般的に、人工骨や凍結保存された他人の骨を移植する方法で行われているが、骨の強度がもろかったり、アレルギーや感染症を引き起こしたりする課題が指摘されている。 金大医薬保健研究域医学系整形外科学分野の土屋弘行教授らは、脂肪の幹細胞を基に平面状の骨の細胞シートを作製している。ただ、治療に活用するには立体的な3次元構造を持つ骨の作製が求められていた。 澁谷工業は、再生医療用のバイオ3Dプリンターなど、無菌環境下で細胞の塊を培養して立体的な体内組織をつくる技術を持つ。 土屋教授の基礎研究と同社の製造技術を組み合わせれば、3次元構造を持つ骨の作製などができると判断し、双方が共同研究に合意した。既に実施した検討実験では、脂肪の幹細胞から、新しい骨をつくる働きを持つ「骨芽(こつが)細胞」の塊の作製に成功したという。 共同研究では、実験室レベルの微細な骨の細胞シートに澁谷工業の製造技術を活用し、多様な骨芽細胞の塊をつくる手順を確立する方針である。骨の欠損部分に粒状の骨の細胞を重ね、埋めるように補修する案も描いている> とある。
脂肪幹細胞で欠けた骨治療 澁谷工業と金大が共同研究/北国新聞/2017.12.08 - 03:03
澁谷工業(金沢市)は、脂肪の幹細胞を使って骨の細胞を作り、骨の欠損治療に役立てるため、金大と共同研究に乗り出した。事故や加齢などで欠けた骨を人工骨で補うのではなく、生体に由来する幹細胞を活用することで治療後の人体への影響を抑える。来年夏ごろの動物実験を経て、将来的に、ヒトの整形外科や歯科分野での導入を目指す。
澁谷工業と金大は11月、共同研究に関する契約を締結した。
澁谷工業によると、骨の欠損治療は一般的に、人工骨や凍結保存された他人の骨を移植する方法で行われているが、骨の強度がもろかったり、アレルギーや感染症を引き起こしたりする課題が指摘されている。
金大医薬保健研究域医学系整形外科学分野の土屋弘行教授らは、脂肪の幹細胞を基に平面状の骨の細胞シートを作製している。ただ、治療に活用するには立体的な3次元構造を持つ骨の作製が求められていた。
澁谷工業は、再生医療用のバイオ3Dプリンターなど、無菌環境下で細胞の塊を培養して立体的な体内組織をつくる技術を持つ。
土屋教授の基礎研究と同社の製造技術を組み合わせれば、3次元構造を持つ骨の作製などができると判断し、双方が共同研究に合意した。既に実施した検討実験では、脂肪の幹細胞から、新しい骨をつくる働きを持つ「骨芽(こつが)細胞」の塊の作製に成功したという。
共同研究では、実験室レベルの微細な骨の細胞シートに澁谷工業の製造技術を活用し、多様な骨芽細胞の塊をつくる手順を確立する方針である。骨の欠損部分に粒状の骨の細胞を重ね、埋めるように補修する案も描いている。
<骨の欠損治療は一般的に、人工骨や凍結保存された他人の骨を移植する方法で行われているが、骨の強度がもろかったり、アレルギーや感染症を引き起こしたりする課題が指摘> とある。 上記記事での成果としては、<既に実施した検討実験では、脂肪の幹細胞から、新しい骨をつくる働きを持つ「骨芽(こつが)細胞」の塊の作製に成功した> とあり、今後の動向が大いに期待される...... (2017.12.09)
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