<他人の細胞を使って作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)から網膜の細胞を作製し、重い目の病気の患者に移植(「他家移植」)する世界初の臨床研究> については、拒絶反応 は元より、不安定な経過が回避されるかどうかが注目されてきた。
◆ 参照 当誌過去の "他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞" 関連記事
○ <理化学研究所などのチームは28日、目の病気の患者に、他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞を移植する手術を実施したと発表した。他人のiPS細胞を使った移植は世界初。患者本人のものを使うより準備期間が短く、費用も安くなる利点がある。iPS細胞を使った日本発の再生医療の普及に向けた大きな一歩となる> ( 世界初、他人のiPS移植="他家移植"!目の病気に網膜細胞!準備期間と費用圧縮!(理研)/当誌 2017.03.30 )
今回注目する下記引用サイト記事 : iPS移植で初の重篤症状 目の病気、臨床研究/KYODO/2018.01.16 - 18:08 は、 <神戸市立医療センター中央市民病院と理化学研究所などのチームは16日、他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞を、重い目の病気の患者に移植した世界初の臨床研究で、患者1人に網膜がむくむ症状が出たと発表した。理研によると、安全性などを確かめるiPS細胞の臨床研究で、重篤な事例の発生は初めて。原因の一つとみられる「網膜前膜」という部分の除去手術を15日に行った> と報じている。
<......理研の高橋政代プロジェクトリーダーは記者会見で「iPS細胞との因果関係は否定できない。入院を伴うため重篤のカテゴリーに当たる」としたが、「緊急性や生命への影響はない」と説明した> とある。
iPS移植で初の重篤症状 目の病気、臨床研究/KYODO/2018.01.16 - 18 :08
神戸市立医療センター中央市民病院と理化学研究所などのチームは16日、他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞を、重い目の病気の患者に移植した世界初の臨床研究で、患者1人に網膜がむくむ症状が出たと発表した。理研によると、安全性などを確かめるiPS細胞の臨床研究で、重篤な事例の発生は初めて。原因の一つとみられる「網膜前膜」という部分の除去手術を15日に行った。
理研の高橋政代プロジェクトリーダーは記者会見で「iPS細胞との因果関係は否定できない。入院を伴うため重篤のカテゴリーに当たる」としたが、「緊急性や生命への影響はない」と説明した。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
"iPS細胞" で心配されていたのは、"がん化の恐れ" であるが、同時に、"他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った......" という "他家移植" に "反応拒絶" が回避されるかどうか、についても懸念されないではなかった。 "今回の症状" が何によるものかに関しては今後究明されることとなる...... (2018.01.18)
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