今回注目する下記引用サイト記事 : アルツハイマー血液検査、検診活用には時間...優先すべきは治療薬や予防法/yomiDr.ヨミドクター/2018.02.01 は、 <国の推計では、2025年に700万人を超えると見込まれる認知症。その中心を占めるアルツハイマー病の原因物質の蓄積を血液検査で判定する方法を開発した、との研究結果が発表された> と報じている。
<......近年の新薬研究のターゲットは「発症前だが、原因物質が蓄積している人」だ。脳細胞が死滅した後で原因物質を取り除くなどしても効果がないと考えられるからだ。これまでは、研究対象になる発症前の人を素早く的確に集めるのは非常に難しかった。安価で安全で簡便な検査が、世界的に開発研究を加速させることが期待される。 一方、「すぐ検査を受けてみたい」と思う人もいるかもしれないが、研究チームは「高齢者検診などで利用される可能性が出てくるのは将来の話」と考えている。 根本的な治療薬がない現状では、原因物質の蓄積というリスクだけわかっても「早期診断、早期絶望」につながりかねない。遺伝子診断などと同様に、新たな悩みや差別の原因になる恐れもある。優先すべきは有効な治療薬や予防法の確立だ。検診での活用は、その先に見えてくる。 (医療部 高橋圭史) ◇ 【 アルツハイマー病 】 認知症全体の6~7割を占めるとされる。神経細胞が傷ついて脳が萎縮(いしゅく)し、記憶が欠落したり、時間や場所がわからなくなったり、身の回りのことが出来なくなったりする。進行を抑える目的の薬はあるが、根本的に治す薬は現時点ではない> とある。
アルツハイマー血液検査、検診活用には時間...優先すべきは治療薬や予防法/yomiDr.ヨミドクター/2018.02.01
国の推計では、2025年に700万人を超えると見込まれる認知症。その中心を占めるアルツハイマー病の原因物質の蓄積を血液検査で判定する方法を開発した、との研究結果が発表された。
近年の新薬研究のターゲットは「発症前だが、原因物質が蓄積している人」だ。脳細胞が死滅した後で原因物質を取り除くなどしても効果がないと考えられるからだ。これまでは、研究対象になる発症前の人を素早く的確に集めるのは非常に難しかった。安価で安全で簡便な検査が、世界的に開発研究を加速させることが期待される。
一方、「すぐ検査を受けてみたい」と思う人もいるかもしれないが、研究チームは「高齢者検診などで利用される可能性が出てくるのは将来の話」と考えている。
根本的な治療薬がない現状では、原因物質の蓄積というリスクだけわかっても「早期診断、早期絶望」につながりかねない。遺伝子診断などと同様に、新たな悩みや差別の原因になる恐れもある。優先すべきは有効な治療薬や予防法の確立だ。検診での活用は、その先に見えてくる。
(医療部 高橋圭史)
◇【 アルツハイマー病 】 認知症全体の6~7割を占めるとされる。神経細胞が傷ついて脳が萎縮(いしゅく)し、記憶が欠落したり、時間や場所がわからなくなったり、身の回りのことが出来なくなったりする。進行を抑える目的の薬はあるが、根本的に治す薬は現時点ではない。
やはり、<根本的な治療薬がない現状では、原因物質の蓄積というリスクだけわかっても「早期診断、早期絶望」につながりかねない。遺伝子診断などと同様に、新たな悩みや差別の原因になる恐れもある。優先すべきは有効な治療薬や予防法の確立だ。検診での活用は、その先に見えてくる> というのが "見識" かと思われる。 未曾有の歴史的推移で問われるのは、技術的可能性のみならず、"見識" であるに違いない...... (2018.02.02)
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