これまでにも、再生医療の分野での "臍帯血" の活用については、種々報じられてきた。
◆ 参照 当誌過去の "臍帯血" 関連記事
(1) iPS細胞を使い脊髄損傷の患者を治療!世界初の臨床研究を2018年前半にも開始!(慶大)/当誌 2017.02.12
(2) iPS細胞での再生医療推進に向け京大iPS研、"さい帯血"バンクと連携!細胞の備蓄推進!/当誌 2016.09.21
(3) 再生医療の備蓄向け"iPS細胞"を"新生児臍帯血"で作製!成人からのより高品質!(京大)/当誌 2016.08.21
今回注目する下記引用サイト記事 : 脳性まひ予防に臍帯血投与 大阪市大などで臨床研究 合田禄/朝日新聞/2018.02.24 - 11:00 は、 <仮死状態で生まれて脳に障害を受けた赤ちゃん6人に、へその緒や胎盤に残る「臍帯血(さいたいけつ)」を点滴する臨床研究を行い、安全性を確認したと、大阪市立大などのチームが23日、発表した。脳性まひを防ぐのが目的。来年度から施設数を増やし、10倍ほどの人数で治療効果を確認する。 お産のとき、赤ちゃんの脳に十分酸素がいかずに脳が障害を受けると、脳性まひの主な原因となる。脳を冷やす治療法があるが、半数は重篤な後遺症が残る> と報じている。
<......チームは2015~17年、大阪市大と倉敷中央病院(岡山県)、淀川キリスト教病院(大阪市)、埼玉医科大の4施設で、脳に障害を受けた赤ちゃんの臍帯血をとり、一部を生後3日間に3回点滴で赤ちゃん本人に投与。併せて脳を冷やす治療もしたところ、全員が1カ月後に人工呼吸の必要がない状態となり、初期の安全性が確認できた。 発達の程度はまだ確認できていないが、米国で同様の治療をした研究では、発達の障害がなかった割合が、脳を冷やす治療だけだと41%、臍帯血の投与を組み合わせると72%だった。大阪市大の新宅治夫教授(発達小児医学)は「早く効果を確認し、保険適用を目指したい」と話している> とある。
脳性まひ予防に臍帯血投与 大阪市大などで臨床研究 合田禄/朝日新聞/2018.02.24 - 11:00
仮死状態で生まれて脳に障害を受けた赤ちゃん6人に、へその緒や胎盤に残る「臍帯血(さいたいけつ)」を点滴する臨床研究を行い、安全性を確認したと、大阪市立大などのチームが23日、発表した。脳性まひを防ぐのが目的。来年度から施設数を増やし、10倍ほどの人数で治療効果を確認する。
お産のとき、赤ちゃんの脳に十分酸素がいかずに脳が障害を受けると、脳性まひの主な原因となる。脳を冷やす治療法があるが、半数は重篤な後遺症が残る。
チームは2015~17年、大阪市大と倉敷中央病院(岡山県)、淀川キリスト教病院(大阪市)、埼玉医科大の4施設で、脳に障害を受けた赤ちゃんの臍帯血をとり、一部を生後3日間に3回点滴で赤ちゃん本人に投与。併せて脳を冷やす治療もしたところ、全員が1カ月後に人工呼吸の必要がない状態となり、初期の安全性が確認できた。
発達の程度はまだ確認できていないが、米国で同様の治療をした研究では、発達の障害がなかった割合が、脳を冷やす治療だけだと41%、臍帯血の投与を組み合わせると72%だった。大阪市大の新宅治夫教授(発達小児医学)は「早く効果を確認し、保険適用を目指したい」と話している。
上記記事での臨床研究途中結果については、 <脳に障害を受けた赤ちゃんの臍帯血をとり、一部を生後3日間に3回点滴で赤ちゃん本人に投与。併せて脳を冷やす治療もしたところ、全員が1カ月後に人工呼吸の必要がない状態となり、初期の安全性が確認できた> とある。 また、<米国で同様の治療をした研究では、発達の障害がなかった割合が、脳を冷やす治療だけだと41%、臍帯血の投与を組み合わせると72%だった> とあり、今後の結果が期待される...... (2018.02.24)
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