昨日は、<アルツハイマー病......研究は"治療から発症抑制へ"!> という "アミロイドβ蓄積原因説" からの "研究視点の転換" >について注目した。
◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー病 発症抑制" 関連記事
○ ルツハイマー病 40年におよぶ原因探索に出口見えず,研究は"治療から発症抑制へ"!/当誌 2018.02.27
今回注目する下記引用サイト記事 : 認知症予防と教育歴との関連は? 専門家に聞く/朝日新聞/2018.01.04 - 05:04 は、 <認知症になる人の割合が以前より減っている――。これまでの想定と異なる報告が最近、欧米で相次いでいる。理由の一つとみられるのが、若いころに受ける「教育」だ。教育の充実で、認知症の約8%を防げるという。ただ、日本では増加傾向が続く> と報じている。
<......英国の研究チームによると、65歳以上に占める英国の認知症患者の割合は1991年時点で8・3%だったが、2011年には6・5%に。英国内では91年に66万4千人の患者がいたとされ、高齢化のペースを加味すると、11年には88万4千人になると予想されたが、改めて調べると67万人だった。人数自体は増えたが、予想より21万人以上少なかった。 米国でも同様の結果が判明した。1万人規模の調査で、65歳以上に占める患者の割合は00年に11・6%なのが12年には8・6%に。 「減少」の有力な要因の一つが学校教育だ。米国の調査では、対象者が教育を受けた平均期間は00年の「11・8年」から12年の「12・7年」に延びた。教育を16年間以上受けた人の認知症リスクは、12年未満の人の4分の1ほどだった ―― 以下略 ――> とある。
学校教育、認知症予防に効果?欧米で発症割合が減少/朝日新聞/2018.01.04 - 05:04
認知症になる人の割合が以前より減っている――。これまでの想定と異なる報告が最近、欧米で相次いでいる。理由の一つとみられるのが、若いころに受ける「教育」だ。教育の充実で、認知症の約8%を防げるという。ただ、日本では増加傾向が続く。
英国の研究チームによると、65歳以上に占める英国の認知症患者の割合は1991年時点で8・3%だったが、2011年には6・5%に。英国内では91年に66万4千人の患者がいたとされ、高齢化のペースを加味すると、11年には88万4千人になると予想されたが、改めて調べると67万人だった。人数自体は増えたが、予想より21万人以上少なかった。
米国でも同様の結果が判明した。1万人規模の調査で、65歳以上に占める患者の割合は00年に11・6%なのが12年には8・6%に。
「減少」の有力な要因の一つが学校教育だ。米国の調査では、対象者が教育を受けた平均期間は00年の「11・8年」から12年の「12・7年」に延びた。教育を16年間以上受けた人の認知症リスクは、12年未満の人の4分の1ほどだった。
―― 以下略 ――
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
◆ 関連参照記事 <――教育がなぜ、認知症の減少につながるのでしょうか。 一つは教育を通して、どんな生活習慣が健康によいのかを知る機会が増え、健康的な行動につながりやすいという点です。糖尿病や高血圧、肥満、喫煙といった生活習慣病は、認知症のリスクも高めることがわかっています。教育を通して健康意識も高まり、それが認知症の抑制につながっているというわけです。 もう一つは、高齢になっても脳の機能を保てるような「認知予備能」(cognitive reserve)が、教育によって高まるという考えです。若いころからずっと知的な活動を続けて100歳ほどまで認知機能を保って亡くなった方の脳を解剖すると、脳の組織そのものはアルツハイマー病患者と同じような変化を起こしていたという報告があります。教育によって、脳組織の変化を補えるほどに認知機能を保てる可能性が指摘されているのです。......>( 認知症予防と教育歴との関連は? 専門家に聞く/朝日新聞/2018.01.04 - 05:04 )
<アルツハイマー病......研究は"治療から発症抑制へ"!> という "アミロイドβ蓄積原因説" からの "視点の転換" に引き続き、 "認知症予防のソフトインフラ(?)とも見える学校教育歴" へと視線が向け直されているのが、アルツハイマー病研究の現状なのであろうか...... (2018.02.27)
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