"医療事故調査制度" が、2015年10月に開始されたことで、"医療事故" の実態の一端が "日の目を見る(?)" ことになったのだが......。
◆ 参照 当誌過去の "医療事故" 関連記事
○ <"医療事故" の件数などの実態は、あまり目に触れることがない。 これに関する "制度" が、"医療事故調査制度" であり、漸く、 "調査結果" などが報じられ始めている......> ( "患者の予期せぬ死亡"という"医療事故"、手術に起因が5割!届け出までは平均33日!/当誌 2017.04.07 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 医療事故届け出370件...責任追及恐れて? 推定件数の2~3割にとどまる/yomiDr.ヨミドクター/2018.03.15 は、 <病院や診療所に患者の予期せぬ死亡事故の届け出などを義務付けた医療事故調査制度で、制度を運営する第三者機関「日本医療安全調査機構」は15日、昨年の届け出件数が前年より36件少ない370件だったと発表した。 2015年の制度開始からの累計は857件で、厚生労働省が推定した年1300~2000件の2~3割にとどまっている> と報じている。
<......「手術」( 分娩 を含む)に起因したものが最多の177件で、点滴などの「処置」が44件、輸血を含む「投薬・注射」が37件など。死亡から届け出までの平均日数は57・2日で、半年以上、届け出なかったケースも24件(6・5%)あった。 同省は「医療機関が責任を追及されるのではと恐れ、届け出をためらっているのではないか。再発防止のため、積極的な届け出を促したい」としている。 一方、医療機関が昨年、院内調査を終えて、報告書をまとめたのは321件。このうち、約9割の297件に再発防止策が記載された。報告書の分量は最も少ないケースで1ページ、最多は49ページと医療機関によってばらつきがあった。遺族らが同機構に再調査を依頼したのは39件だった> とある。
医療事故届け出370件...責任追及恐れて? 推定件数の2~3割にとどまる/yomiDr.ヨミドクター/2018.03.15
病院や診療所に患者の予期せぬ死亡事故の届け出などを義務付けた医療事故調査制度で、制度を運営する第三者機関「日本医療安全調査機構」は15日、昨年の届け出件数が前年より36件少ない370件だったと発表した。
2015年の制度開始からの累計は857件で、厚生労働省が推定した年1300~2000件の2~3割にとどまっている。
「手術」( 分娩 を含む)に起因したものが最多の177件で、点滴などの「処置」が44件、輸血を含む「投薬・注射」が37件など。死亡から届け出までの平均日数は57・2日で、半年以上、届け出なかったケースも24件(6・5%)あった。
同省は「医療機関が責任を追及されるのではと恐れ、届け出をためらっているのではないか。再発防止のため、積極的な届け出を促したい」としている。
一方、医療機関が昨年、院内調査を終えて、報告書をまとめたのは321件。このうち、約9割の297件に再発防止策が記載された。報告書の分量は最も少ないケースで1ページ、最多は49ページと医療機関によってばらつきがあった。遺族らが同機構に再調査を依頼したのは39件だった。
もちろん、<厚生労働省が推定した年1300~2000件の2~3割にとどまっている> とされる届け出件数が、文字通りの発生件数減の実態を反映しているとするならば素晴らしいことだ。 だが、<厚生労働省の推定> は相応の根拠に基づいていると考えるべきであろうから、<責任追及恐れて?> の "届け出の躊躇" が潜伏する結果なのであろうか...... (2018.03.16)
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