国が盛んに推進している "がん検診" であるが、現状は "伸び悩み" 状態にとどまっているようだ。
◆ 参照 当誌過去の "がん検診" 関連記事
○ <厚生労働省が27日公表した2016年の国民生活基礎調査で、がん検診の受診率が国の目標とする50%を超えたのは男性の肺がん(51%)のみだったことが分かった。女性は肺がんを除く4種類のがんで受診率が3割台にとどまった。受診にかかる時間や費用を懸念する人が多いとみられ、同省は自治体などと連携して積極的な受診を呼びかけていく方針> ( "がん検診"受診率、国の目標50%に対して伸び悩み(16年)!50%超は男性肺がんのみ!/当誌 2017.06.30 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん検診、何歳まで受ける? 上限が決まっている国も/朝日新聞/2018.03.21 - 06:00 は、 <公的ながん検診は、主に40歳以上(子宮頸(けい)がんは20歳以上)が対象だ。がんの種類にもよるが、海外では検診を受ける年齢の上限を65~75歳としている国が目立つ。一方、日本では上限は決まっていない。 高齢になると、がん以外の病気や老衰で亡くなる人も増える。検診でがんを見つけて治療しても寿命が延びるとは限らない。治療で心身に大きな負担がかかれば、検診の利益を不利益が上回る可能性もある> と報じている。
<......日本の高齢者の検診受診率は、全世代の平均とあまり変わらない。厚生労働省の2016年の調査によると、85歳以上の2割前後が胃や肺、大腸がんの検診を受けていた。 厚労省研究班は現在、検診を何歳まで推奨すべきか研究している。年齢ごとの受診データをもとに、死亡率の変化などを調べる。高齢者への聞き取り調査では、自治体が対象年齢を制限することに抵抗感を示す人が多かったという。 研究代表の中山富雄・大阪国際がんセンター疫学統計部長は「検診の利益を不利益が上回る年齢を明らかにしたい。高齢者は利益と不利益をてんびんにかけて受けてほしい」と話している> とある。
基本的に、"がん検診" というものは、<検診の利益を不利益が上回らない> ことが確かに "原則" であろう。 そして、この "原則" は、"検診を受ける年齢如何の観点" だけではないはずだ。 現状の "がん検診" 受診の "伸び悩み" 状態の背後には、むしろそうした "原則" の実感が横たわっていないか。 "がん検診" 受診で被る不利益の可能性を粉砕するような事態改善が望まれる...... (2018.03.21)
がん検診、何歳まで受ける? 上限が決まっている国も/朝日新聞/2018.03.21 - 06:00
公的ながん検診は、主に40歳以上(子宮頸(けい)がんは20歳以上)が対象だ。がんの種類にもよるが、海外では検診を受ける年齢の上限を65~75歳としている国が目立つ。一方、日本では上限は決まっていない。
高齢になると、がん以外の病気や老衰で亡くなる人も増える。検診でがんを見つけて治療しても寿命が延びるとは限らない。治療で心身に大きな負担がかかれば、検診の利益を不利益が上回る可能性もある。
日本の高齢者の検診受診率は、全世代の平均とあまり変わらない。厚生労働省の2016年の調査によると、85歳以上の2割前後が胃や肺、大腸がんの検診を受けていた。
厚労省研究班は現在、検診を何歳まで推奨すべきか研究している。年齢ごとの受診データをもとに、死亡率の変化などを調べる。高齢者への聞き取り調査では、自治体が対象年齢を制限することに抵抗感を示す人が多かったという。
研究代表の中山富雄・大阪国際がんセンター疫学統計部長は「検診の利益を不利益が上回る年齢を明らかにしたい。高齢者は利益と不利益をてんびんにかけて受けてほしい」と話している。
基本的に、"がん検診" というものは、<検診の利益を不利益が上回らない> ことが確かに "原則" であろう。 そして、この "原則" は、"検診を受ける年齢如何の観点" だけではないはずだ。 現状の "がん検診" 受診の "伸び悩み" 状態の背後には、むしろそうした "原則" の実感が横たわっていないか。 "がん検診" 受診で被る不利益の可能性を粉砕するような事態改善が望まれる...... (2018.03.21)
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