高齢者にとって "痛みのある病" は少なくないが、中でも "脊柱管狭窄症" は、その病名にたどりつくのも大変である上に、それが原因での痛みも酷いものだ。
◆ 参照 当誌過去の "脊柱管狭窄症" 関連記事
(1) <"脊柱管狭窄症" のしぶとい痛み・しびれは、経験者には忘れ難いもの! また、この "病名" に辿り着くまでの紆余曲折にも泣かされるという......。> ( "脊柱管狭窄症"のしびれ!改善策は、薬物やブロック注射が有効!運動は無理をせず!/当誌 2017.08.26 )
(2) <千葉県船橋市の船橋整形外科病院で1月、同県内の50代女性患者に腰の神経圧迫を取り除く手術をした際、担当医師が誤って大腸を傷つけ、女性が3日後に死亡......> ( 腰部脊柱管狭窄症"手術ミス"で50代女性死亡!千葉の整形外科病院、昨年導入の新手法!/当誌 2014.00.00 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 慶応大病院 脊柱管狭窄症 予防薬の臨床研究へ/毎日新聞/2018.03.26 - 07:30 は、 <老化に伴って多発し、脚のしびれなどの症状が典型的な脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症の予防薬の臨床研究を慶応大病院のチームが計画している。学内の倫理委員会の承認を得て、新年度から40人の患者を対象に効果を比較検証する。患者数は約300万人とも言われ、予防薬開発への期待は大きい> と報じている。
<......脊柱管狭窄症は、背骨を構成する椎骨(ついこつ)が変形し、その中を通る神経が圧迫されて発症する。両脚のしびれや痛みが特徴で、休み休みでないと歩けなくなる。背中を反らせた姿勢だと痛みを感じやすく、前かがみになりやすい。椎骨の変形は、間にある椎間板の弾力が老化によって失われるために起きると考えられるが、これまで椎間板の老化を防ぐ治療法はなかった。 慶応大の藤田順之専任講師らは椎間板の変形は加齢による酸化ストレスが原因と考え、検証した。椎間板変形を起こしたラットで調べると酸化ストレスによってできる物質の増加が確認されたほか、ヒトでも椎間板の変形に伴い、酸化ストレスによる物質が増えることがわかった。また抗酸化効果のあるサプリメントをラットに投与したところ、椎間板の変形が抑えられていることが画像で確認できた。 臨床研究では患者を抗酸化薬群と偽薬群の2群に分けて、半年間の経過を調べる。使用する抗酸化薬は海外ではサプリメントとして使われている。藤田さんは「サプリメントは副作用が少ない利点がある。今回の研究で効果が確認されたら、企業の協力を得て治験を行い、実用化につなげたい」と話している。 【高野聡】> とある。
慶応大病院 脊柱管狭窄症 予防薬の臨床研究へ/毎日新聞/2018.03.26 - 07:30
学内の倫理委承認得て、新年度から40人の患者を対象に
老化に伴って多発し、脚のしびれなどの症状が典型的な脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症の予防薬の臨床研究を慶応大病院のチームが計画している。学内の倫理委員会の承認を得て、新年度から40人の患者を対象に効果を比較検証する。患者数は約300万人とも言われ、予防薬開発への期待は大きい。
脊柱管狭窄症は、背骨を構成する椎骨(ついこつ)が変形し、その中を通る神経が圧迫されて発症する。両脚のしびれや痛みが特徴で、休み休みでないと歩けなくなる。背中を反らせた姿勢だと痛みを感じやすく、前かがみになりやすい。椎骨の変形は、間にある椎間板の弾力が老化によって失われるために起きると考えられるが、これまで椎間板の老化を防ぐ治療法はなかった。
慶応大の藤田順之専任講師らは椎間板の変形は加齢による酸化ストレスが原因と考え、検証した。椎間板変形を起こしたラットで調べると酸化ストレスによってできる物質の増加が確認されたほか、ヒトでも椎間板の変形に伴い、酸化ストレスによる物質が増えることがわかった。また抗酸化効果のあるサプリメントをラットに投与したところ、椎間板の変形が抑えられていることが画像で確認できた。
臨床研究では患者を抗酸化薬群と偽薬群の2群に分けて、半年間の経過を調べる。使用する抗酸化薬は海外ではサプリメントとして使われている。藤田さんは「サプリメントは副作用が少ない利点がある。今回の研究で効果が確認されたら、企業の協力を得て治験を行い、実用化につなげたい」と話している。
【高野聡】
上記記事での研究では、とりあえず、<脊柱管狭窄症の予防薬> が目指されている。 "予防" とともに、 "治療" 法となりえるのかが気になるところかもしれない...... (2018.03.27)
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