がんの遺伝情報を活用し、一人ひとりに最適な治療を選ぶ「がんゲノム医療」がいよいよ始動。 懸案の高額な検査費用についても、その打開策が見えはじめたか......。
◆ 参照 当誌過去の "ゲノム医療" 関連記事
(1) <がん患者一人ひとりの遺伝情報をもとに最適な薬を選ぶ「がんゲノム医療」......> ( "がんゲノム医療"は患者のがん関連"遺伝子の異常"を探し、最もよく効く薬を選ぶ手法!/当誌 2018.04.16 )
(2) "がんゲノム医療"始動! 111病院、4月から!"遺伝子調べて変異を特定"治療選定!/当誌 2018.03.29
今回注目する下記引用サイト記事 : がん遺伝子検査、数万円で...簡易法6月に臨床へ/YOMIURI ONLINE/2018.05.21 - 07:11 は、 <慶応大学病院(東京都)は、がんの原因遺伝を調べて効果的な薬を選ぶがんゲノム医療で、従来より簡易に160種類の遺伝子を調べられる検査法を開発した。 有用性を確かめる臨床研究を6月から始める。費用を抑えることで遺伝子検査を受けやすくし、がんゲノム医療の普及を目指す> と報じている。
<......がんゲノム医療は、がんの原因となる遺伝子変異を特定し、これに合う薬を探して治療する。臓器別で薬を選ぶのに比べ、効く可能性の高い薬を予測できる利点がある。ただ、保険が利かないため、自費診療による検査は50万~100万円。慶大病院でも約80万円と、多くの患者には手が届かないのが現状という。 そこで慶大病院は、解析機器で遺伝子を読み込む回数を従来の半分にし、手順も効率化した簡易検査を考案した。遺伝子変異の有無は確定しないが、疑いがあるかどうかを判定でき、費用は数万円で済む。今回は研究目的のため、費用は病院が負担する> とある。
がん遺伝子検査、数万円で...簡易法6月に臨床へ/YOMIURI ONLINE/2018.05.21 - 07:11
慶応大学病院(東京都)は、がんの原因遺伝を調べて効果的な薬を選ぶがんゲノム医療で、従来より簡易に160種類の遺伝子を調べられる検査法を開発した。
有用性を確かめる臨床研究を6月から始める。費用を抑えることで遺伝子検査を受けやすくし、がんゲノム医療の普及を目指す。がんゲノム医療は、がんの原因となる遺伝子変異を特定し、これに合う薬を探して治療する。臓器別で薬を選ぶのに比べ、効く可能性の高い薬を予測できる利点がある。ただ、保険が利かないため、自費診療による検査は50万~100万円。慶大病院でも約80万円と、多くの患者には手が届かないのが現状という。
そこで慶大病院は、解析機器で遺伝子を読み込む回数を従来の半分にし、手順も効率化した簡易検査を考案した。遺伝子変異の有無は確定しないが、疑いがあるかどうかを判定でき、費用は数万円で済む。今回は研究目的のため、費用は病院が負担する。
がん患者であれば、誰もが <がんの原因となる遺伝子変異を特定し、これに合う薬を探して治療する> ことを願うに違いない。だが、<保険が利かないため、自費診療による検査は50万~100万円。慶大病院でも約80万円と、多くの患者には手が届かないのが現状> であろう。 今回の計画によって、"がんゲノム医療" に弾みがつくのかもしれない...... (2018.05.21)
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