"解熱鎮痛薬の「アスピリン」" が、"大腸がん" を予防するのではないか、との研究については、これまでにも何度も注目されてきた。
◆ 参照 当誌過去の "アスピリン" 関連記事
○ 「アスピリンでがんリスク低下」に新根拠!「あらゆる種類のがんにも.......」!? 米研究/当誌 2016.03.07
今回注目する下記引用サイト記事 : 少量のアスピリンでがん抑制か 65歳未満の糖尿病患者 合田禄/朝日新聞/2018.06.17 - 06:52 は、 <65歳未満の糖尿病患者が長期間、少量のアスピリンをのみ続けると、がんを抑えられる可能性があるとする研究結果を、奈良県立医大や国立循環器病研究センターなどのチームがまとめた。アスピリンの抗炎症作用ががんを抑制していると考えられるという。17日、米国糖尿病学会誌に発表する> と報じている。
<......糖尿病患者はがんになりやすい傾向があるとされる。生活習慣が主な原因となる「2型糖尿病」の患者約2500人を、低用量アスピリンを毎日のむグループと、のまないグループに分け、2002年から追跡した研究をもとに、検証した。海外の研究などからアスピリンのがん抑制効果が注目されているため、10年後にがんになった頻度を比較した。 その結果、研究参加時点に65歳未満だった人でみると、10年後にがんになったのは、のむグループ7%に対し、のまないグループ12%。統計学的な分析では、のむグループは、がんになるリスクが3割強少なかった。ただし、65歳以上の人も含めた全年齢でみると、差はみられなかった。 アスピリンは大腸がんなどの予防効果を示唆する報告があり、米国のガイドラインでは条件を絞って大腸がんの予防に使うことを検討すべきだとなっている。一方で、日本人のデータは十分にないという。 頭痛薬や脳梗塞(こうそく)を治療する薬などでも広く使われており、アスピリンが含まれる市販薬もある。だが、含有量が今回の試験より多く、消化管出血などの副作用の危険もあるため、チームは自己判断での服用は勧められない、としている。 奈良県立医大の岡田定規助教は「。今回は『可能性がある』という段階アスピリンのがん抑制効果を調べる試験が国内外で始まっているので、それらの結果を踏まえての判断になるだろう」と話している。 (合田禄)> とある。
少量のアスピリンでがん抑制か 65歳未満の糖尿病患者 合田禄/朝日新聞/2018.06.17 - 06:52
65歳未満の糖尿病患者が長期間、少量のアスピリンをのみ続けると、がんを抑えられる可能性があるとする研究結果を、奈良県立医大や国立循環器病研究センターなどのチームがまとめた。アスピリンの抗炎症作用ががんを抑制していると考えられるという。17日、米国糖尿病学会誌に発表する。
糖尿病患者はがんになりやすい傾向があるとされる。生活習慣が主な原因となる「2型糖尿病」の患者約2500人を、低用量アスピリンを毎日のむグループと、のまないグループに分け、2002年から追跡した研究をもとに、検証した。海外の研究などからアスピリンのがん抑制効果が注目されているため、10年後にがんになった頻度を比較した。
その結果、研究参加時点に65歳未満だった人でみると、10年後にがんになったのは、のむグループ7%に対し、のまないグループ12%。統計学的な分析では、のむグループは、がんになるリスクが3割強少なかった。ただし、65歳以上の人も含めた全年齢でみると、差はみられなかった。
アスピリンは大腸がんなどの予防効果を示唆する報告があり、米国のガイドラインでは条件を絞って大腸がんの予防に使うことを検討すべきだとなっている。一方で、日本人のデータは十分にないという。
頭痛薬や脳梗塞(こうそく)を治療する薬などでも広く使われており、アスピリンが含まれる市販薬もある。だが、含有量が今回の試験より多く、消化管出血などの副作用の危険もあるため、チームは自己判断での服用は勧められない、としている。
奈良県立医大の岡田定規助教は「。今回は『可能性がある』という段階アスピリンのがん抑制効果を調べる試験が国内外で始まっているので、それらの結果を踏まえての判断になるだろう」と話している。
(合田禄)
<アスピリンの抗炎症作用ががんを抑制していると考えられる> というのである。 すでに米国では、<定期的なアスピリンの服用によって「米国で年間3万近くの消化管腫瘍を予防できる可能性がある」> という推奨的論文も公表されている...... (2018.06.17)
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