当記事は、他のメディアのものを既に注目しているが、今回、再度注目してみる。
◆ 参照 当誌過去の "抗がん剤パクリタキセルのしびれ副作用" 関連記事
○ <乳がんや卵巣がんなどの治療に広く使われる抗がん剤パクリタキセルの副作用である手足のしびれは、点滴中に手足を冷却するとかなり予防できると、京都大チームが医学専門誌に発表した。副作用のしびれは発症すると治療が難しく、予防策が求められていた> ( 抗がん剤"パクリタキセル"の手足のしびれ副作用 点滴中に冷却で予防!ただし....../当誌 2018.05.30 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 抗がん剤副作用のしびれ、冷却で予防 保険適用外、普及に課題/47 NEWS/2018.06.19 - 11:00 は、 <乳がんや卵巣がんなどの治療に広く使われる抗がん剤パクリタキセルの副作用である手足のしびれは、点滴中に手足を冷却するとかなり予防できると、京都大チームが医学専門誌に発表した。 副作用のしびれは発症すると治療が難しく、予防策が求められていた> と報じている。
<......華井明子大学院生(現国立がん研究センター特任研究員)、石黒洋・特定准教授(現国際医療福祉大教授)らのチームは、2014~15年に京大病院でパクリタキセルによる治療を受けた女性乳がん患者40人を対象に研究を実施した。 点滴中、保冷剤を封入した特殊な手袋とソックスを患者の利き手側の手足だけに装着して冷却し、12週間の治療が終了した時点で左右のしびれの程度を比較した。 触覚、温度感覚などの客観的な検査と、自覚症状で評価したしびれは、冷却した側の方が少なく、例えば、冷却しなかった側の手で80・6%、足で63・9%発症した触覚の異常は、冷却した側では手で27・8%、足で25・0%にとどまった。生活への支障も、冷却側ではほとんどなかった。 一方で、この方法の普及には課題がある。副作用予防を目的とした手足冷却には健康保険の適用がなく、安全に冷却を行うための設備や人員を十分に確保できない病院も多いためだ。 がん治療の副作用軽減策(支持療法)に詳しい国立がん研究センターの内富庸介・支持療法開発部門長は「日本ではこれまで支持療法の開発が低調だったが、今回のように有効性が明らかになったものについては、保険適用をはじめ、普及の後押しをする必要がある」と話している。 ▽ジャーナル・オブ・ザ・ナショナル・キャンサー・インスティテュート2017年10月12日付> とある。
抗がん剤副作用のしびれ、冷却で予防 保険適用外、普及に課題/47 NEWS/2018.06.19 - 11:00
乳がんや卵巣がんなどの治療に広く使われる抗がん剤パクリタキセルの副作用である手足のしびれは、点滴中に手足を冷却するとかなり予防できると、京都大チームが医学専門誌に発表した。
副作用のしびれは発症すると治療が難しく、予防策が求められていた。
華井明子大学院生(現国立がん研究センター特任研究員)、石黒洋・特定准教授(現国際医療福祉大教授)らのチームは、2014~15年に京大病院でパクリタキセルによる治療を受けた女性乳がん患者40人を対象に研究を実施した。点滴中、保冷剤を封入した特殊な手袋とソックスを患者の利き手側の手足だけに装着して冷却し、12週間の治療が終了した時点で左右のしびれの程度を比較した。
触覚、温度感覚などの客観的な検査と、自覚症状で評価したしびれは、冷却した側の方が少なく、例えば、冷却しなかった側の手で80・6%、足で63・9%発症した触覚の異常は、冷却した側では手で27・8%、足で25・0%にとどまった。生活への支障も、冷却側ではほとんどなかった。
一方で、この方法の普及には課題がある。副作用予防を目的とした手足冷却には健康保険の適用がなく、安全に冷却を行うための設備や人員を十分に確保できない病院も多いためだ。
がん治療の副作用軽減策(支持療法)に詳しい国立がん研究センターの内富庸介・支持療法開発部門長は「日本ではこれまで支持療法の開発が低調だったが、今回のように有効性が明らかになったものについては、保険適用をはじめ、普及の後押しをする必要がある」と話している。
▽ジャーナル・オブ・ザ・ナショナル・キャンサー・インスティテュート2017年10月12日付
<副作用である手足のしびれは、点滴中に手足を冷却するとかなり予防できる> と判明したものの、<副作用予防を目的とした手足冷却には健康保険の適用がなく> とある。 "抗がん剤の認可" がなされているのだから、不相応な副作用はあってはならないはずだ。 にもかかわらず、<副作用軽減策(支持療法)> の健康保険はナシ! というのは、いかにも "リアリティの無い官僚的な裁量" かと呆れてしまう。 <今回のように有効性が明らかになったものについては、保険適用をはじめ、普及の後押しをする必要がある>...... (2018.06.20)
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