すでに、「前がん細胞」による「領地拡大」の仕組み発見(阪大)については、注目しているが、"イメージ図" に着目しての再度掲載。
◆ 参照 当誌過去の "前がん細胞" 関連記事
○ <......前がん細胞が、細胞同士の接着ネットワークの配置換えを繰り返し、細胞分裂せずに面積を拡大する。......> ( "がんの元になる細胞(前がん細胞)"が拡大する仕組み を解明! 阪大が共同研究で/当誌 2018.06.19 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん「領地」拡大の仕組み解明 正常細胞死なせ割り込む/朝日新聞/2018.07.04 - 08:16 は、 <将来がんになる細胞(前がん細胞)が、周囲の正常な細胞を押しのけて「領地」を拡大させていく仕組みを、大阪大などの研究チームが解明した。この仕組みを妨げることができれば、将来的に、がんを早い段階で治療できる可能性があるという> と報じている。
<......前がん細胞は、正常な細胞より速く分裂し、その結果がんをつくる。だが、細胞同士は満員電車のようにぎゅうぎゅう状態で隣り合っているため、好き勝手に領地を広げられない。前がん細胞がどうやって領地を広げるのかは分かっていなかった。 ショウジョウバエのサナギを使った実験で、突き止めた。前がん細胞は周辺の正常細胞が死ぬように促した後、「空き地」になった場所を獲得するため、自身の細胞のサイズを大きくし、正常細胞との間に割って入ることがわかった。割り込みやすくするため、細胞の形を巧妙に変化させていることも確認できた。その後、細胞分裂を進め、さらにがんを大きくしていくとみられるという。 同大の藤本仰一(こういち)准教授(生物物理学)は「前がん細胞が正常細胞の間に割り込めないようにすることができれば、がんの超初期の治療につながる可能性がある」と話す。論文は米科学誌カレント・バイオロジーに掲載された。 https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(18)30631-6 で読める。(後藤一也)> とある。
がん「領地」拡大の仕組み解明 正常細胞死なせ割り込む/朝日新聞/2018.07.04 - 08:16
将来がんになる細胞(前がん細胞)が、周囲の正常な細胞を押しのけて「領地」を拡大させていく仕組みを、大阪大などの研究チームが解明した。この仕組みを妨げることができれば、将来的に、がんを早い段階で治療できる可能性があるという。
前がん細胞は、正常な細胞より速く分裂し、その結果がんをつくる。だが、細胞同士は満員電車のようにぎゅうぎゅう状態で隣り合っているため、好き勝手に領地を広げられない。前がん細胞がどうやって領地を広げるのかは分かっていなかった。
ショウジョウバエのサナギを使った実験で、突き止めた。前がん細胞は周辺の正常細胞が死ぬように促した後、「空き地」になった場所を獲得するため、自身の細胞のサイズを大きくし、正常細胞との間に割って入ることがわかった。割り込みやすくするため、細胞の形を巧妙に変化させていることも確認できた。その後、細胞分裂を進め、さらにがんを大きくしていくとみられるという。
同大の藤本仰一(こういち)准教授(生物物理学)は「前がん細胞が正常細胞の間に割り込めないようにすることができれば、がんの超初期の治療につながる可能性がある」と話す。論文は米科学誌カレント・バイオロジーに掲載された。 https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(18)30631-6 で読める。
(後藤一也)
言うまでもなく、この研究の狙いは、<前がん細胞が正常細胞の間に割り込めないようにすることができれば、がんの超初期の治療につながる可能性がある> という点であるに違いない。 この仕組みから、逆に、がん細胞自体を "窮地に追い込む" 手立てが導き出されることを願わずにはいられない...... (2018.07.05)
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