iPS細胞から作った神経細胞を人間の脳に移植することで、パーキンソン病の治療を目指すという臨床研究への挑戦が、ここ3年ほど前から始まっていた。
◆ 参照 当誌過去の "iPS パーキンソン病" 関連記事
(1) ヒトiPS細胞由来のドーパミン神経細胞を、パーキンソン病のカニクイザルの脳に移植!/当誌 2017.09.02
(2) パーキンソン病のサル、"iPSからのドーパミン産生細胞"移植で症状改善!京大が確認!/当誌 2017.09.01
(3) 他人のiPS"で"パーキンソン病"治療!18年度医師主導治験で移植手術実施へ京大計画!/当誌 2017.02.05
(4) パーキンソン病 来年度にも臨床! iPS細胞からこの神経細胞を作り患者の脳に移植!/当誌 2016.09.20
(5) 脳に"iPS神経細胞"移植へ!"パーキンソン病"治療めざす臨床研究!(京大iPS細胞研究所)/当誌 2015.05.20
今回注目する下記引用サイト記事 : iPSでパーキンソン病、治験へ 国が承認、京大チームが世界初/KYODO/2018.07.30 - 01:11 は、 <人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から神経のもとになる細胞を作り、パーキンソン病患者の脳内に移植する高橋淳・京都大教授のチームの治験が近く始まることが29日、関係者への取材で分かった。パーキンソン病でのiPS細胞を利用した治験は世界初となる。対象となる患者数人を募集し、京大病院で医師主導治験を開始する方針> と報じている。
<......関係者によると、既に学内の審査を終えた。チームは、治験を監督する医薬品医療機器総合機構(PMDA)に届け出て、国が治験実施計画を了承した。 パーキンソン病は、脳内で神経伝達物質ドーパミンを出す神経細胞が減り、手足の震えや体のこわばりなどが起こる難病> とある。
iPSでパーキンソン病、治験へ国が承認、京大チームが世界初/KYODO/2018.07.30 - 01:11<
人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から神経のもとになる細胞を作り、パーキンソン病患者の脳内に移植する高橋淳・京都大教授のチームの治験が近く始まることが29日、関係者への取材で分かった。パーキンソン病でのiPS細胞を利用した治験は世界初となる。対象となる患者数人を募集し、京大病院で医師主導治験を開始する方針。
関係者によると、既に学内の審査を終えた。チームは、治験を監督する医薬品医療機器総合機構(PMDA)に届け出て、国が治験実施計画を了承した。
パーキンソン病は、脳内で神経伝達物質ドーパミンを出す神経細胞が減り、手足の震えや体のこわばりなどが起こる難病。
冒頭で引用したとおり、京大チームによる "iPS細胞由来の神経細胞作製と移植" という研究は、当初の "患者自身の細胞からiPS細胞を作る自家移植" の研究段階から、"他家移植" の段階へと進み、そして "霊長類サルでの実験" という段階を踏まえるというように手堅く進捗し、漸くここに来て、現時点での医師主導治験が承認される段階に至ったわけだ。 移植した神経細胞がうまく働いて、病気の進行を抑えるといった効果を期待したい...... (2018.08.01)
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