化学療法に使われる"抗がん剤"が、口のなかの粘膜にも作用して障害を起こす"口内炎"!

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 今回注目する下記引用サイト記事国立がん研究センター 粘膜障害:口内炎/国立がん研究センター がん情報サービス/2006.11.30 は、  <口腔内は、歯以外の部分が粘膜に覆われ、食べ物の咀嚼(そしゃく:食べ物を噛み砕くこと)、消化、嚥下(えんげ:食べ物を飲み込むこと)などの食事にかかわる働き、味覚のように食欲にかかわる働き、会話にかかわる働きを持っています。また、唾液の分泌は口のなかを湿らせ、咀嚼を容易にし、味覚を助け、食べ物を飲み込みやすくし、口のなかを清潔にする働きがあります。口内炎ができると、これらのたくさんの働きが障害されることになります。> と報じている。

 <......1.口内炎とは  口腔内の粘膜(舌、歯ぐき、唇や頬の内側など)に起きた炎症性疾患の総称です。  症状としては、以下のようなものがあります。  痛み  出血  食事がしみる  口のなかの乾燥  口のなかがはれる  口のなかが赤くなる  口が動かしにくい  食べ物が飲み込みにくい  味覚が変わる  会話しにくい  主に、食事にかかわる働きが障害されますが、症状の悪化によって感染症を併発し、発熱や体力低下などの身体的苦痛はもちろんのこと、イライラや不眠など精神的にも大きな苦痛を伴うことがあります。  2.口内炎の原因  化学療法によって口内炎が起こることがあります。化学療法に使われる抗がん剤が、口のなかの粘膜にも作用して障害が起こることが1つの原因です。抗がん剤の投与後、およそ5日目から10日目ころに口内炎が発生しやすくなります。また、同時期に骨髄の機能が低下する副作用が重なると、口内炎によって傷ができたところに細菌などが侵入して感染しやすくなります。  口内炎を起こしやすい抗がん剤には以下のようなものがあります。  メトトレキサート(メソトレキセート(R))・フルオロウラシル(5-FU(R))・エトポシド(ラステット(R)、ベプシド(R))・シタラビン(キロサイド(R))・シスプラチン(ランダ(R)、シスプラチン(R)、ブリプラチン(R))・シクロホスファミド(エンドキサン(R))パクリタキセル(タキソール(R))・ドセタキセル(タキソテール(R))など  口内炎は、以下のような場合にも悪化しやすくなります。  1)機械的損傷  入れ歯が合わない、歯並びが悪く粘膜に当たる、熱いものを食べてやけどした、口のなかの粘膜が乾燥している(ちょっとしたことで傷がつきやすくなります)  2)口腔内衛生不良  水分や食事の摂取が不十分、唾液の分泌が不足している、歯磨きやうがいができない。  3)全身状態不良  病気や疲労で体力が衰えている、食事がとれずビタミン不足、貧血、栄養状態が悪い、ステロイド剤を多く使用している。  4)放射線治療  特に口腔、耳鼻、咽頭、喉頭、食道などの治療のために放射線を照射した場合や、造血幹細胞移植で全身放射線照射を併用した場合。照射に伴い、唾液分泌が抑制されて、口のなかの乾燥や味覚異常などの症状を伴います。  3.口内炎の予防  1)口のなかをよく観察しましょう  鏡を使って口のなかの状態を観察しましょう(乾燥、発赤、腫脹、アフタ、亀裂、潰瘍、出血、唾液の性状、白斑、舌苔、舌の表面の変化)  異常に気付いたときや、不快な症状があるときは医師もしくは看護師に伝えましょう  2)うがいは口のなかを清潔に保ち、口内炎の予防になります  口のなかを清潔に保っておくことは、口内炎の予防や重症化を避けることに役立ちます。 口のなかの細菌状態は、うがい後2〜3時間程度でもとの状態に戻ってしまうので、うがいは頻回に行うことが大切です。継続できる方法を医師や看護師と一緒に考え、変更していきましょう。  口のなかを清潔に保つためのうがいを効果的に行う目安は、約2時間ごとです  食前、食後、寝る前、夜中に目が覚めたときなど、1日に7〜8回を目安に行いましょう  イソジン(R)ガーグルなどの消毒薬を用いてもよいですが、口腔内の細菌状態は、水道水で行ってもイソジン(R)ガーグルを用いても2、3時間ほどたつと同じような状態にもどるので、苦痛が少なく継続できる方法を選択するとよいでしょう  メントールやアルコールが含まれている市販のうがい薬は、避けたほうがよいでしょう(乾燥を防ぐ、粘膜炎後の上皮化を阻害することを防ぐためです)  うがいの後、口唇の保湿をしましょう(リップクリームや白色ワセリンなどを塗布するとよいです)  3)歯磨きも忘れずに  毎食後、寝る前の1日4回行いましょう  食事をしていなくても、最低1日1回はブラッシングをするとよいでしょう  ナイロン製の歯ブラシで軟毛、超軟毛のものを用いるようにしましょう(動物の毛の歯ブラシは使用しないようにしましょう)  歯磨き粉は、メントールやアルコールが含まれていないものを選びましょう  デンタルフロスは歯肉を傷つけ、出血の原因になるので、治療中や血小板が少ないときは中止するようにしましょう  効果的なブラッシング方法:歯間、歯と歯肉の境目を丁寧に行う、強い力は入れず、1本1本丁寧に磨く、舌も軽くみがいて舌の汚れも落とす  鏡を使って、口のなかの状態を観察しながら行いましょう  出血や粘膜炎がひどいときは、歯磨きは中止しましょう  4)禁煙しましょう  たばこのヤニで歯・歯肉・粘膜が汚れ、粘膜の血行も悪くなっていると、口内炎や口腔内感染症が重症化する確率が高くなります  喫煙により、肺炎のリスクも高くなります  4.口内炎が起こった場合  1)痛みがあるとき  (1)医師の処方により、鎮痛剤を使用します  (2)うがいの工夫で痛みを和らげることもできます  生理食塩水:水道水でのうがいがしみたりして苦痛であるとき  キシロカイン(R)ビスカス(局所麻酔薬):生理食塩水や水道水に混ぜてうがいする  (3)食事の工夫で痛みを和らげることができます  食事を刺激の少ないものにするとよいでしょう(薄味、冷ましたもの、香辛料は控える、ミキサー食、軟食、流動食、経腸栄養剤)  食事によって痛みが強くなる場合、食事は控えるほうがよいでしょう  2)口内炎を悪化させず、早くよくするために  (1)うがいや口腔ケアの工夫  生理食塩水:苦痛が少なく実施でき、口の粘膜の回復を促進する  エレース含嗽(がんそう):口内炎によってできた粘膜の不良組織を除去する  ハチアズレ含嗽:炎症を抑え痛みを和らげたり、口のなかの消毒や組織の再生を促す  オキシドール含嗽:舌苔の除去  重曹含嗽、ハッカ水含嗽:口のなかの粘つきを和らげる  口腔内保湿ジェル:乾燥を和らげ保湿する  ※イソジン(R)ガーグル:しみて痛みが強かったり、口のなかを乾燥させ、組織の上皮化(口内炎が回復して新しい組織ができること)を阻害するため、口内炎があるときは用いないほうがよいでしょう  (2)食事の工夫  口のなかの刺激になるものは控える(香辛料、かたいもの、酸味の強い果物など)  3)感染予防や出血予防も大切です  口内炎を悪化させる感染を予防するためには、うがいをこまめに行うことが重要です。医師や看護師と方法を相談して継続可能な方法を選択しましょう  室外から帰ってきたとき、食事や薬の内服の前には必ずうがいをしましょう  血小板が少ないときや出血のあるときは、出血を悪化させないために、口のなかを刺激しないようにしましょう  乾燥によって口のなかを傷つけたり、出血するリスクが高まるので、口のなかや口唇の保湿につとめましょう> とある。

 国立がん研究センター 粘膜障害:口内炎/国立がん研究センター がん情報サービス/2006.11.30

 はじめに

口腔内は、歯以外の部分が粘膜に覆われ、食べ物の咀嚼(そしゃく:食べ物を噛み砕くこと)、消化、嚥下(えんげ:食べ物を飲み込むこと)などの食事にかかわる働き、味覚のように食欲にかかわる働き、会話にかかわる働きを持っています。また、唾液の分泌は口のなかを湿らせ、咀嚼を容易にし、味覚を助け、食べ物を飲み込みやすくし、口のなかを清潔にする働きがあります。口内炎ができると、これらのたくさんの働きが障害されることになります。

1.口内炎とは

口腔内の粘膜(舌、歯ぐき、唇や頬の内側など)に起きた炎症性疾患の総称です。

症状としては、以下のようなものがあります。

  痛み
  出血
  食事がしみる
  口のなかの乾燥
  口のなかがはれる
  口のなかが赤くなる
  口が動かしにくい
  食べ物が飲み込みにくい
  味覚が変わる
  会話しにくい

主に、食事にかかわる働きが障害されますが、症状の悪化によって感染症を併発し、発熱や体力低下などの身体的苦痛はもちろんのこと、イライラや不眠など精神的にも大きな苦痛を伴うことがあります。

2.口内炎の原因

化学療法によって口内炎が起こることがあります。化学療法に使われる抗がん剤が、口のなかの粘膜にも作用して障害が起こることが1つの原因です。抗がん剤の投与後、およそ5日目から10日目ころに口内炎が発生しやすくなります。また、同時期に骨髄の機能が低下する副作用が重なると、口内炎によって傷ができたところに細菌などが侵入して感染しやすくなります

口内炎を起こしやすい抗がん剤には以下のようなものがあります。

メトトレキサート(メソトレキセート(R))・フルオロウラシル(5-FU(R))・エトポシド(ラステット(R)、ベプシド(R))・シタラビン(キロサイド(R))・シスプラチン(ランダ(R)、シスプラチン(R)、ブリプラチン(R))・シクロホスファミド(エンドキサン(R))パクリタキセル(タキソール(R))・ドセタキセル(タキソテール(R))など

口内炎は、以下のような場合にも悪化しやすくなります。

1)機械的損傷
 入れ歯が合わない、歯並びが悪く粘膜に当たる、熱いものを食べてやけどした、口のなかの粘膜が乾燥している(ちょっとしたことで傷がつきやすくなります)
2)口腔内衛生不良
 水分や食事の摂取が不十分、唾液の分泌が不足している、歯磨きやうがいができない。
3)全身状態不良
 病気や疲労で体力が衰えている、食事がとれずビタミン不足、貧血、栄養状態が悪い、ステロイド剤を多く使用している。
4)放射線治療
 特に口腔、耳鼻、咽頭、喉頭、食道などの治療のために放射線を照射した場合や、造血幹細胞移植で全身放射線照射を併用した場合。照射に伴い、唾液分泌が抑制されて、口のなかの乾燥や味覚異常などの症状を伴います。

3.口内炎の予防

1)口のなかをよく観察しましょう

  鏡を使って口のなかの状態を観察しましょう(乾燥、発赤、腫脹、アフタ、亀裂、潰瘍、出血、唾液の性状、白斑、舌苔、舌の表面の変化
  異常に気付いたときや、不快な症状があるときは医師もしくは看護師に伝えましょう

2)うがいは口のなかを清潔に保ち、口内炎の予防になります

  口のなかを清潔に保っておくことは、口内炎の予防や重症化を避けることに役立ちます。 口のなかの細菌状態は、うがい後2〜3時間程度でもとの状態に戻ってしまうので、うがいは頻回に行うことが大切です。継続できる方法を医師や看護師と一緒に考え、変更していきましょう。

  口のなかを清潔に保つためのうがいを効果的に行う目安は、約2時間ごとです
  食前、食後、寝る前、夜中に目が覚めたときなど、1日に7〜8回を目安に行いましょう
  イソジン(R)ガーグルなどの消毒薬を用いてもよいですが、口腔内の細菌状態は、水道水で行ってもイソジン(R)ガーグルを用いても2、3時間ほどたつと同じような状態にもどるので、苦痛が少なく継続できる方法を選択するとよいでしょう
  メントールやアルコールが含まれている市販のうがい薬は、避けたほうがよいでしょう(乾燥を防ぐ、粘膜炎後の上皮化を阻害することを防ぐためです)
  うがいの後、口唇の保湿をしましょう(リップクリームや白色ワセリンなどを塗布するとよいです)

3)歯磨きも忘れずに

  毎食後、寝る前の1日4回行いましょう
  食事をしていなくても、最低1日1回はブラッシングをするとよいでしょう
  ナイロン製の歯ブラシで軟毛、超軟毛のものを用いるようにしましょう(動物の毛の歯ブラシは使用しないようにしましょう)
  歯磨き粉は、メントールやアルコールが含まれていないものを選びましょう
  デンタルフロスは歯肉を傷つけ、出血の原因になるので、治療中や血小板が少ないときは中止するようにしましょう
効果的なブラッシング方法:歯間、歯と歯肉の境目を丁寧に行う、強い力は入れず、1本1本丁寧に磨く、舌も軽くみがいて舌の汚れも落とす
  鏡を使って、口のなかの状態を観察しながら行いましょう
  出血や粘膜炎がひどいときは、歯磨きは中止しましょう

4)禁煙しましょう

  たばこのヤニで歯・歯肉・粘膜が汚れ、粘膜の血行も悪くなっていると、口内炎や口腔内感染症が重症化する確率が高くなります
  喫煙により、肺炎のリスクも高くなります

4.口内炎が起こった場合

1)痛みがあるとき

(1)医師の処方により、鎮痛剤を使用します
(2)うがいの工夫で痛みを和らげることもできます

  生理食塩水:水道水でのうがいがしみたりして苦痛であるとき
  キシロカイン(R)ビスカス(局所麻酔薬):生理食塩水や水道水に混ぜてうがいする

(3)食事の工夫で痛みを和らげることができます

  食事を刺激の少ないものにするとよいでしょう(薄味、冷ましたもの、香辛料は控える、ミキサー食、軟食、流動食、経腸栄養剤)
  食事によって痛みが強くなる場合、食事は控えるほうがよいでしょう

2)口内炎を悪化させず、早くよくするために

(1)うがいや口腔ケアの工夫

  生理食塩水:苦痛が少なく実施でき、口の粘膜の回復を促進する
  エレース含嗽(がんそう):口内炎によってできた粘膜の不良組織を除去する
  ハチアズレ含嗽:炎症を抑え痛みを和らげたり、口のなかの消毒や組織の再生を促す
  オキシドール含嗽:舌苔の除去
  重曹含嗽、ハッカ水含嗽:口のなかの粘つきを和らげる
  口腔内保湿ジェル:乾燥を和らげ保湿する

  ※イソジン(R)ガーグル:しみて痛みが強かったり、口のなかを乾燥させ、組織の上皮化(口内炎が回復して新しい組織ができること)を阻害するため、口内炎があるときは用いないほうがよいでしょう

(2)食事の工夫

  口のなかの刺激になるものは控える(香辛料、かたいもの、酸味の強い果物など)

3)感染予防や出血予防も大切です

  口内炎を悪化させる感染を予防するためには、うがいをこまめに行うことが重要です。医師や看護師と方法を相談して継続可能な方法を選択しましょう
  室外から帰ってきたとき、食事や薬の内服の前には必ずうがいをしましょう
  血小板が少ないときや出血のあるときは、出血を悪化させないために、口のなかを刺激しないようにしましょう
  乾燥によって口のなかを傷つけたり、出血するリスクが高まるので、口のなかや口唇の保湿につとめましょう



 化学療法に使われる"抗がん剤"が、口のなかの粘膜にも作用して障害を起こすのが、上記記事のような "口内炎"! であり、これはたまたま起こるものとは言えず、かなり高い必然性があり、ある種の "抗がん剤" の大きな問題かと思われる...... (2018.10.01)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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このページは、yasuo hiroseが2018年10月 1日 00:01に書いたブログ記事です。

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