"慢性膵炎"、進行を防げるか!「早期診断」で回復期待!全国で患者追跡調査へ

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 今回注目する下記引用サイト記事慢性膵炎、進行を防げるか「早期診断」で回復期待全国で患者追跡調査へ/47 NEWS - 医療新世紀/2016.04.12 - 09:27 は、  <膵臓は消化酵素や糖の代謝に関わるホルモンを分泌する大切な臓器だが、胃の裏側にあって異常が見つけにくく、病気が進んでから診断がつくことも多い。中でも患者の多い膵炎は、いったん進行して慢性化すると治療しても回復が難しい病気だ。早く見つけて治療と生活改善の指導を始めれば、進行を防ぎ、回復を図れるのではないか。そう期待する全国の医師が「早期慢性膵炎」という新しい概念と診断基準を設けて、治療や指導を早めることの有効性を検証しようとしている> と報じている。

 <...... ▽ がんの危険性も  東北大の下瀬川徹教授(消化器内科)によると、慢性膵炎の患者は全国推計で約6万7千人。男性は、8割近くが酒の飲み過ぎによるアルコール性膵炎だが、女性では原因不明の特発性が約半数。遺伝的な素因や遺伝子の異常が関わっている背景も解明されつつある。  典型的な症状は腹部の痛みから始まり、進行すると消化不良や糖尿病が現れる。早い段階で治療を始め、禁酒するのが大切だ。急性膵炎を繰り返すなどして慢性化すると、膵臓の細胞が死んで消化酵素やホルモンの分泌機能が落ち、消化吸収に支障が出る。膵臓が硬くなり、消化液が流れる膵管は拡張し、結石ができる。画像診断や組織診断でも慢性膵炎の特徴がはっきりする。そうなると機能回復は難しい。  疫学調査では難治性の膵臓がんの発生率も4~6倍に高まることが分かっており、糖尿病の合併率も高い慢性膵炎と診断された患者の寿命は、男女とも平均寿命より10歳以上短くなる。  ▽ 200人登録へ  「慢性膵炎がいったん『出来上がって』しまっては厳しい。発想を転換し、早い段階でリスクを診断して進行をブロックできないかと考えた」(下瀬川教授)のが「早期慢性膵炎」という考え方を提唱した理由だという。学会などが、慢性膵炎の診断基準を改訂した2009年、慢性膵炎の基準のうちの幾つかを満たすものを早期慢性膵炎と定義した。  ラットの研究では、早期慢性膵炎に合致する段階で投薬などの治療を始めれば症状が改善することが示された。厚生労働省の難治性膵疾患の調査研究班は、患者の実態を把握するため、10年から全国で113人を調べた。調査に当たった九州大の伊藤鉄英准教授(膵疾患)によると、東日本大震災のため目標の2年間追跡できた患者は52人だったが、早期慢性膵炎と診断された時点で治療と生活指導を開始した結果、約半数は早期慢性膵炎の診断基準から外れるまでに回復した。  断酒は必須  これを受けて13年、同調査研究班と日本膵臓学会 が協力し、さらに長期の全国調査が始まった。取りまとめに当たる東北大の正宗淳准教授(消化器内科)によると、膵臓病を専門とする医師がいる全国30以上の医療機関が加わり、200人の患者を5年間追跡するのが目標。治療を施しても慢性膵炎に進む例、重症化が防げたり回復が見られたりした例を詳しく調べ、その違いを明らかにする。正宗准教授は「早期に治療を始めることの有効性を確かめ、診断精度もさらに向上させたい」としている。  伊藤准教授によると、最初の調査の2年間ではっきりしたのは、飲酒量を減らしても酒を飲み続ける限り、治療の効果が薄いことだ。アルコール性の慢性膵炎の場合、いくら薬を飲んでも、酒をやめなければ慢性化は防げなかった。この病気では「酒を減らすのではなく酒を断つこと」がぜひとも必要だという。  (共同通信 由藤庸二郎)> とある。

 慢性膵炎、進行を防げるか「早期診断」で回復期待全国で患者追跡調査へ/47 NEWS - 医療新世紀/2016.04.12 - 09:27

 膵臓は消化酵素や糖の代謝に関わるホルモンを分泌する大切な臓器だが、胃の裏側にあって異常が見つけにくく、病気が進んでから診断がつくことも多い。中でも患者の多い膵炎は、いったん進行して慢性化すると治療しても回復が難しい病気だ。早く見つけて治療と生活改善の指導を始めれば、進行を防ぎ、回復を図れるのではないか。そう期待する全国の医師が「早期慢性膵炎」という新しい概念と診断基準を設けて、治療や指導を早めることの有効性を検証しようとしている。

 ▽ がんの危険性も

 東北大の下瀬川徹教授(消化器内科)によると、慢性膵炎の患者は全国推計で約6万7千人。男性は、8割近くが酒の飲み過ぎによるアルコール性膵炎だが、女性では原因不明の特発性が約半数。遺伝的な素因や遺伝子の異常が関わっている背景も解明されつつある。

 典型的な症状は腹部の痛みから始まり、進行すると消化不良や糖尿病が現れる。早い段階で治療を始め、禁酒するのが大切だ。急性膵炎を繰り返すなどして慢性化すると、膵臓の細胞が死んで消化酵素やホルモンの分泌機能が落ち、消化吸収に支障が出る。膵臓が硬くなり、消化液が流れる膵管は拡張し、結石ができる。画像診断や組織診断でも慢性膵炎の特徴がはっきりする。そうなると機能回復は難しい。

 疫学調査では難治性の膵臓がんの発生率も4~6倍に高まることが分かっており、糖尿病の合併率も高い慢性膵炎と診断された患者の寿命は、男女とも平均寿命より10歳以上短くなる

▽ 200人登録へ

 「慢性膵炎がいったん『出来上がって』しまっては厳しい。発想を転換し、早い段階でリスクを診断して進行をブロックできないかと考えた」(下瀬川教授)のが「早期慢性膵炎」という考え方を提唱した理由だという。学会などが、慢性膵炎の診断基準を改訂した2009年、慢性膵炎の基準のうちの幾つかを満たすものを早期慢性膵炎と定義した。

 ラットの研究では、早期慢性膵炎に合致する段階で投薬などの治療を始めれば症状が改善することが示された。厚生労働省の難治性膵疾患の調査研究班は、患者の実態を把握するため、10年から全国で113人を調べた。調査に当たった九州大の伊藤鉄英准教授(膵疾患)によると、東日本大震災のため目標の2年間追跡できた患者は52人だったが、早期慢性膵炎と診断された時点で治療と生活指導を開始した結果、約半数は早期慢性膵炎の診断基準から外れるまでに回復した。

断酒は必須

 これを受けて13年、同調査研究班と日本膵臓学会 が協力し、さらに長期の全国調査が始まった。取りまとめに当たる東北大の正宗淳准教授(消化器内科)によると、膵臓病を専門とする医師がいる全国30以上の医療機関が加わり、200人の患者を5年間追跡するのが目標。治療を施しても慢性膵炎に進む例、重症化が防げたり回復が見られたりした例を詳しく調べ、その違いを明らかにする。正宗准教授は「早期に治療を始めることの有効性を確かめ、診断精度もさらに向上させたい」としている。

 伊藤准教授によると、最初の調査の2年間ではっきりしたのは、飲酒量を減らしても酒を飲み続ける限り、治療の効果が薄いことだ。アルコール性の慢性膵炎の場合、いくら薬を飲んでも、酒をやめなければ慢性化は防げなかった。この病気では「酒を減らすのではなく酒を断つこと」がぜひとも必要だという。
(共同通信 由藤庸二郎)


 結局、<飲酒量を減らしても酒を飲み続ける限り、治療の効果が薄いことだ。アルコール性の慢性膵炎の場合、いくら薬を飲んでも、酒をやめなければ慢性化は防げなかった。この病気では「酒を減らすのではなく酒を断つこと」がぜひとも必要だ> と...... (2018.10.14)













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