今回注目する下記引用サイト記事 : がん細胞、死んだ細胞取り込み腫瘍に...撮影成功/YOMIURI ONLINE/2018.10.17 - 16:04 は、 <がん細胞がプレート上で動き回って増殖し、腫瘍になっていく映像の撮影に、北海道大医学部の宮武由甲子助教(45)(実験病理学)らの研究グループが成功した> と報じている。
<......半導体基板の技術を応用し、約50ナノ(1ナノは1ミリの100万分の1)の凹凸がある培養プレートを制作。この凹部分をがん細胞が腫瘍に成長する足場とした。映像では、膵がん細胞が触手を伸ばして周囲の死んだ細胞を取り込み、近くの別の腫瘍と合体して大きくなる様子などが確認された。論文は英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。映像はユーチューブで閲覧できる。宮武助教は「がん細胞が周辺の死んだ細胞の分子をまとうのは、人体の免疫システムの攻撃を免れるためではないか」と話す。 西原広史・慶応大医学部腫瘍センター特任教授の話「患者一人一人のがん細胞に抗がん剤が効くかどうかをプレート上で簡単に判断できる可能性があり、画期的な研究と思う」> とある。
がん細胞、死んだ細胞取り込み腫瘍に...撮影成功/YOMIURI ONLINE/2018.10.17 - 16:04
がん細胞がプレート上で動き回って増殖し、腫瘍になっていく映像の撮影に、北海道大医学部の宮武由甲子助教(45)(実験病理学)らの研究グループが成功した。
半導体基板の技術を応用し、約50ナノ(1ナノは1ミリの100万分の1)の凹凸がある培養プレートを制作。この凹部分をがん細胞が腫瘍に成長する足場とした。映像では、膵がん細胞が触手を伸ばして周囲の死んだ細胞を取り込み、近くの別の腫瘍と合体して大きくなる様子などが確認された。論文は英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。映像はユーチューブで閲覧できる。宮武助教は「がん細胞が周辺の死んだ細胞の分子をまとうのは、人体の免疫システムの攻撃を免れるためではないか」と話す。
西原広史・慶応大医学部腫瘍センター特任教授の話「患者一人一人のがん細胞に抗がん剤が効くかどうかをプレート上で簡単に判断できる可能性があり、画期的な研究と思う」
上記記事では、二つの点が注目される。
<がん細胞がプレート上で動き回って増殖し、腫瘍になっていく映像の撮影> に成功したことがひとつ。ここから、<患者一人一人のがん細胞に抗がん剤が効くかどうかをプレート上で簡単に判断できる可能性> が広がったという点だ。 そして、
<膵がん細胞が触手を伸ばして周囲の死んだ細胞を取り込み、近くの別の腫瘍と合体して大きくなる様子> が確認され、<がん細胞が周辺の死んだ細胞の分子をまとうのは、人体の免疫システムの攻撃を免れるためではないか> との推定ができた点である。 がん細胞の "したたかさ!" に、いまさらのように驚かされる...... (2018.10.23)
コメントする