"iPS細胞"由来の"免疫細胞"でがん治療! というアプローチそのものは、すでに試みられてきた。
◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 キラーT細胞" 関連記事
(1) "備蓄iPS細胞"由来の"免疫細胞"でがん治療の効果! コスト数分の1以下に抑制!(京大)/当誌 2017.03.13
(2) <"キラーT細胞を使ったがんの治療法" はかねてより注目されてきた。 <ヒトの免疫細胞の一種「(キラー)T細胞」を一度、人工多能性幹細胞(iPS細胞)にした上で、これらを再生/増殖して再び患者の体に戻してがん治療に役立てようとするアプローチ> である。......> ( iPS細胞 "がん殺傷免疫細胞"を作製成功!(京大ウイルス・再生医科学研究所グループ)/当誌 2016.11.23 )
今回注目する下記引用サイト記事 : iPS細胞から、がん免疫細胞「キラーT細胞」作製...京大などチーム/yomiDr.ヨミドクター/2018.11.16 は、 <人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、がんを発見する能力を高めた免疫細胞「キラーT細胞」を作ることに成功したと、京都大iPS細胞研究所などのチームが発表した。マウスの実験で、がんを効果的に抑えることも確認した。新たながん免疫療法につながる可能性があるといい、16日の米科学誌電子版に論文が掲載された> と報じている。
<......キラーT細胞は、がん細胞にある特定の分子を目印に、がんを見つけて攻撃する。チームは2013年、iPS細胞からキラーT細胞を作製したとする論文を発表しているが、作製の過程で細胞表面に余分な分子ができてしまい、がんを発見する能力が阻害されるという課題があった。 今回、遺伝子を効率良く改変する「ゲノム編集」の技術を活用し、まずiPS細胞から余分な分子を作る遺伝子を除去。その後、キラーT細胞に変化させて試験管内で調べた結果、がんを発見する能力が最大で約10倍高まっていた。マウスに投与したところ、がんの進行を抑える効果が確認できたという。チームの金子 新 ・同研究所准教授は「研究を重ねて安全性と効果を向上させ、いずれはがん治療に使いたい」と話している> とある。
iPS細胞から、がん免疫細胞「キラーT細胞」作製...京大などチーム/yomiDr.ヨミドクター/2018.11.16
人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、がんを発見する能力を高めた免疫細胞「キラーT細胞」を作ることに成功したと、京都大iPS細胞研究所などのチームが発表した。マウスの実験で、がんを効果的に抑えることも確認した。新たながん免疫療法につながる可能性があるといい、16日の米科学誌電子版に論文が掲載された。
キラーT細胞は、がん細胞にある特定の分子を目印に、がんを見つけて攻撃する。チームは2013年、iPS細胞からキラーT細胞を作製したとする論文を発表しているが、作製の過程で細胞表面に余分な分子ができてしまい、がんを発見する能力が阻害されるという課題があった。
今回、遺伝子を効率良く改変する「ゲノム編集」の技術を活用し、まずiPS細胞から余分な分子を作る遺伝子を除去。その後、キラーT細胞に変化させて試験管内で調べた結果、がんを発見する能力が最大で約10倍高まっていた。マウスに投与したところ、がんの進行を抑える効果が確認できたという。チームの金子 新 ・同研究所准教授は「研究を重ねて安全性と効果を向上させ、いずれはがん治療に使いたい」と話している。
<人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、がんを発見する能力を高めた免疫細胞「キラーT細胞」を作ることに成功した> とあるのだが、<がんを発見する能力を高めた免疫細胞「キラーT細胞」> という点に期待がかかる。 これまでの "がん治療向け免疫細胞の培養・移植" が、"多大なコストが掛かる" 割には治療効果は芳しからずという状況であっただけに、今回の "改変" に期待が寄せられるわけだ...... (2018.11.19)
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