"脊髄損傷の再生医療" は、遅々たるものではあれ進展を見せており、"慢性期の脊髄損傷" についても、わずかながらではあるが進捗を示している。
◆ 参照 当誌過去の "脊髄損傷" 関連記事
(1) "パーキンソン病"治験1例目!iPS由来の神経細胞移植移植で、"がん化"防ぐ入念な工夫!/当誌 2018.11.27
(2) 脊髄損傷の再生医療にも使われる「間葉系幹細胞」に期待! 効果・副作用確認がカギ/当誌 2018.11.24
(3) 札医大・ニプロの"脊髄損傷の再生医療"を承認!脊髄損傷への承認は世界初 厚労省部会/当誌 2018.11.23
(4) iPS細胞から作製の神経幹細胞移植で脊髄損傷患者の治療!目指す臨床研究計画(慶応大)/当誌 2018.11.18
(5) 慢性期"脊髄損傷"改善 創薬に期待!生薬成分"アクテオサイド"発見!(富山大グループ)/当誌 2018.10.30
今回注目する下記引用サイト記事 : iPSで脊髄損傷を改善...慶大、マヒして40日超のマウスで実験成功/yomiDr.ヨミドクター/2018.11.30 は、 <iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って、脊髄を損傷してから時間がたった慢性期のマウスを治療する実験に成功したと、岡野栄之・慶応大教授(生理学)らの研究チームが30日、発表した。論文が米科学誌「ステム・セル・リポーツ」に掲載された。損傷部位の周辺に細胞を移植すると、リハビリをしなくても運動機能が一部改善したという> と報じている。
<......発表によると、チームはiPS細胞から作った神経の元になる細胞を、がん化を抑える特殊な薬剤で処理。脊髄の損傷後40日以上が経過し、後脚がマヒしたままとなったマウスに、この細胞を移植した。その結果、神経の再生が強く促され、約2か月後には、マウスは後脚で体重を支えられるまで回復した。 脊髄損傷は、交通事故などで太い神経が傷つき、手足が動かせなくなる。 チームはけがから2~4週間の患者を対象に、iPS細胞で治療する臨床研究を年内にも国に申請する予定。一方、国内に15万人以上いるとされる慢性期の患者については、損傷部位の周囲にかさぶた状の組織ができるなどの理由で、治療法の開発が困難だった。岡野教授は「慢性期の患者への治療法も視野に入ってきた」と話す。 大阪大学の山下俊英教授(神経科学)の話「マウスの実験で慢性期の機能回復を促せる手法が開発できたというのは画期的だ」> とある。
iPSで脊髄損傷を改善...慶大、マヒして40日超のマウスで実験成功/yomiDr.ヨミドクター/2018.11.30
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って、脊髄を損傷してから時間がたった慢性期のマウスを治療する実験に成功したと、岡野栄之・慶応大教授(生理学)らの研究チームが30日、発表した。論文が米科学誌「ステム・セル・リポーツ」に掲載された。損傷部位の周辺に細胞を移植すると、リハビリをしなくても運動機能が一部改善したという。
発表によると、チームはiPS細胞から作った神経の元になる細胞を、がん化を抑える特殊な薬剤で処理。脊髄の損傷後40日以上が経過し、後脚がマヒしたままとなったマウスに、この細胞を移植した。その結果、神経の再生が強く促され、約2か月後には、マウスは後脚で体重を支えられるまで回復した。
脊髄損傷は、交通事故などで太い神経が傷つき、手足が動かせなくなる。
チームはけがから2~4週間の患者を対象に、iPS細胞で治療する臨床研究を年内にも国に申請する予定。一方、国内に15万人以上いるとされる慢性期の患者については、損傷部位の周囲にかさぶた状の組織ができるなどの理由で、治療法の開発が困難だった。岡野教授は「慢性期の患者への治療法も視野に入ってきた」と話す。
大阪大学の山下俊英教授(神経科学)の話「マウスの実験で慢性期の機能回復を促せる手法が開発できたというのは画期的だ」
<マウスの実験で慢性期の機能回復を促せる手法が開発できたというのは画期的だ> とあるが、<脊髄の損傷後40日以上が経過し、後脚がマヒしたままとなったマウス> が "機能回復" に向かったとあるのは、"慢性期の患者" にとって朗報と言うほかない...... (2018.12.02)
コメントする