がん免疫薬"オプジーボ"などの"効き目予測"! 過剰な投薬を避けるための研究相次ぐ!

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 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫薬の効き目予測 東北大などが手がかり分子特定/日本経済新聞/2018.12.16 - 6:30 は、  <体に備わる免疫の仕組みを使いがんをたたくがん免疫薬「オプジーボ」などの効き目を予測し、過剰な投薬を避けるための研究が相次いでいる。東北大学などは免疫細胞が分泌する特定の分子ががんの増殖に関わり、予測の手がかりになることを発見埼玉医科大学9割弱の精度で効果を予測する基盤となる実験データを得た超高額ながん免疫薬を患者に使う前後に効き目の見通しがある程度立てられれば、医療費を抑え副作用の回避につながる可能性がある> と報じている。

 <......がん免疫薬は従来のがんが効かない末期の患者の一部にも高い効果があり、外科手術や放射線に続くがんの「第4の治療法」とされる。2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授の研究成果をもとにした「オプジーボ」などが現在の主流となっている。  ただオプジーボは効き目に個人差があり、薬代が年間約1千万円に上るがん免疫薬の投薬期間は定まった基準がなく、医師が患者の要望などをもとに判断している。効き目が薄いまま投薬を長く続けると、免疫細胞が正常な臓器や組織を攻撃し、無用な副作用が起きる恐れもある。  現在の医療現場では、患者は臨床試験(治験)の治療成功率や平均的な生存期間を医師から聞いて薬を選ぶ。一部のがん免疫薬で、がん細胞の分子を手掛かりに効果を予測する手法もあるが、精度が低いとされる。  早い時期に効果がないと判断できれば、過剰な投薬を避けて別の治療法に切り替えられる。医療費を減らせ、無駄な副作用も防げる見通しだ。  東北大の相場節也教授や藤村卓講師らは、がん細胞ではなく免疫細胞の「マクロファージ」が分泌する「CD163」という分子に着目。この分子オプジーボの効き目を予測する手がかりになることを突き止めた。  皮膚がん患者がオプジーボを使い始めて3カ月後に画像で調べたところ、この分子が増えた人の85%でがんが縮んでいた。一方、分子が増えなかった人の86%で縮まなかった。投薬開始から6週間目に血液を採取して分子の増え方を見れば、オプジーボの効果を予測して投薬をやめるかどうかの判断に生かせる。診断薬を開発し、3年後の実用化を目指す。  埼玉医科大の各務博教授らは、オプジーボを使い始める前に効き目を予測する技術にメドをつけた。肺がん患者約180人の血液を採取し、がんを攻撃する細胞と攻撃を抑える細胞の比率を調べたところ、オプジーボの効果が出るには一定の決まった比率が必要となることを突き止めた。  肺がん患者で薬が効く人と、効かないで2カ月以内にがんが大きくなる人を9割弱の精度で見分けるための目印になるという。今後、腎臓や皮膚のがんでも確かめる。血液検査機器大手のシスメックスが装置を開発する。  神奈川県立がんセンター臨床研究所の笹田哲朗部長と久留米大学は、免疫細胞が出す「CXCL2」という分子オプジーボなどのがん免疫薬が効くかどうかの目印になることを解明した。投薬の前後で60人超の肺がん患者の血液を比較し、分子が減った22人の約7割でがんが縮んだ。千葉大学は、大腸や乳がんなど18種類のがんをマウスへ移植し、薬を使う前後で21個の分子の増減を観察した。皮膚がんなどに効き目があるかどうかを判断する目印になる。  オプジーボは従来の抗がん剤が効かない末期がんでも高い効果を示した画期的な薬だが、効果がある患者は全体の約3割にとどまる。このため、世界ではがん免疫薬の効果を高めるための研究が進むほか、本庶氏も特定の高脂血症薬との併用でがん免疫薬の効果が高まることを発見した。  オプジーボは高額な薬価が医療財政を圧迫するとして議論を呼んだ。国は発売時の年間約3500万円から約1千万円に薬価を引き下げたものの、通常のがんよりかなり高い。国内外で薬の効果を高めるための研究が進む一方、いかに効き目を予測して無駄な投薬を省くかもコストの面では重要になる。  オプジーボをはじめとする「免疫チェックポイント阻害剤」というタイプのがん免疫薬は今後、患者が多い胃がん肺がんなどに適用が広がる見通し。米調査会社BCCリサーチは、世界の市場規模が5年後に約2倍に膨らむとみている> とある。

 がん免疫薬効き目予測 東北大など手がかり分子特定/日本経済新聞/2018.12.16 - 6:30

  体に備わる免疫の仕組みを使いがんをたたくがん免疫薬「オプジーボ」などの効き目を予測し、過剰な投薬を避けるための研究が相次いでいる。東北大学などは免疫細胞が分泌する特定の分子ががんの増殖に関わり、予測の手がかりになることを発見埼玉医科大学9割弱の精度で効果を予測する基盤となる実験データを得た超高額ながん免疫薬を患者に使う前後に効き目の見通しがある程度立てられれば、医療費を抑え副作用の回避につながる可能性がある。

 がん免疫薬は従来のがんが効かない末期の患者の一部にも高い効果があり、外科手術や放射線に続くがんの「第4の治療法」とされる。2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授の研究成果をもとにした「オプジーボ」などが現在の主流となっている。

 ただオプジーボは効き目に個人差があり、薬代が年間約1千万円に上るがん免疫薬の投薬期間は定まった基準がなく、医師が患者の要望などをもとに判断している。効き目が薄いまま投薬を長く続けると、免疫細胞が正常な臓器や組織を攻撃し、無用な副作用が起きる恐れもある

 現在の医療現場では、患者は臨床試験(治験)の治療成功率や平均的な生存期間を医師から聞いて薬を選ぶ。一部のがん免疫薬で、がん細胞の分子を手掛かりに効果を予測する手法もあるが、精度が低いとされる。

 早い時期に効果がないと判断できれば、過剰な投薬を避けて別の治療法に切り替えられる。医療費を減らせ、無駄な副作用も防げる見通しだ。

 東北大の相場節也教授や藤村卓講師らは、がん細胞ではなく免疫細胞の「マクロファージ」が分泌する「CD163」という分子に着目。この分子オプジーボの効き目を予測する手がかりになることを突き止めた。

 皮膚がん患者がオプジーボを使い始めて3カ月後に画像で調べたところ、この分子が増えた人の85%でがんが縮んでいた。一方、分子が増えなかった人の86%で縮まなかった。投薬開始から6週間目に血液を採取して分子の増え方を見れば、オプジーボの効果を予測して投薬をやめるかどうかの判断に生かせる。診断薬を開発し、3年後の実用化を目指す。

 埼玉医科大の各務博教授らは、オプジーボを使い始める前に効き目を予測する技術にメドをつけた。肺がん患者約180人の血液を採取し、がんを攻撃する細胞と攻撃を抑える細胞の比率を調べたところ、オプジーボの効果が出るには一定の決まった比率が必要となることを突き止めた。

 肺がん患者で薬が効く人と、効かないで2カ月以内にがんが大きくなる人を9割弱の精度で見分けるための目印になるという。今後、腎臓や皮膚のがんでも確かめる。血液検査機器大手のシスメックスが装置を開発する。

 神奈川県立がんセンター臨床研究所の笹田哲朗部長と久留米大学は、免疫細胞が出す「CXCL2」という分子オプジーボなどのがん免疫薬が効くかどうかの目印になることを解明した。投薬の前後で60人超の肺がん患者の血液を比較し、分子が減った22人の約7割でがんが縮んだ。千葉大学は、大腸や乳がんなど18種類のがんをマウスへ移植し、薬を使う前後で21個の分子の増減を観察した。皮膚がんなどに効き目があるかどうかを判断する目印になる

 オプジーボは従来の抗がん剤が効かない末期がんでも高い効果を示した画期的な薬だが、効果がある患者は全体の約3割にとどまる。このため、世界ではがん免疫薬の効果を高めるための研究が進むほか、本庶氏も特定の高脂血症薬との併用でがん免疫薬の効果が高まることを発見した。

 オプジーボは高額な薬価が医療財政を圧迫するとして議論を呼んだ。国は発売時の年間約3500万円から約1千万円に薬価を引き下げたものの、通常のがんよりかなり高い。国内外で薬の効果を高めるための研究が進む一方、いかに効き目を予測して無駄な投薬を省くかもコストの面では重要になる。

 オプジーボをはじめとする「免疫チェックポイント阻害剤」というタイプのがん免疫薬は今後、患者が多い胃がん肺がんなどに適用が広がる見通し。米調査会社BCCリサーチは、世界の市場規模が5年後に約2倍に膨らむとみている。


 超高額ながん免疫薬を患者に使う前後に効き目の見通しがある程度立てられれば、医療費を抑え副作用の回避につながる可能性> との、まさに、もっともな指摘であるが、なぜいち早く関心が向けられなかったか...... (2018.12.18)













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