今回注目する下記引用サイト記事 : アルツハイマー病、早期診断 血液や粘膜から兆候/日本経済新聞/2018.12.22 - 6:30 は、 <アルツハイマー病の兆候を血液や鼻の粘膜から診断する手法が相次いで開発された。アルツハイマー病には根本的な治療法はないが、早い段階で見つかれば薬や生活習慣の改善で進行を遅らせることができるケースもある。高齢者の健康診断などに取り入れることで、患者の早期発見に役立つ可能性がある> と報じている。
<......国内の認知症患者は2012年で約462万人いると推計され、25年には700万人を超えるとみられている。アルツハイマー病は認知症の6~7割を占めるとされる。 アルツハイマー病は発症が近づくと、脳内に「リン酸化タウ」というたんぱく質が蓄積する。早期の診断には現在、背中から針を刺して脳脊髄液を採取する必要があり、患者の体への負担が大きい。血液や鼻の粘膜に含まれる原因たんぱく質は微量で、高感度の検出技術が求められる。 京都府立医科大学の徳田隆彦教授と建部陽嗣助教らは、リン酸化タウとくっついて光る物質を目印にする測定法を開発。光の強さで量がわかる。0.1ミリリットルの血液があれば検出可能だという。 患者と症状が出ていない人の数十人を調べたところ、約8割の精度で区別できた。検査の費用は1万~2万円で、2時間ほどで結果がわかるという。徳田教授は「3~4年で大規模な臨床試験(治験)を手がけ、精度を確かめたい」と話す。 鼻の粘膜には、においの刺激と脳に伝える神経細胞が伸びており、これを通じてリン酸化タウが少しずつ漏れ出ている。滋賀医科大学の遠山育夫教授らの技術は綿棒で鼻の粘膜をこすり取って検査する。似たたんぱく質の中でタウたんぱく質が占める割合を精密に調べるとともに、BSE(牛海綿状脳症)検査や創薬研究などで使われる酵素免疫測定法(ELISA)を改良した。 患者25人と健康な高齢者24人で比べたところ、リン酸化タウは患者に多かった。7割程度の精度で見分けられるという。 現在は製薬企業と協力し、さらに感度を高める技術の開発を進めている。2019年には、新技術を使った臨床試験を始める計画だ> とある。
アルツハイマー病、早期診断 血液や粘膜から兆候/日本経済新聞/2018.12.22 - 6:30
アルツハイマー病の兆候を血液や鼻の粘膜から診断する手法が相次いで開発された。アルツハイマー病には根本的な治療法はないが、早い段階で見つかれば薬や生活習慣の改善で進行を遅らせることができるケースもある。高齢者の健康診断などに取り入れることで、患者の早期発見に役立つ可能性がある。
国内の認知症患者は2012年で約462万人いると推計され、25年には700万人を超えるとみられている。アルツハイマー病は認知症の6~7割を占めるとされる。
アルツハイマー病は発症が近づくと、脳内に「リン酸化タウ」というたんぱく質が蓄積する。早期の診断には現在、背中から針を刺して脳脊髄液を採取する必要があり、患者の体への負担が大きい。血液や鼻の粘膜に含まれる原因たんぱく質は微量で、高感度の検出技術が求められる。
京都府立医科大学の徳田隆彦教授と建部陽嗣助教らは、リン酸化タウとくっついて光る物質を目印にする測定法を開発。光の強さで量がわかる。0.1ミリリットルの血液があれば検出可能だという。
患者と症状が出ていない人の数十人を調べたところ、約8割の精度で区別できた。検査の費用は1万~2万円で、2時間ほどで結果がわかるという。徳田教授は「3~4年で大規模な臨床試験(治験)を手がけ、精度を確かめたい」と話す。
鼻の粘膜には、においの刺激と脳に伝える神経細胞が伸びており、これを通じてリン酸化タウが少しずつ漏れ出ている。滋賀医科大学の遠山育夫教授らの技術は綿棒で鼻の粘膜をこすり取って検査する。似たたんぱく質の中でタウたんぱく質が占める割合を精密に調べるとともに、BSE(牛海綿状脳症)検査や創薬研究などで使われる酵素免疫測定法(ELISA)を改良した。
患者25人と健康な高齢者24人で比べたところ、リン酸化タウは患者に多かった。7割程度の精度で見分けられるという。
現在は製薬企業と協力し、さらに感度を高める技術の開発を進めている。2019年には、新技術を使った臨床試験を始める計画だ。
<アルツハイマー病の兆候を血液や鼻の粘膜から診断する手法が相次いで開発された。アルツハイマー病には根本的な治療法はないが、早い段階で見つかれば薬や生活習慣の改善で進行を遅らせることができるケースもある> とのことであり、比較的実用的な "リン酸化タウ" の測定で早期診断が可能だと...... (2018.12.26)
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