がんの免疫療法は大きく二つに分かれます。一つはがん細胞への攻撃力を強めるもので、免疫を活性化すると考えられる物質を体内に入れたり、体外で活性化させた免疫細胞を体内へ戻すなどの方法です(「免疫活性化法」)。
もう一つはがん細胞が免疫にかけているブレーキを解除して攻撃力を取り戻すもので、オプジーボなどの「免疫チェックポイント阻害薬」がこのタイプです。
◆ 参照 当誌過去の "CAR―T細胞" 関連記事
○ <骨髄腫細胞の表面で異常に増加しているタンパク質を標的に攻撃する免疫細胞を、遺伝子操作を利用して体外で作製し、増やしてから体内に戻す免疫療法「CAR―T細胞療法」として実用化する計画......> ( 血液がん(多発性骨髄腫)の細胞狙い撃ち死滅!免疫療法「CAR-T細胞療法」開発へ (阪大)/当誌 2017.11.09 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 新型がん免疫製剤を了承 人工遺伝子で白血病治療/47 NEWS/2019.02.20 - 22:09 は、 <厚生労働省の専門部会は20日、一部の白血病を治療する新型の細胞製剤「キムリア」の製造販売を了承した。人工遺伝子で患者の免疫細胞の攻撃力を高める「CAR―T細胞」を利用した国内初の治療法で、3月にも正式承認され、5月にも公的医療保険が適用される見通し。臨床試験(治験)で既存の治療法が効かない患者にも効果が得られたことから注目を集めている> と報じている。
<...... 欧米では既に承認されているが、米国では1回の治療が5千万円以上に設定され、高額な費用が問題となっている。日本でも今後、価格が決定されるが、高額薬として知られるがん治療薬「オプジーボ」よりも高くなる可能性がある> とある。
新型がん免疫製剤を了承 人工遺伝子で白血病治療/47 NEWS/2019.02.20 - 22:09
厚生労働省の専門部会は20日、一部の白血病を治療する新型の細胞製剤「キムリア」の製造販売を了承した。人工遺伝子で患者の免疫細胞の攻撃力を高める「CAR―T細胞」を利用した国内初の治療法で、3月にも正式承認され、5月にも公的医療保険が適用される見通し。臨床試験(治験)で既存の治療法が効かない患者にも効果が得られたことから注目を集めている。
欧米では既に承認されているが、米国では1回の治療が5千万円以上に設定され、高額な費用が問題となっている。日本でも今後、価格が決定されるが、高額薬として知られるがん治療薬「オプジーボ」よりも高くなる可能性がある。
さすがに "高額薬として知られるがん治療薬「オプジーボ」よりも高くなる可能性" には警戒が喚起されそうだが、今後の推移から目が離せない...... (2019.02.23)
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