今回注目する下記引用サイト記事 : 増えるロコモのがん患者...骨に転移 痛み・まひ/yomiDr.ヨミドクター/2019.02.19 は、 <足腰の筋肉や骨が衰え、歩行などの日常動作が難しくなる「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」。がん患者は、手術や抗がん剤治療の影響、がんの骨への転移により、ロコモになりやすい。体力や生活の質の向上に、整形外科医の果たす役割は大きい> と報じている。
<...... 治療の副作用 がんの治療は入院を伴うことが多い。手術はもちろん、抗がん剤や放射線による治療の後、副作用で体調がすぐれず、疲れやだるさが出やすくなる。 だが、その治療は足腰を弱らせる原因にもなる。ベッドで1日寝ているだけで全身の筋肉が2%減る、抗がん剤治療を2週間受けると筋力が30%低下する、といったデータがある。 抗がん剤の副作用である吐き気を抑えるステロイドや、前立腺がん、乳がんで行うホルモン療法が、骨粗しょう症を悪化させる。 がんが発生した臓器にとどまらず、骨に転移すると骨の性質が変化し、骨折しやすくなる。神経に近いため、強い痛みやまひ、しびれなどが出る。骨が溶け、血中のカルシウム濃度が高くなると、腎障害や意識障害なども表れる。 進行がんで骨転移が多いのは、乳がん、前立腺がんの65~75%、甲状腺がんの40~60%など。毎年約100万人が新たにがん患者となり、このうち推計10万~25万人が骨転移で治療が必要な患者とされる。 転移する骨の部位は、脊椎が全体の60~70%を占める。このほか、肩関節周辺の上腕骨、 肋 骨、骨盤といった体幹骨、股関節周辺の 大腿 骨など、日常的によく使う場所が多い。 整形外科医の参加 ―― 中略 ―― がんの5年生存率が延びる中、リハビリなどのロコモ対策の重要性は増している。専門医の指導の下、栄養バランスの良い食事と、筋肉に適度な負荷をかける運動を組み合わせ、体力を落とさないようにすることが大切だ。 体が動けば、生活の質が上がり、精神的な苦痛も和らいで、治療効果が上がることも期待できる。 一方、課題もある。骨粗しょう症や変形性関節症などの運動器障害は、加齢が主な原因だ。中高年に多いがん患者の場合、痛みの原因をがんだと決めつけてしまうと、誤った治療が行われる恐れもある。 土屋さんは「ロコモのがん患者は増えており、がん治療に整形外科医の参加が望まれる」と話している。 (山田聡)> とある。
増えるロコモのがん患者...骨に転移 痛み・まひ/yomiDr.ヨミドクター/2019.02.19
足腰の筋肉や骨が衰え、歩行などの日常動作が難しくなる「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」。がん患者は、手術や抗がん剤治療の影響、がんの骨への転移により、ロコモになりやすい。体力や生活の質の向上に、整形外科医の果たす役割は大きい。
治療の副作用
がんの治療は入院を伴うことが多い。手術はもちろん、抗がん剤や放射線による治療の後、副作用で体調がすぐれず、疲れやだるさが出やすくなる。
だが、その治療は足腰を弱らせる原因にもなる。ベッドで1日寝ているだけで全身の筋肉が2%減る、抗がん剤治療を2週間受けると筋力が30%低下する、といったデータがある。
抗がん剤の副作用である吐き気を抑えるステロイドや、前立腺がん、乳がんで行うホルモン療法が、骨粗しょう症を悪化させる。
がんが発生した臓器にとどまらず、骨に転移すると骨の性質が変化し、骨折しやすくなる。神経に近いため、強い痛みやまひ、しびれなどが出る。骨が溶け、血中のカルシウム濃度が高くなると、腎障害や意識障害なども表れる。
進行がんで骨転移が多いのは、乳がん、前立腺がんの65~75%、甲状腺がんの40~60%など。毎年約100万人が新たにがん患者となり、このうち推計10万~25万人が骨転移で治療が必要な患者とされる。
転移する骨の部位は、脊椎が全体の60~70%を占める。このほか、肩関節周辺の上腕骨、 肋 骨、骨盤といった体幹骨、股関節周辺の 大腿 骨など、日常的によく使う場所が多い。
整形外科医の参加
―― 中略 ――
がんの5年生存率が延びる中、リハビリなどのロコモ対策の重要性は増している。専門医の指導の下、栄養バランスの良い食事と、筋肉に適度な負荷をかける運動を組み合わせ、体力を落とさないようにすることが大切だ。
体が動けば、生活の質が上がり、精神的な苦痛も和らいで、治療効果が上がることも期待できる。
一方、課題もある。骨粗しょう症や変形性関節症などの運動器障害は、加齢が主な原因だ。中高年に多いがん患者の場合、痛みの原因をがんだと決めつけてしまうと、誤った治療が行われる恐れもある。
土屋さんは「ロコモのがん患者は増えており、がん治療に整形外科医の参加が望まれる」と話している。
(山田聡)
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
<がんの治療は入院を伴うことが多い。......その治療は足腰を弱らせる原因にもなる。ベッドで1日寝ているだけで全身の筋肉が2%減る、抗がん剤治療を2週間受けると筋力が30%低下する、......> のに加えて、<骨に転移すると骨の性質が変化し、骨折しやすくなる>。 それゆえに、<リハビリなどのロコモ対策の重要性は増している。専門医の指導の下、栄養バランスの良い食事と、筋肉に適度な負荷をかける運動を組み合わせ、体力を落とさないようにすることが大切だ。...... 体が動けば、生活の質が上がり、精神的な苦痛も和らいで、治療効果が上がることも期待できる> と...... (2019.02.20)
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