オプジーボなどの"がん免疫薬"、思わぬリスク!他の薬を使ったりして重い発疹が出た!

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 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫薬、思わぬリスク/日本経済新聞/2019.03.07 - 02:00 は、  <がんの「第4の治療法」と呼ばれるがん免疫薬を使った患者に予想外の影響が出たとの報告が相次いでいる効果が出なかったために他の抗がん剤に切り替えたりすると、皮膚などに重い発疹が出る確率が高まる恐れがあると専門家が指摘現場の医師や研究機関は調査や対策を急ぐ。国や企業による積極的な解明が必要になりそうだ。  1月12日、大阪市の会議場に日本皮膚科学会と日本臨床腫瘍学会に所属する約30人の医師や看護師、薬剤師が集まった。  登壇した兵庫県立がんセンターの医師らが、がん免疫薬である小野薬品工業のオプジーボなどの投与中や投与した後に他の薬を使ったところ、生活に支障が出る重い発疹が出た9人を紹介。がん剤や抗生物質、けいれんを防ぐ薬などを使うと、顔や口内の粘膜に発疹が出た長期の入院を強いられ社会生活に支障が出たケースもあった。  副作用のリスクが高いため、免疫薬との併用が禁じられた薬を使ったわけではない。また免疫薬だけを使って生じる副作用とは発症の時期などが異なる。医師は「免疫薬が他の薬による発疹の重症化に影響しているのでは」と話す> と報じている。

 <......がん免疫薬は体に備わる免疫の力を使い、がんをたたく。従来の抗がん剤が効かない末期患者の一部にも高い効果が出るため「夢の薬」とも呼ばれる。オプジーボの開発では京都大学の本庶佑特別教授が2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。米メルクの「キイトルーダ」や米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)の「ヤーボイ」も登場し、肺や胃がんへ対象疾患も広がっている。  免疫薬の特長は投薬をやめた後も長い時間、効果が続くこと。だが「免疫のブレーキを外し、がんを攻撃させる薬でもある」(静岡がんセンターの清原祥夫皮膚科部長)。免疫が効きすぎる時間が長引けばもともと体を守る働きが失われ、発疹などの思わぬ影響が出る恐れはある。  免疫薬を販売する製薬企業も副作用の調査を続けてきた。小野薬品が14~17年に調べた結果、オプジーボの投与で患者の3割に副作用が、1割に重い副作用が出た。ただ今回報告されている発疹などはこうした副作用には当てはまらない。投薬をやめた後に、他の薬を使うと生じる影響は不明な点が多い。  清原部長は「静岡がんセンターでも一般的な抗生物質や胃薬を使い、生活に支障が出る重い発疹が出た事例もある」と話す。仮に免疫薬の影響で重い発疹が起きやすくなると、治療を終えて数年後に薬局で買った市販薬でも重い発疹が出る可能性も排除できない。  他にも副作用とみられる事例もある。アストラゼネカの肺がん治療薬「タグリッソ」をオプジーボ投与後に使うと間質性肺疾患のリスクが2倍以上になることが同社の調査で2月末に明らかになった。同社は添付文書に注意を呼びかける記述を加えた。厚生労働省の担当者は「がん免疫薬に関わる文書の改訂は初めてではないか」という。  今回のような時間差で現れる免疫薬の影響を見極めるため、医師らは今春にも発疹の頻度を調べる臨床研究を始める。和歌山県立医科大学の山本信之教授は「重い発疹が出るとすれば、その仕組みを探究したい」と話す。投薬でがんを攻撃する免疫細胞が活発化しすぎて、正常な臓器などを攻撃する可能性が考えられる。  また国立がん研究センターなどは、肺がん患者免疫薬を使うのをやめるタイミングを調べる臨床研究を3月にも始める。後藤悌医師は「副作用が続く期間が分かれば、他の薬を使えるか判断できる」と話す。  免疫薬の影響や副作用の対策で大事なのが異なる専門の医師や看護師、薬剤師の連携だ。2学会の医師らは写真付きの手引書を7月までに作り、病院へ配る計画。だが薬の普及に体制整備が追いつかない懸念が残る。  東京女子医科大学の川島真名誉教授は「影響や副作用の調査や対策には、製薬企業の情報提供と協力が必要だ」と話す。  がん免疫薬が多くの患者に必要なのは明らか。より安心して使える薬にするためには、企業や国の積極的な関与が求められる。 (草塩拓郎)> とある。

 がん免疫薬思わぬリスク/日本経済新聞/2019.03.07 - 02:00

 がんの「第4の治療法」と呼ばれるがん免疫薬を使った患者に予想外の影響が出たとの報告が相次いでいる効果が出なかったために他の抗がん剤に切り替えたりすると、皮膚などに重い発疹が出る確率が高まる恐れがあると専門家が指摘現場の医師や研究機関は調査や対策を急ぐ。国や企業による積極的な解明が必要になりそうだ

 1月12日、大阪市の会議場に日本皮膚科学会と日本臨床腫瘍学会に所属する約30人の医師や看護師、薬剤師が集まった。

 登壇した兵庫県立がんセンターの医師らが、がん免疫薬である小野薬品工業のオプジーボなどの投与中や投与した後に他の薬を使ったところ、生活に支障が出る重い発疹が出た9人を紹介。がん剤や抗生物質、けいれんを防ぐ薬などを使うと、顔や口内の粘膜に発疹が出た長期の入院を強いられ社会生活に支障が出たケースもあった

 副作用のリスクが高いため、免疫薬との併用が禁じられた薬を使ったわけではない。また免疫薬だけを使って生じる副作用とは発症の時期などが異なる。医師は「免疫薬が他の薬による発疹の重症化に影響しているのでは」と話す。

 がん免疫薬は体に備わる免疫の力を使い、がんをたたく。従来の抗がん剤が効かない末期患者の一部にも高い効果が出るため「夢の薬」とも呼ばれる。オプジーボの開発では京都大学の本庶佑特別教授が2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。米メルクの「キイトルーダ」や米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)の「ヤーボイ」も登場し、肺や胃がんへ対象疾患も広がっている。

 免疫薬の特長は投薬をやめた後も長い時間、効果が続くこと。だが「免疫のブレーキを外し、がんを攻撃させる薬でもある」(静岡がんセンターの清原祥夫皮膚科部長)。免疫が効きすぎる時間が長引けばもともと体を守る働きが失われ、発疹などの思わぬ影響が出る恐れはある

 免疫薬を販売する製薬企業も副作用の調査を続けてきた。小野薬品が14~17年に調べた結果、オプジーボの投与で患者の3割に副作用が、1割に重い副作用が出た。ただ今回報告されている発疹などはこうした副作用には当てはまらない。投薬をやめた後に、他の薬を使うと生じる影響は不明な点が多い。

 清原部長は「静岡がんセンターでも一般的な抗生物質や胃薬を使い、生活に支障が出る重い発疹が出た事例もある」と話す。仮に免疫薬の影響で重い発疹が起きやすくなると、治療を終えて数年後に薬局で買った市販薬でも重い発疹が出る可能性も排除できない。

 他にも副作用とみられる事例もある。アストラゼネカの肺がん治療薬「タグリッソ」をオプジーボ投与後に使うと間質性肺疾患のリスクが2倍以上になることが同社の調査で2月末に明らかになった。同社は添付文書に注意を呼びかける記述を加えた。厚生労働省の担当者は「がん免疫薬に関わる文書の改訂は初めてではないか」という。

 今回のような時間差で現れる免疫薬の影響を見極めるため、医師らは今春にも発疹の頻度を調べる臨床研究を始める。和歌山県立医科大学の山本信之教授は「重い発疹が出るとすれば、その仕組みを探究したい」と話す。投薬でがんを攻撃する免疫細胞が活発化しすぎて、正常な臓器などを攻撃する可能性が考えられる

 また国立がん研究センターなどは、肺がん患者免疫薬を使うのをやめるタイミングを調べる臨床研究を3月にも始める。後藤悌医師は「副作用が続く期間が分かれば、他の薬を使えるか判断できる」と話す。

 免疫薬の影響や副作用の対策で大事なのが異なる専門の医師や看護師、薬剤師の連携だ。2学会の医師らは写真付きの手引書を7月までに作り、病院へ配る計画。だが薬の普及に体制整備が追いつかない懸念が残る。

 東京女子医科大学の川島真名誉教授は「影響や副作用の調査や対策には、製薬企業の情報提供と協力が必要だ」と話す。

 がん免疫薬が多くの患者に必要なのは明らか。より安心して使える薬にするためには、企業や国の積極的な関与が求められる。 (草塩拓郎)

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 がん免疫薬は体に備わる免疫の力を使い、がんをたたく。......免疫薬の特長は投薬をやめた後も長い時間、効果が続くこと。......免疫が効きすぎる時間が長引けばもともと体を守る働きが失われ、発疹などの思わぬ影響が出る恐れはある> と危惧されていたリスクが、ここに来て表面化しているのか? がん免疫薬に残された検証課題は尽きない...... (2019.03.08)













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このページは、yasuo hiroseが2019年3月 8日 00:01に書いたブログ記事です。

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