今回注目する下記引用サイト記事 : iPS細胞から腎臓の組織、マウス体内で血管に接続 野中良祐/朝日新聞/2020.04.10 - 11:00 は、 <京都大などのチームが、ヒトのiPS細胞から腎臓の組織をつくってマウスに移植し、体内で血管とつなげることに成功したと発表した。腎臓が正常に働かなくなる腎不全に対する再生医療の実現に、一歩近づく成果だ。成果を8日、米科学誌セルリポーツに発表した> と報じている。
<......二つある腎臓は血液を濾過(ろか)して尿をつくり、体内から老廃物を出す役割がある。腎臓には、毛細血管の塊である糸球体と、必要な成分を吸収する尿細管がつながった「ネフロン」という組織が計約200万個あり、濾過された液体は「集合管」を通って尿となる。 チームは、胎児に腎臓ができる過程を再現して培養することで、ヒトのiPS細胞から、ネフロンになる細胞と、集合管になる細胞をそれぞれつくることに成功。2種類の細胞を合わせると、ネフロンと集合管がつながった組織ができた。 この組織を、免疫をもたず拒絶反応が起きないマウスの腎臓周辺に移植したところ、マウスの血管とつながり、血液が流れることを確かめた。濾過する機能があるかどうかは、今後詳しく検証する。 チームの長船健二・京大iPS細胞研究所教授は「透析患者が増え、腎移植のドナーも足りない中、再生医療の方法を開発していきたい」と話している。(野中良祐)> とある。
iPS細胞から腎臓の組織、マウス体内で血管に接続 野中良祐/朝日新聞/2020.04.10 - 11:00
京都大などのチームが、ヒトのiPS細胞から腎臓の組織をつくってマウスに移植し、体内で血管とつなげることに成功したと発表した。腎臓が正常に働かなくなる腎不全に対する再生医療の実現に、一歩近づく成果だ。成果を8日、米科学誌セルリポーツに発表した。
二つある腎臓は血液を濾過(ろか)して尿をつくり、体内から老廃物を出す役割がある。腎臓には、毛細血管の塊である糸球体と、必要な成分を吸収する尿細管がつながった「ネフロン」という組織が計約200万個あり、濾過された液体は「集合管」を通って尿となる。
チームは、胎児に腎臓ができる過程を再現して培養することで、ヒトのiPS細胞から、ネフロンになる細胞と、集合管になる細胞をそれぞれつくることに成功。2種類の細胞を合わせると、ネフロンと集合管がつながった組織ができた。
この組織を、免疫をもたず拒絶反応が起きないマウスの腎臓周辺に移植したところ、マウスの血管とつながり、血液が流れることを確かめた。濾過する機能があるかどうかは、今後詳しく検証する。
チームの長船健二・京大iPS細胞研究所教授は「透析患者が増え、腎移植のドナーも足りない中、再生医療の方法を開発していきたい」と話している。
(野中良祐)
<透析患者が増え、腎移植のドナーも足りない中> であるだけに、<ヒトのiPS細胞から腎臓の組織をつくってマウスに移植し、体内で血管とつなげることに成功した> という研究成果は、貴重な意義を持ち、今後の推移が期待されるわけである...... (2020.04.12)
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