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 "セルフパブリッシング(電子書籍 個人出版)" の苦労は、"電子書籍の制作" ではない。まあ、そこそこ "制作上での苦労" も無いではないが、それは、言ってみれば "楽しみ" の延長線の "苦労" であるに違いない。
 "本当の苦労!" は、せっかく形にしたものが "埋もれる" という切なさ、悔しさとともに生まれるものなのかもしれない。
 まして、"販売目的" を意識しているとするならば、"制作上での苦労" はそれとして卒業し、"販売のための苦労" へと果敢に挑戦して行かなければならない。ホンキにならなくてはマズイ。
 大作家でさえ "売れない" 時代に、ただただ "良いものを仕上げた" と自己満足していてもどうにもならない。
 どうしたら "売れるか?!" という苦痛に満ちた "冥府魔道" へと踏み込まなければならないわけだ。

 これまでにもこの種のいろいろな経験を書いて来たが、要するに、読者の目に留まるための可能な限りのアプローチが必要となる。自前のウェブページやブログは当然のこと、"自作作品" の "露出度" を高めずして "販売" という目的は絵に描いた餅に終わる。
 そこで、目を向けたいのが、"セルフパブリッシング(電子書籍 個人出版)" を支援しているサイトだ。

 そこで紹介してみたいのが 電子書籍検索サイト「hon.jp」 なのである。



 以前より、「hon.jp」については "hon.jp DayWatch " という "電子書籍業界ニュース" サイトを閲覧してきた。"電子書籍" に関するニュースをきめ細かい視点で配信している点に好感を抱いてきた。
 そして、今回、下記引用サイト記事:個人作家さま専用hon.jpデータベース登録のご案内 に応募してみたので紹介することになった。
 何の問題もなく<個人作家さま専用hon.jpデータベース登録>がなされたこと、さらに "途端に販売成立!" というオマケまで到来したため "気を良く" してしまったというわけである......。




















 個人での "電子書籍" 制作が、その売れ行き状態はさておき、ジワジワと広がっていると言われている。かく言う自分もその一角に属している。
 こうしたムーブメントで、関心が注がれるのが、"(EPUB)電子書籍" 制作ツール/環境であろう。シンプルな "電子書籍" であれば、大袈裟なツール/環境は不要であり、手順さえ心得れば、フリーソフトなどで賄える。
 ただ、"売り物" としての "(EPUB)電子書籍" を目指すとなれば、相応のツール/環境や、一連の基礎知識が必要となる。

 自分の場合、概ねフリーソフトを利用し、中でも "EPUB エディタ:Sigil" を有難く活用させてもらっている。( ◆ 参照 ePubエディタ"Sigil"との格闘百日間ブログ!知恵袋「ePub Tips 100」"電子書籍"化!これで Study すれば "ePub" 操作の "勘所" に "感電" できる!eBooks 街角書店の書棚
 贅沢を言えば切りがないが、"EPUB エディタ:Sigil" が使いこなせるようになれれば、まずまずの "(EPUB)電子書籍" を制作することが可能だと断言できる。

 が、もしこうした "フリーソフト路線" が嫌ならば、有料ソフト購入に投資するしかない。ただし、最新の "EPUB" 規格対応のソフトだとかなり高額出費となる。
 そうした中で、比較的お手頃価格のものを探すとしたら、下記引用サイト記事:誰でも「創作者」に 電子書籍時代に対応、一太郎が進化 ジャストシステム、「一太郎2013 玄」発表/日本経済新聞 Tech Frontline/2012.12.04 に目が向く。

 <個人でも簡単に電子書籍を作成できる機能を拡充、「個人向け電子書籍作成環境のデファクトスタンダード(事実上の標準)を目指す」>との意気込みはそれとして、関心を向けてみたいのは以下の二点だ。

 1.米アマゾン・ドット・コムの電子書籍サイト「Kindle(キンドル)ストア」に対応した自費出版サービス「キンドル・ダイレクト・パブリッシング(KDP)」について、来春にも対応する>点。
 この点については、"セルフ・パブリッシャー" を目指す "(EPUB)電子書籍" 制作者には好感されるのかもしれない。

 2.電子書籍のファイル形式である「EPUB」に出力機能を拡張し、雑誌など写真やイラストを多用する電子書籍も作りやすくしたこと
 これは、従来からサポートされていた<「リフロー型」>( ところてん方式 )に加えて、<「固定レイアウト型」>をサポートすることで目指される。
 仮にも "(EPUB)電子書籍" を制作した経験がある人ならば、次のような "不具合" に悩んだことがあるはずだろう。
リフロー型は文章を中心とした文芸作品の電子書籍には向いているが、写真やイラストの多い雑誌などでリフロー型を使うと、端末上で写真や文章がばらばらになってしまう> 現象!
 この点の解消を狙ったのが<「固定レイアウト型」>ということになるわけだ。

 まだリリース前なので、使い勝手のほどは何とも言えないが、個人での "電子書籍" 制作を支援するツール/環境が整備されて行くこと自体は大いに歓迎すべきである......

 アマゾンは19日に "キンドル・ペーパーホワイト" の日本での出荷販売を開始
米国とはいろいろと事情が異なる日本であるだけに、果たして、どの程度を売り上げるのかが注目されている。

 ◆参照 日本は電子書籍の「墓場」!?キンドルも日本の電子書籍市場の"特殊性"には梃子摺るか?( 当誌 2012.11.17 )

 下記引用サイト記事:本命「キンドル」19日発売 電子書籍の市場拡大牽引役へ/msn 産経ニュース/2012.11.18 によれば、<日本の書籍流通の複雑さ>ゆえに、<紙の本に比べ3~4割安い電子書籍を提供できる米国など>に対して、<日本の電子書籍サービスはいずれも書籍数が数万点にとどまり、価格も紙と同じか、少し安い程度>という想定外の事態からのスタートとなるようだ。

 また、<アマゾンはキンドルから自社の通販サイトに利用者を導く戦略>が警戒されて、<家電量販各社は、キンドルを販売することが「顧客流出の可能性が高まると判断した」(家電量販業界関係者)>としてヤマダ電機などによってキンドル販売が見送られる、というオマケまで付くことになった。

 こうした状況であるだけに、"キンドル・ペーパーホワイト" の売れ行きと、アマゾンによる日本での "電子書籍事業" の今後の推移関心が寄せられるというわけだ......。

 "電子書籍" と "電子書籍端末" が売れるための条件は種々考えられるが、何と言ってもその基本条件は、(1)"電子書籍" の "品揃え" 、(2)"電子書籍" の "低価格" であるに違いない。
 もちろん、"電子書籍端末" のハードとしての性能も重要視されるが、視野を "電子書籍" ジャンルに絞るならば、ターゲットである "電子書籍" コンテンツ自体のあり様に左右されることは目に見えている。そして、これらはその "入手環境( "アンビエントな環境" )" と密接に結びついている点も見過ごせない。

 こうした原点としての視点に立つならば、アマゾンが "Kindle(キンドル)" の日本発売と、同時にオープンした日本版「キンドルストア」によって、日本での電子書籍事業へと本格的に参入した目論みと今後の推移は一体どう読み取れるのであろうか?
 この推移は、"Kindle(キンドル)" という "電子書籍端末" の売れ行き云々という問題だけにとどまらず、日本における "電子書籍" の普及とまさにひとつの事柄として考えられそうなだけに興味がそそられるテーマだと思える。

 下記引用サイト記事:キンドルが売れないこれだけの理由 日本は電子書籍の「墓場」だ/山田 順 :ジャーナリスト - 東洋経済 ONLINE/2012.11.14 は、このテーマに関して十分な検討を加えつつ、"Kindle(キンドル)" の売れ行き云々という問題を超えて、日本における "電子書籍" 普及の前途に慎重な(悲観的な ?)サジェスチョンを提示している。

 先ずは、<楽天が発売したカナダ発の「Kobo(コボ)」>に至るまでの日本におけるこれまでの "電子書籍端末" と "電子書籍" についてのかなり痛烈な評価から書き起こしている。

売れたものは何もない/買ってがっかり、使ってがっかり> と。
 そして、<では、キンドルには、日本で大ブレークする力があるのだろうか?> と問うて行く。

 ここで、上記二つの "基本条件" が検討のための視点として据えられる。
(1)"電子書籍" の "品揃え" 、(2)"電子書籍" の "低価格" という視点である。
 ただ、ここでこれらの "基本条件" に絡めて<日本で電子出版が進まない「壁」/日本の電子出版には「超えられない壁」がいくつか存在>という点が注意深く取り上げられることとなる。

 詳細は措くとして、この<日本で電子出版が進まない「壁」>によって、要するにアマゾンをもってしても<中規模書店にも劣る品揃え>しかできない事態がもたらされる、と。
 また、"価格面" においても、<日本で電子出版が進まない「壁」>によって、<キンドルでも電子書籍は安くならない>という結果に引き込まれてしまう、というわけなのである。

 おまけに、これぞ<日本の電子書籍市場の特殊性>と見なされる<日本の電子出版市場の8割が漫画>という実態にも眼が向けられている。そうであれば、<キンドルは漫画を読む端末としては優れていない>という点が判断材料として浮上してくる。
 つまり、<漫画を制しなければ、日本の出版市場は制覇できないのだ。現時点では、電子書籍の漫画を読むならスマホで十分こと足りる/若いユーザーはスマホを購入するだけで手いっぱい>というのである。

 前述したように、"Kindle(キンドル)" という "電子書籍端末" の売れ行き云々だけがもちろん問題なのではなかった。
 むしろ、アマゾンという "電子書籍事業の雄" をもってしても奏功しづらいとなると<日本で電子出版が進まない「壁」>の存在こそが何とも疎ましく思えるわけなのである......。

 "電子書籍" は文字を読むのが王道だが、"朗読" させて音声で聴いてみたいという思いもないではない。中でも "EPUB 電子書籍" の "朗読" となると適当なアプリが見つからないのが現状だ。

 そこで注目してみたいのが、下記引用サイト記事:日本語や中国語のEPUB電子書籍も朗読してくれる、iOS用音声朗読アプリ「Voice Dream Reader」/hon.jp Day Watch/2012.10.22 で紹介された<「Voice Dream Reader」>だ。

 <iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応>しており、しかも、お試し版は "無料" ということなので、お試し版の<「Voice Dream Reader Lite」>を早速 iPad にダウンロードしてチェックしてみることにした。

 本体のダウンロードは手短にダウンロードされたが、オプションである日本語朗読向け(辞書?)ファイルはその大きさのためやや時間が掛かるダウンロードとなった。
 そして、朗読対象となる "EPUB 電子書籍" を、"All Items" と称されたスペースに追加することになり、"Dropbox" に置いてあった "自作のEPUB 電子書籍" を試してみることになった。(なお、このスペースへの追加方法としては、"Dropbox" のほか "Web Browser"、"Editor"、"Clipboard" などからが可能となっている。)

 さて、そこで "「sakura」という女性の合成音声" による朗読を "試聴" することとなったわけだ。
 結論から言って、"まずまずの出来" だと言えそうか。誤読はほとんどない。音質も悪くはない。ただ、ちょっと気になったのは "イントネーション" かもしれない。東南アジア方面の女性の話しぶりを想起させる雰囲気が漂う。
 また、お試し版 ゆえに、二、三行程度しか朗読されない。

 小説のような、雰囲気が相応に比重を占める "電子書籍" などを朗読させるのは、どうかな? と幾分抵抗を感じるかもしれない......、というのが正直な印象であったが、ビジネスライクな情報を読み上げさせる分には問題はなさそうである。
  "合成音声" の仕上がりというのは結構難しいものだ......。

 今、"タブレット戦国時代" が始まっていると言われる。そして、衆目は、"ハード" としての "タブレット" の機能・性能に集まりがちだ。それもまた興味深いには違いない。
 しかし、"ハード" のバリューは "単体" では決まらずに、それが利用される一連の環境(プラットフォームetc.)を前提に評価されることは言うまでもない。
 アップルを飛躍させた "iPod" のバリューを高めたのが、"iTunesミュージックストア" という仕掛けを軸とした環境作りであったことは良く知られている。

 下記引用サイト記事:コラム:「タブレット戦国時代」生き抜くキンドルの進化/REUTERS/2012.10.11 では次のように指摘されている。
<10年前、iPod(アイポッド)はデジタル音楽市場にやや出遅れて登場したものの、市場を独占。iPodを中心にスピーカーや付属品といった「エコシステム(生態系)」が発達した。その後、音楽の作り手であるミュージシャン、レコード会社などを巻き込み、エコシステムは拡大していった

 つまり、この "エコシステム(生態系)" こそが、モバイル端末のバリューを "化けさせる立役者" だったのだと言えそうだ。
 そして、"タブレット戦国時代" を迎えているという今も、同じリクツが成り立つとするのが、下記記事の指摘である。

 そのすべてではないにせよ、タブレットの主要コンテンツが "電子書籍" であり、その "エコシステム(生態系)" に、タブレットのバリューが依存していることは容易に頷けるところだ。。
 その点で、アマゾンが数十年を費やして「キンドル・エコシステム」を築き上げてきた既成事実は揺るがしようがなく、アマゾンが開発した目にやさしい白黒の電子インクや、69ドルまで値下げした価格戦略も奏功し、タブレットのジャンルでの "キンドル(ファイア)" は、大いに注目されそうだと......。

 確かに、<Kindleはハードウェアでの儲けゼロでやらせていただいております>( Kindleはハードウェアでの儲けゼロでやらせていただいております/GIZMODO/2012.10.12 )と喝破できるほどに、ハードの売上に汲々としない「キンドル・エコシステム」が控えていれば、"タブレット戦国時代" でのアマゾンは善戦しそうではないか......。

 "タブレット" の人気がますます高まっているが、その理由は何と言っても "電子書籍" の読書であろう。スマホに比べて余裕のある画面は、文字の読み易さを叶え、長時間の読書にとっては適しているからだ。
 しかし、"バックライト付き画面" の "タブレット" には思わぬ "伏兵" が潜んでいた。"目に優しく" ないだけではなく、"睡眠障害" につながりかねない難点があるというのであった。

アメリカのある研究によれば、バックライト付きのディスプレイを2時間眺めているだけで、メラトニンが4分の1減少するという。寝る前の読書は、紙の本か、せいぜい e-ink のリーダーにしておくのがよいだろう。"電子書籍"読書に伴う思わぬ"伏兵"!バックライト付き画面と"メラトニン"ホルモン!?( 当誌 2012.09.13 )

 これまでは、"アーリーアダプター" によってさほど気にされなかった "こうした難点" にも、そろそろ配慮されはじめる時期が来たのかもしれない。これからは、次第に "高齢者ユーザー" も増え始めるのは目に見えていることでもある。
 "汎用タブレット端末" 人気がじわじわと高まる過程で、ニーズの分化が生まれて、"電子書籍の専用端末" への関心が高まることは十分に考えられる。

 こうした文脈からなのか、米国では<目に優しい「反射光方式」と、暗闇でも利用可能で十分なコントラストがあるライト(人工光)方式の「いいとこ取り」をした特殊なディスプレイを搭載した "電子書籍の専用端末" である<「キンドル・ペーパーホワイト(Kindle Paperwhite)」>の評判が良いと伝えられている。

 下記引用サイト記事:電子書籍の方向性を示すキンドル・ペーパーホワイト/Digital Experience!/2012.10.04 では、その新しい特殊なディスプレイの構造も紹介され、"電子書籍" 読書の愛好家に好印象を与えている模様である。その "お徳用価格" もまた魅力のようだ。 日本での販売が決定すれば、日本でも相応の評判を呼ぶのかもしれない......。

 現在の "電子書籍" リーダーは、"バックライト付きディスプレイ" のものと、"e-ink" のものがあることはよく知られている。
 そして、どうしても "画像の鮮明さ" という点から選択は前者に傾きがちだ。後者に目が向けられるとすれば、"低電力消費 = バッテリーの持ちの良さ" という観点からなのかもしれない。

 ところが、"バックライト付きディスプレイ" には意外な "伏兵" が潜んでいるようなのである。"睡眠障害" などとの関係だ。
 最近は、不規則な生活、ストレス蓄積、運動不足といった生活習慣から、いわゆる "睡眠障害" に陥っている人が少なくないと言われている。おそらくは、"現代病" のひとつなのかもしれない。

 "バックライト" の明るさを見つめ続ける状態が、人間の "睡眠ホルモン" である "メラトニン" の生成に大きな影響を与えて、自然な睡眠導入を妨げることがあり得る(一種の "睡眠障害"!)ということなのだそうだ。
 もちろん、この道理は、何も "電子書籍" リーダーの "バックライト付きディスプレイ" に限った話ではなかろう。TVやPCのディスプレイによる作用についても同じことであるに違いない。

 ただ、下記引用サイト記事:「就寝前の読書にタブレットは厳禁!?」/WIRED JAPANESE EDITON - SCIENCE/2012.09.11では、<就寝前の読書にタブレット>という、ありがちなケース、しかも "読書の秋" 到来ということもあってか、注意を促しているのである。

 ◆ 関連/参照  『ぐっすりネット』 - 睡眠ホルモン・メラトニンとは
 ※ このサイトの提供情報は貴重だと思えた!

 ◆ 関連/参照 <概日リズム(がいじつリズム、英語: Circadian rhythmサーカディアン・リズム)とは、約24時間周期で変動する生理現象で、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在している。英名である circadian rhythm は、ラテン語の「約、概ね」を意味する circaと、「日」を意味する dies から名付けられた。つまり「概(おおむ)ね一日」の意味である。>(ウィキペディア


eBooks 街角書店(adhocrat)の書棚へ
 
 インディーなどによる "デジタルコンテンツ" を作家サイト上で "直販" するスタイルが広がりを見せている。かく言うこのサイトでも、左のような "スタイル"( "PayPal" の "クレジットカード決済" 連動システム )を併設している。

 先日は、この種のサービスで "SNS" 視点を盛り込んだ点において興味深い "reKiosk" という "新しいネットワークのプラットホーム" について書いた。( 参照 "インディー"アーチストたちにとっては"Web販路の確保"が重要な課題!"Kioskネット"!( 当誌 2012.08.28 )

 万事が "ジワジワと沈む" この経済情勢にあって、多少なりともネット環境で "稼ごう!" という意向もさることながら、活況を帯びている個人発の "デジタルコンテンツ" の "シェア" の動きが、"有償でのシェア" をも視野に入れ始めた、と言うべきなのかもしれない。
 そして、それに "拍車を掛けている" のが、使い易くなった "決済サービス" の普及なのであろう。つまり、"小規模な取引であっても見合う"、そんな水準へと "手数料" が下がり、加えて買い手側も売り手側も簡単な操作で済むという利便性が伴うことにより、いよいよ "使える!" という機を迎えたのであろう。

 下記引用サイト記事:「デジタルコンテンツ決済ベンチャーGumroad社がAPIをバージョンアップ、作家サイト上で直接購入できるように」/hon.jp DayWatch/2012.08.20 では、かねてより話題となっていた "デジタルコンテンツ決済仲介サービス" の "Gumroad" が、<クリエイター向けWeb APIをバージョンアップし、より簡素なデジタルコンテンツ販売を実現する「Platform API」を公開>したと伝えている。

 国内でもこの"Gumroad" というサービスへの注目度は高いようで、下記のブログなどからもその様子が推測できる。

 ◆ 参照 Gumroad(ガムロード)の使い方と注意点/ましまろな生活

 筆者のこのサイトでの "左上システム" 自体も、連動する "クレジットカード決済" は "PayPal" であるが、"API" に関しては "比較的自由度の高い" 別のシステムを活用して構成している。
 いずれにしても、インディーにとっての "デジタルコンテンツ、サイト直販" に、何らかの "決済サービス" プラス "API" というツールが欠かせないという点は間違いなかろう......。

 
eBooks 街角書店(adhocrat)の書棚へ
 "電子書籍" や "デジタル音楽" を"インディー" として制作する者たちにとって、ボトルネックとなるのは、"Web 上でのその販路" であるに違いない。
 好きで制作しているのだから、"制作上での苦労" を厭うことはないはずだ。しかし、継続していくためには、スキルの向上は当然として、多少なりとも "売れる" ことが欠かせない。それは、"こころざしへの支持、支援" という何ものにも代えがたい勇気づけが与えられるからだ。

 確かに、エスタブリッシュなプラットホームに登録して、"露出度" を高めるという常套手段があるにはある。それで弾みがつけばそれはそれでいい。  しかし、名もない "インディー" の作品は "露出度" をいくら高めても結果にさほどの差が出てこないというのが相場なのかもしれない。

 ちなみに、<大きな小売サイトでインディーのアーチストをプロモートして利益を上げることは不可能である>(下記引用サイト記事:個人経営の書店やレコード店の"味"と楽しさ-その復活を目指す新タイプeコマースreKiosk/TechCrunch/2012.08.25 )という事実が率直に指摘されている。

 同記事によれば、そんな事実を出発点として、"新しいネットワークのプラットホーム" が立ち上げられたのだという。

 <インディーの作品を同じ一つのプラットホームに集めてなおかつ、大手出版社などの名前に依存せずに良い作品を世に出す方法>の構築なのだそうだ。

reKioskのユーザは、自分の好きな、あるいは自分が見つけたインディーアーチストの本やアルバムを集めて、キオスクの店主になれる店主以外の一般ユーザは、人気のあるキオスクに薦められた本を買ったり、店主の蘊蓄(うんちく)を聞いたり、お店を単純に見物したり、いちばん多くのキオスクにあるアルバムはどれか調べたりする。物販の物理的なトランザクションは一から十までサイトが担当し、キオスクの店主には売上の25%が入る

 要するに、<キオスクの店主>という、いわば "インターフェイサー" たちの SNS ネットワークプロモーション活動がこの "新しいネットワークのプラットホーム" を形成することになり、インディーアーチストたちの作品の "露出量を稼ぐ" というわけである。

 こうした SNS ネットワークプロモーション活動 を基軸にしたビジネス・モデルは、多分、誰もが一度は想定したことがあるに違いないリーズナブルな可能性を秘めていると思われる。
 ウェブが普及し始めた頃に注目を集めた、あの "ポータルサイト" の存在価値も、こうした "インターフェイサー" たちの甲斐甲斐しい活躍だったはずだ。
 おそらく、この種の "新しいネットワークのプラットホーム" の試みは今後増えてゆくに違いなかろう......。

 ただ、そうしたものに遭遇する機会を待ちつつも、筆者なぞはひたすら "孤軍奮闘"(?) するばかりであり、"右上の「セルフパブリッシングの街角書店」" のような細々とした "露出量稼ぎ"(?)に勤しんでいる......。

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