免疫細胞「CAR―T細胞」治療法の改良で、固形がんを治療する基礎技術を開発!(三重大)
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大きくは二つに分けられるがんの免疫療法のひとつ、"がん免疫療法「CAR-T細胞療法」" の躍進が止まらない。
◆ 参照 当誌過去の "CAR―T細胞" 関連記事
(1) 競泳女子・池江璃花子が患う白血病の画期的治療「CAR-T細胞療法」の効果と気になる点/当誌 2019.02.28
(2) 「CAR―T細胞」・人工遺伝子利用の新型細胞製剤「キムリア!」製造販売が了承さる!/当誌 2019.02.23
今回注目する下記引用サイト記事 : 固形がん治療の新技術 三重大、免疫細胞を改良/日本経済新聞/2019.02.25 は、 <三重大学の赤堀泰特任講師と珠玖洋教授は人工の遺伝子を組み込んだ免疫細胞「CAR―T細胞」で、固形がんを治療する基礎技術を開発した。がんワクチンの技術と組み合わせた。この細胞を使う治療法は血液がんでは高い効果があるが固形がんではうまくいっていない。中皮腫の動物実験で効果のでた新技術ならば、固形がんに利用できる可能性があるという> と報じている。
<......「CAR―T細胞療法」という治療法を改良した。患者自身の免疫細胞に、がん細胞を攻撃する遺伝子を組み込んでCAR―T細胞にして患者に投与するもので、白血病の一種などで高い効果が確認されている。 研究チームは、がん細胞が作るペプチド(たんぱく質断片)を攻撃の目印にするがんワクチンの技術を導入した。免疫細胞を遺伝子組み換えして、多くのがん細胞が持つ「WT1」と呼ぶペプチドを認識するCAR―T細胞を作った。これをがんへの攻撃を指示する他の免疫細胞とともに投与する。 中皮腫のマウスに投与する実験をした。投与から25日後には、通常のCAR―T細胞を投与した場合に比べて、がんの大きさが10分の1以下になった。5年後の臨床試験(治験)を目指す。 CAR―T細胞療法は国際的な開発競争が進む。2017年には第1弾として、スイスのノバルティスの新薬「キムリア」が白血病の一種を対象に米国で承認された。日本でも早ければ3月にも承認される。 ただ、治療費は高額で、米国でのキムリアの価格は1回47万5000ドル(約5300万円)にもなる。がんワクチンなど他の技術と組み合わせると、さらに高くなる可能性がある。細胞の安価な量産技術や、効果を望める患者を絞り込む技術が求められる> とある。
固形がん治療の新技術 三重大、免疫細胞を改良/日本経済新聞/2019.02.25
三重大学の赤堀泰特任講師と珠玖洋教授は人工の遺伝子を組み込んだ免疫細胞「CAR―T細胞」で、固形がんを治療する基礎技術を開発した。がんワクチンの技術と組み合わせた。この細胞を使う治療法は血液がんでは高い効果があるが固形がんではうまくいっていない。中皮腫の動物実験で効果のでた新技術ならば、固形がんに利用できる可能性があるという。
「CAR―T細胞療法」という治療法を改良した。患者自身の免疫細胞に、がん細胞を攻撃する遺伝子を組み込んでCAR―T細胞にして患者に投与するもので、白血病の一種などで高い効果が確認されている。
研究チームは、がん細胞が作るペプチド(たんぱく質断片)を攻撃の目印にするがんワクチンの技術を導入した。免疫細胞を遺伝子組み換えして、多くのがん細胞が持つ「WT1」と呼ぶペプチドを認識するCAR―T細胞を作った。これをがんへの攻撃を指示する他の免疫細胞とともに投与する。
中皮腫のマウスに投与する実験をした。投与から25日後には、通常のCAR―T細胞を投与した場合に比べて、がんの大きさが10分の1以下になった。5年後の臨床試験(治験)を目指す。
CAR―T細胞療法は国際的な開発競争が進む。2017年には第1弾として、スイスのノバルティスの新薬「キムリア」が白血病の一種を対象に米国で承認された。日本でも早ければ3月にも承認される。
ただ、治療費は高額で、米国でのキムリアの価格は1回47万5000ドル(約5300万円)/font>にもなる。がんワクチンなど他の技術と組み合わせると、さらに高くなる可能性がある。細胞の安価な量産技術や、効果を望める患者を絞り込む技術が求められる。
やはり問題は、"高額薬価" か。 <治療費は高額で、米国でのキムリアの価格は1回47万5000ドル(約5300万円)にもなる。がんワクチンなど他の技術と組み合わせると、さらに高くなる可能性がある> と。 今後、<細胞の安価な量産技術や、効果を望める患者を絞り込む技術> が切望される...... (2019.03.01)