鎮痛薬"アスピリン"の効果高め、弱点補う"スーパー・アスピリン"の開発につながるか?!
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今回注目する下記引用サイト記事 : スーパー・アスピリン開発へ道? 鎮痛効果増す手がかり 後藤一也/朝日新聞/2018.12.08 - 05:07 は、 <腫れや痛みのもとになる物質にくっつく「受容体」の立体構造を、関西医科大などのチームが世界で初めて明らかにした。広く使われている鎮痛薬「アスピリン」の効果を高め、弱点を補う、「スーパー・アスピリン」の開発につながる可能性があるという> と報じている。
<......けがなどをきっかけに、体内で炎症が起きると、「プロスタグランジン(PG)」という物質がつくられる。これが細胞の表面にある受容体とくっつくと、痛みや、発熱などの症状があらわれる。 アスピリンは、PGの産生を抑えることで、症状を和らげる。ただ、PGのなかには炎症を改善させるものもあり、産生を全体的に抑えようとすると、ぜんそくなどの副作用が出ることもある。 同大の清水拓也教授(薬理学)らは、PGにくっつく受容体のうち2種類について、X線を使った手法で立体構造を解明した。受容体にくっつきやすい薬を開発できれば、PGのはたらきを邪魔することができ、より効果を高めたり、副作用を抑えたりできる可能性があるという。 アスピリンは、がんの抑制にも効果があるとの研究報告がある。今回の2種類のうち、「EP4」という受容体をはたらかないようにすることで、がんを抑えることが期待される。一方、はたらかせると、骨の形成が進むとされ、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の薬になりうるという。 科学誌ネイチャー・ケミカル・バイオロジーに4日、発表する。 (後藤一也)> とある。
スーパー・アスピリン開発へ道? 鎮痛効果増す手がかり 後藤一也/朝日新聞/2018.12.08 - 05:07
腫れや痛みのもとになる物質にくっつく「受容体」の立体構造を、関西医科大などのチームが世界で初めて明らかにした。広く使われている鎮痛薬「アスピリン」の効果を高め、弱点を補う、「スーパー・アスピリン」の開発につながる可能性があるという。
けがなどをきっかけに、体内で炎症が起きると、「プロスタグランジン(PG)」という物質がつくられる。これが細胞の表面にある受容体とくっつくと、痛みや、発熱などの症状があらわれる。
アスピリンは、PGの産生を抑えることで、症状を和らげる。ただ、PGのなかには炎症を改善させるものもあり、産生を全体的に抑えようとすると、ぜんそくなどの副作用が出ることもある。
同大の清水拓也教授(薬理学)らは、PGにくっつく受容体のうち2種類について、X線を使った手法で立体構造を解明した。受容体にくっつきやすい薬を開発できれば、PGのはたらきを邪魔することができ、より効果を高めたり、副作用を抑えたりできる可能性があるという。
アスピリンは、がんの抑制にも効果があるとの研究報告がある。今回の2種類のうち、「EP4」という受容体をはたらかないようにすることで、がんを抑えることが期待される。一方、はたらかせると、骨の形成が進むとされ、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の薬になりうるという。
科学誌ネイチャー・ケミカル・バイオロジーに4日、発表する。
(後藤一也)
がん抑制効果さえあるとされる鎮痛薬"アスピリン"であるが、痛みや、発熱などの症状やがんに関係する物質周辺の構造が解明され、"アスピリン"の効果が高められる可能性があるようだ...... (2018.12.06)