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「南海トラフ地震での死者」を想定し、"歯牙鑑定"による身元確認、実践的研修も行う!

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 今回注目する下記引用サイト記事「南海トラフ地震での死者」想定 歯型で身元確認、実践的研修/中日新聞/2018.12.16 は、  <大規模災害の発生時身元不明遺体について、歯の治療痕やかみ合わせなどの歯牙鑑定によって身元を割り出す方法が有効となる。南海トラフ地震が懸念される県内でも津波などで数千人規模の死者が出ることが想定され、県警は県歯科医師会と協力し身元確認技術の向上に努めている。十六日には警察署の遺体安置所で、全国初となる実際に近い状況での研修も行う> と報じている。

 <......歯牙鑑定による身元確認は、一九八五年に日航ジャンボ機が群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落した事故有効性が証明された。翌年から全国の警察、医師会、歯科医師会共同で「警察医会」設立が進み、三重県でも設立。二〇一五年に県警と県歯科医師会でつくる「県警察歯科医会」が新設され、現在県内の歯科医師四十三人が登録している。  昨今、DNA型鑑定での身元確認が注目されがちだが、同会理事の熊谷渉さん(51)は「歯牙鑑定は速さと費用の安さが特徴」と話す。DNA型鑑定は結果が出るまで一週間ほど要するが、歯牙鑑定はかかりつけ医に歯型などのデータがあれば三十分以内で結果が出る。費用も十分の一ほどで、遺体が多数出る突発的な大規模災害で有効だという。  県警捜査一課によると、今年は十一月末までに発見された身元不明遺体百九体のうち、十九体の身元が歯牙鑑定で判明。同課担当者は「特に津波などが発生した場合、家も流されるためDNA型鑑定をするための対象資料がないことも多い」と話す。  同会は、一一年の東日本大震災の被災地にも会員を派遣し身元確認作業を担った。チームを率いた熊谷さんは「遺体は口が開きにくく、圧死の場合は口内に血液がたまっている。普段の歯科治療経験だけでは現場で通用しない」と感じたという。  その経験を基に同会は一六年から会員らを対象に研修会を実施。熊谷さんらが講師となり、遺体の口の筋肉のほぐし方や、口内の血液の除去方法について説明してきた。  十六日は津南署(津市)の遺体安置所で研修会を開き、歯科医師ら五十人ほどが参加予定。警察が鑑定依頼した白骨遺体を使って、より災害時に近い状況を設定し身元確認の技術を高める。熊谷さんは「南海トラフ地震の恐れがある三重では、歯科医師もいつでも対応できる態勢を整える必要がある。これからも実践的な訓練をしていくことが重要」と話す。
 (須江政仁)> とある。

 南海トラフ地震での死者」想定 歯型で身元確認、実践的研修/中日新聞/2018.12.16

 大規模災害の発生時身元不明遺体について、歯の治療痕やかみ合わせなどの歯牙鑑定によって身元を割り出す方法が有効となる。南海トラフ地震が懸念される県内でも津波などで数千人規模の死者が出ることが想定され、県警は県歯科医師会と協力し身元確認技術の向上に努めている。十六日には警察署の遺体安置所で、全国初となる実際に近い状況での研修も行う。

 歯牙鑑定による身元確認は、一九八五年に日航ジャンボ機が群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落した事故有効性が証明された。翌年から全国の警察、医師会、歯科医師会共同で「警察医会」設立が進み、三重県でも設立。二〇一五年に県警と県歯科医師会でつくる「県警察歯科医会」が新設され、現在県内の歯科医師四十三人が登録している。

 昨今、DNA型鑑定での身元確認が注目されがちだが、同会理事の熊谷渉さん(51)は「歯牙鑑定は速さと費用の安さが特徴」と話す。DNA型鑑定は結果が出るまで一週間ほど要するが、歯牙鑑定はかかりつけ医に歯型などのデータがあれば三十分以内で結果が出る。費用も十分の一ほどで、遺体が多数出る突発的な大規模災害で有効だという。

 県警捜査一課によると、今年は十一月末までに発見された身元不明遺体百九体のうち、十九体の身元が歯牙鑑定で判明。同課担当者は「特に津波などが発生した場合、家も流されるためDNA型鑑定をするための対象資料がないことも多い」と話す。

 同会は、一一年の東日本大震災の被災地にも会員を派遣し身元確認作業を担った。チームを率いた熊谷さんは「遺体は口が開きにくく、圧死の場合は口内に血液がたまっている。普段の歯科治療経験だけでは現場で通用しない」と感じたという。

 その経験を基に同会は一六年から会員らを対象に研修会を実施。熊谷さんらが講師となり、遺体の口の筋肉のほぐし方や、口内の血液の除去方法について説明してきた。

 十六日は津南署(津市)の遺体安置所で研修会を開き、歯科医師ら五十人ほどが参加予定。警察が鑑定依頼した白骨遺体を使って、より災害時に近い状況を設定し身元確認の技術を高める。熊谷さんは「南海トラフ地震の恐れがある三重では、歯科医師もいつでも対応できる態勢を整える必要がある。これからも実践的な訓練をしていくことが重要」と話す。
 (須江政仁)

「南海トラフ地震での死者」想定 歯型で身元確認、実践的研修/big>/中日新聞/2018.12.16

 南海トラフ地震が懸念される県内でも津波などで数千人規模の死者が出ることが想定> されるという。 その際、避けて通れないのが "身元確認"。 <昨今、DNA型鑑定での身元確認が注目されがちだが、同会理事の熊谷渉さん(51)は「歯牙鑑定は速さと費用の安さが特徴」と話す。DNA型鑑定は結果が出るまで一週間ほど要するが、歯牙鑑定はかかりつけ医に歯型などのデータがあれば三十分以内で結果が出る。費用も十分の一ほどで、遺体が多数出る突発的な大規模災害で有効だ> とある...... (2018.12.17)

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