若年がん、生殖能力の温存(=妊孕[にんよう]性)課題はがん治療と並行して大事なこと!
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今回注目する下記引用サイト記事 : 若年がん、生殖能力の温存課題に(向き合う) NPO法人がんノート代表理事 岸田徹さん(1)/日本経済新聞/2018.12.23 - 11:00 は、 <2012年11月、25歳だった僕はがんの告知を受け、治療が始まった。 見つかったのが遅く、がんは全身に広がっていた。さらに「原発不明がんです」とも医師は告げた。「ぶっちゃけ、どれぐらい生きられるんですか?」。僕が質問をしたら、医師は「5年生存率は五分五分です」と言った。 混乱している中、そのまま入院が決まり、治療が始まっていった。入院の段取りをしていると、医師は突然、「岸田くん、とっとく?」と尋ねてきた。 「何ですか? 『とっとく』って。あ!『一本いっとく?』みたいな栄養ドリンクのCMありましたよね」。そう言うと、医師は「違う違う、精子よ!精子!」と。抗がん剤治療前に精子を凍結保存するというのだ。 このとき、なぜがん治療で精子の話が出てくるのか。僕には正直わからなかった> と報じている。
<......若い世代でがんになる人は、妊孕(にんよう)性と呼ばれる生殖能力の温存はがん治療と並行して大事なことでもある。治療で生殖能力が低下してしまう恐れがあるからだ。 医師から精子凍結保存を提案された時、正直迷った。失恋中だったため「精子凍結しても活用のメドがないのでは......」という理由も若干あったが、それよりもお金の問題があった。 今の日本では妊孕性温存方法にかかる費用は自費診療。つまり国民皆保険制度が使えない。 費用は医療機関によって違うが、男性は精子凍結で約5万円。女性は卵子凍結で約35万円、卵巣凍結で約60万円かかる。これだけでなく、凍結保存した場合の更新料も年約2万~6万円かかり、治療に入るまでにたくさんのお金の準備が必要となる。 治療だけでもアップアップなのに、治療以外のことも考えなければならない。生きるか死ぬかわからないのに、もっと先のことまで考えないといけない。 僕が入院、治療した国立がん研究センター中央病院では「精子の凍結保存」ができないため、紹介された聖路加国際病院で保存した。そして翌日から、抗がん剤治療が始まっていった> とある。
若年がん、生殖能力の温存課題に(向き合う) NPO法人がんノート代表理事 岸田徹さん(1)/日本経済新聞/2018.12.23 - 11:00
2012年11月、25歳だった僕はがんの告知を受け、治療が始まった。
見つかったのが遅く、がんは全身に広がっていた。さらに「原発不明がんです」とも医師は告げた。「ぶっちゃけ、どれぐらい生きられるんですか?」。僕が質問をしたら、医師は「5年生存率は五分五分です」と言った。
混乱している中、そのまま入院が決まり、治療が始まっていった。入院の段取りをしていると、医師は突然、「岸田くん、とっとく?」と尋ねてきた。
「何ですか? 『とっとく』って。あ!『一本いっとく?』みたいな栄養ドリンクのCMありましたよね」。そう言うと、医師は「違う違う、精子よ!精子!」と。抗がん剤治療前に精子を凍結保存するというのだ。
このとき、なぜがん治療で精子の話が出てくるのか。僕には正直わからなかった。
若い世代でがんになる人は、妊孕(にんよう)性と呼ばれる生殖能力の温存はがん治療と並行して大事なことでもある。治療で生殖能力が低下してしまう恐れがあるからだ。
医師から精子凍結保存を提案された時、正直迷った。失恋中だったため「精子凍結しても活用のメドがないのでは......」という理由も若干あったが、それよりもお金の問題があった。
今の日本では妊孕性温存方法にかかる費用は自費診療。つまり国民皆保険制度が使えない。
費用は医療機関によって違うが、男性は精子凍結で約5万円。女性は卵子凍結で約35万円、卵巣凍結で約60万円かかる。これだけでなく、凍結保存した場合の更新料も年約2万~6万円かかり、治療に入るまでにたくさんのお金の準備が必要となる。
治療だけでもアップアップなのに、治療以外のことも考えなければならない。生きるか死ぬかわからないのに、もっと先のことまで考えないといけない。
僕が入院、治療した国立がん研究センター中央病院では「精子の凍結保存」ができないため、紹介された聖路加国際病院で保存した。そして翌日から、抗がん剤治療が始まっていった。
<若い世代でがんになる人は、妊孕(にんよう)性と呼ばれる生殖能力の温存はがん治療と並行して大事なことでもある。治療で生殖能力が低下してしまう恐れがあるからだ> という指摘は、種々の意味で "厳粛" だと思わざるを得ない...... (2018.12.25)