"がん発症や進行"で"タンパク質濃度"変化!発症・進行検査、部位の特定!(信大教授ら)
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今回注目する下記引用サイト記事 : がん発症や進行でタンパク質濃度変化 信大教授ら確認/信毎web/2019.03.30 は、 <信州大繊維学部の山口昌樹教授(56)=生体工学=と信大病院信州がんセンター長の小泉知展教授(61)らの研究グループが、大腸がんの発症や進行に応じて体内のタンパク質の一種「サイトカイン」の濃度が変化することを確認した。血液や唾液に含まれるサイトカインを調べることで、特定部位のがんの早期発見や治療の効き目を確認できる可能性があるという> と報じている。
<......研究グループは、ステージ(進行度)の異なる大腸がん患者と健常者各80人を対象に血液中のサイトカイン濃度を調べた。300種以上あるサイトカインの中から先行研究に基づいて約30種を絞り込み、濃度の差を比較。その結果、健常者よりもがん患者の方が「IL―9」「Eotaxin(エオタキシン)」など複数種で濃度が濃く出た。 山口教授は昨年、肺がん患者を対象に唾液で行った研究でも、今回とは異なる複数種のサイトカインで同様の反応があることを確認。現在、がん診断の指標として多く用いられる腫瘍マーカー検査では難しい、がんの部位の特定で力を発揮しそうだという。 今回の研究では、ステージが進んだ患者ほどサイトカインの濃度も高く出た。がんの発症段階から濃度変化が表れるため、がんの早期発見や進行具合の判断にも使える可能性があるという。治療の効果を確認することもできそうで、「従来のがん検診の補完的な役割を担えるのではないか」と山口教授。今後、製薬会社などと協力しながら実用化を目指すとしている> とある。
がん発症や進行でタンパク質濃度変化 信大教授ら確認/信毎web/2019.03.30
信州大繊維学部の山口昌樹教授(56)=生体工学=と信大病院信州がんセンター長の小泉知展教授(61)らの研究グループが、大腸がんの発症や進行に応じて体内のタンパク質の一種「サイトカイン」の濃度が変化することを確認した。血液や唾液に含まれるサイトカインを調べることで、特定部位のがんの早期発見や治療の効き目を確認できる可能性があるという。
研究グループは、ステージ(進行度)の異なる大腸がん患者と健常者各80人を対象に血液中のサイトカイン濃度を調べた。300種以上あるサイトカインの中から先行研究に基づいて約30種を絞り込み、濃度の差を比較。その結果、健常者よりもがん患者の方が「IL―9」「Eotaxin(エオタキシン)」など複数種で濃度が濃く出た。
山口教授は昨年、肺がん患者を対象に唾液で行った研究でも、今回とは異なる複数種のサイトカインで同様の反応があることを確認。現在、がん診断の指標として多く用いられる腫瘍マーカー検査では難しい、がんの部位の特定で力を発揮しそうだという。
今回の研究では、ステージが進んだ患者ほどサイトカインの濃度も高く出た。がんの発症段階から濃度変化が表れるため、がんの早期発見や進行具合の判断にも使える可能性があるという。治療の効果を確認することもできそうで、「従来のがん検診の補完的な役割を担えるのではないか」と山口教授。今後、製薬会社などと協力しながら実用化を目指すとしている。
上記研究記事での、"サイトカイン濃度" に基づく "がん診断" の優れた点は、① <がん診断の指標として多く用いられる腫瘍マーカー検査では難しい、がんの部位の特定で力を発揮しそうだ> という点、② <がんの発症段階から濃度変化が表れるため......がんの早期発見や進行具合の判断にも使える> という点などであろう。 今後の実用化に向けた進展が注目される...... (2019.03.31)