高齢者ドライバー、ペダル踏み間違え事故! "股関節・筋力の衰え"なども一因!?
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今回注目する下記引用サイト記事 : 車の高齢者踏み間違え事故 股関節・筋力の衰え一因/東京新聞/2019.06.05 は、 <各地で相次いでいるアクセルとブレーキの踏み間違えによる事故。踏み間違えは年齢を問わず起き得るが、高齢者は股関節が硬くなったり、太ももの筋力が衰えたりすることも、踏み間違えの一因となる恐れがあると、専門家は指摘する。 (細川暁子) 「高齢になると、股関節の可動域が狭くなる。すると、上半身を反転させて右後ろを振り向いた時に、一緒に足も右に動いてしまう。そのため、ブレーキを踏んでいるつもりでも、アクセルを踏んでしまうことが起こり得る」。福山大(広島県福山市)工学部准教授の関根康史さん(55)は言う。関根さんは元自動車メーカーのエンジニアで交通事故総合分析センター(東京)で働いた経験もある> と報じている。
<......こうした踏み間違えは、右後ろを向いてバックする時や、高速道路などで本線に合流する時、料金所での精算で窓から腕を伸ばした時などにも起きる可能性がある。踏み間違えた理由が不明な事故も多く分析は難しいが、関根さんは股関節の問題は、高齢者の踏み間違え事故の大きな理由の一つとみる。 関根さんは二〇一七年に広島県警と、六十二~八十六歳の四十六人に、車を止めて右後ろを見ながらアクセルやブレーキを踏んでもらう調査を実施。右側に上半身をひねると、右足の爪先が右に動く傾向は全体に見られ、ブレーキを踏むように言っても、アクセルを踏んでしまう例もあった。 「ブレーキとアクセルの間隔が近いと、踏み間違えのリスクは高まります」と関根さんは言う。二つのペダルの距離に関する定めは法律などには特になく、関根さんが任意に測定した二車種は五・五センチと八センチと、二・五センチの差があった。 ペダルの位置の高低差にも注目すべきだという。多くの車種で、ブレーキはアクセルよりもドライバーに近い位置に付いている。段差が大きいとアクセルからブレーキに踏み替える時は足を引き上げて左にずらし、ペダルを踏むという作業が必要になる。 日本転倒予防学会理事長で、東京大名誉教授の武藤芳照さん(68)は「ペダルの踏み換えで使うのは、太ももの筋肉。だが、太ももは筋肉が最も衰えやすい部位で、高齢者は素早く足を持ち上げる動作はしにくくなる」と指摘する。 関根さんは「レンタカーなど普段と違う車を運転する際には、特に注意してほしい」と呼び掛け、自動車メーカーにも「こうした高齢者の特性に配慮した車の開発も事故を減らすには重要ではないか」と話す。 ―― 以下略 ――> とある。
車の高齢者踏み間違え事故 股関節・筋力の衰え一因/東京新聞/2019.06.05
各地で相次いでいるアクセルとブレーキの踏み間違えによる事故。踏み間違えは年齢を問わず起き得るが、高齢者は股関節が硬くなったり、太ももの筋力が衰えたりすることも、踏み間違えの一因となる恐れがあると、専門家は指摘する。 (細川暁子)
「高齢になると、股関節の可動域が狭くなる。すると、上半身を反転させて右後ろを振り向いた時に、一緒に足も右に動いてしまう。そのため、ブレーキを踏んでいるつもりでも、アクセルを踏んでしまうことが起こり得る」。福山大(広島県福山市)工学部准教授の関根康史さん(55)は言う。関根さんは元自動車メーカーのエンジニアで交通事故総合分析センター(東京)で働いた経験もある。
こうした踏み間違えは、右後ろを向いてバックする時や、高速道路などで本線に合流する時、料金所での精算で窓から腕を伸ばした時などにも起きる可能性がある。踏み間違えた理由が不明な事故も多く分析は難しいが、関根さんは股関節の問題は、高齢者の踏み間違え事故の大きな理由の一つとみる。
関根さんは二〇一七年に広島県警と、六十二~八十六歳の四十六人に、車を止めて右後ろを見ながらアクセルやブレーキを踏んでもらう調査を実施。右側に上半身をひねると、右足の爪先が右に動く傾向は全体に見られ、ブレーキを踏むように言っても、アクセルを踏んでしまう例もあった。
「ブレーキとアクセルの間隔が近いと、踏み間違えのリスクは高まります」と関根さんは言う。二つのペダルの距離に関する定めは法律などには特になく、関根さんが任意に測定した二車種は五・五センチと八センチと、二・五センチの差があった。
ペダルの位置の高低差にも注目すべきだという。多くの車種で、ブレーキはアクセルよりもドライバーに近い位置に付いている。段差が大きいとアクセルからブレーキに踏み替える時は足を引き上げて左にずらし、ペダルを踏むという作業が必要になる。
日本転倒予防学会理事長で、東京大名誉教授の武藤芳照さん(68)は「ペダルの踏み換えで使うのは、太ももの筋肉。だが、太ももは筋肉が最も衰えやすい部位で、高齢者は素早く足を持ち上げる動作はしにくくなる」と指摘する。
関根さんは「レンタカーなど普段と違う車を運転する際には、特に注意してほしい」と呼び掛け、自動車メーカーにも「こうした高齢者の特性に配慮した車の開発も事故を減らすには重要ではないか」と話す。
―― 以下略 ――
<高齢になると、股関節の可動域が狭くなる。すると、上半身を反転させて右後ろを振り向いた時に、一緒に足も右に動いてしまう。そのため、ブレーキを踏んでいるつもりでも、アクセルを踏んでしまうことが起こり得る> という指摘の妥当性は高いようだ。 また、<こうした高齢者の特性に配慮した車の開発も> 必要ではないかとする点も重要だ。 "高齢者ドライバー" 数は、まだまだ、高止まりするのだろうから、この問題から目を背けることはできない...... (2019.06.10)