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アルツハイマー病が "脳の糖尿病" と言われるのは、「高インスリン」と「高血糖」!

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 今回注目する下記引用サイト記事アルツハイマー病が"脳の糖尿病"と言われるのはなぜなのか/日刊ゲンダイDIGITAL/2019.07.12 - 12:05 は、  <認知症約60%アルツハイマー病(AD)だ。そのADは一部の研究者の間では「脳の糖尿病」と言われている。なぜか? 「アルツハイマー病は『脳の糖尿病』」(講談社)の著者で、「湘南ホスピタル」(神奈川県藤沢市)で内科医を務める鬼頭昭三広島大学名誉教授に聞いた> と報じている。

 <......発症の重要危険因子は「高インスリン」と「高血糖」  糖尿病の人は、そうでない人に比べてADリスクが高いことが知られている。ロッテルダムスタディーではそのリスクは2倍以上とされ、九大の久山町研究でも糖尿病予備群を含め同様のリスクが報告されている。  認知機能が落ちていない通院中の糖尿病の人に頭部MRI画像を用いてAD特徴的な海馬の萎縮を観察する「VSRAD(早期アルツハイマー型認知症診断支援ソフト)」で検査したところ、59%に軽度な海馬萎縮が見られたと鬼頭名誉教授が報告している。海馬は脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官だ。  「糖尿病の95%を占める2型糖尿病には『高インスリン』と『高血糖』という特徴があります。この2つはADの最も重要な危険因子です。糖質の多い食品を食べて血糖値が上昇すると、それを抑制しようとして体中から大量のインスリンがあふれてきます。高インスリンは、細胞に多くの害を与えることがわかっています」  ■ インスリン抵抗性神経増殖とAβ分解を阻害  たとえば予備群を含めた中期までの糖尿病患者には、インスリン量は足りているのに機能が十分果たせなくなる人が多い。これを「インスリン抵抗性」と呼ぶ。これが2型糖尿病や脂肪肝などだけでなく、AD発症の一因となる。  「その理由は、インスリンのシグナル伝達は脳内の神経前駆細胞増殖や神経生存を助ける働きがあり、慢性的な高インスリン下ではシグナルが鈍化するからです。インスリン抵抗性は高血圧を招き、動脈硬化の進行を速め脳血管障害になりやすい。結果、脳血管性認知症リスクを高めます。この病気はADと合併しやすいことが知られています」  インスリンは自身の仕事を終えると、インスリン分解酵素(IDE)により分解されるIDEはAD発症に関わるアミロイドβ(Aβ)の分解も担当しているため、慢性的な高インスリン下ではインスリン分解で手いっぱいとなってAβを分解する余裕がなくなり、AD発症リスクが高くなる   ―― 以下略 ――> とある。

 アルツハイマー病が"脳の糖尿病"と言われるのはなぜなのか/日刊ゲンダイDIGITAL/2019.07.12 - 12:05

 認知症約60%アルツハイマー病(AD)だ。そのADは一部の研究者の間では「脳の糖尿病」と言われている。なぜか? 「アルツハイマー病は『脳の糖尿病』」(講談社)の著者で、「湘南ホスピタル」(神奈川県藤沢市)で内科医を務める鬼頭昭三広島大学名誉教授に聞いた。

発症の重要危険因子は「高インスリン」と「高血糖

 糖尿病の人は、そうでない人に比べてADリスクが高いことが知られている。ロッテルダムスタディーではそのリスクは2倍以上とされ、九大の久山町研究でも糖尿病予備群を含め同様のリスクが報告されている。

 認知機能が落ちていない通院中の糖尿病の人に頭部MRI画像を用いてAD特徴的な海馬の萎縮を観察する「VSRAD(早期アルツハイマー型認知症診断支援ソフト)」で検査したところ、59%に軽度な海馬萎縮が見られたと鬼頭名誉教授が報告している。海馬は脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官だ。

糖尿病の95%を占める2型糖尿病には『高インスリン』と『高血糖』という特徴があります。この2つはADの最も重要な危険因子です。糖質の多い食品を食べて血糖値が上昇すると、それを抑制しようとして体中から大量のインスリンがあふれてきます。高インスリンは、細胞に多くの害を与えることがわかっています」

インスリン抵抗性神経増殖とAβ分解を阻害

 たとえば予備群を含めた中期までの糖尿病患者には、インスリン量は足りているのに機能が十分果たせなくなる人が多い。これを「インスリン抵抗性」と呼ぶ。これが2型糖尿病や脂肪肝などだけでなく、AD発症の一因となる。

「その理由は、インスリンのシグナル伝達は脳内の神経前駆細胞増殖や神経生存を助ける働きがあり、慢性的な高インスリン下ではシグナルが鈍化するからです。インスリン抵抗性は高血圧を招き、動脈硬化の進行を速め脳血管障害になりやすい。結果、脳血管性認知症リスクを高めます。この病気はADと合併しやすいことが知られています」

 インスリンは自身の仕事を終えると、インスリン分解酵素(IDE)により分解されるIDEはAD発症に関わるアミロイドβ(Aβ)の分解も担当しているため、慢性的な高インスリン下ではインスリン分解で手いっぱいとなってAβを分解する余裕がなくなり、AD発症リスクが高くなる。   ―― 以下略 ――

アルツハイマー病が"脳の糖尿病"と言われるのはなぜなのか/日刊ゲンダイDIGITAL/2019.07.12 - 12:05
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 <「糖尿病の95%を占める2型糖尿病には『高インスリン』と『高血糖』という特徴があります。この2つはADの最も重要な危険因子です。糖質の多い食品を食べて血糖値が上昇すると、それを抑制しようとして体中から大量のインスリンがあふれてきます。高インスリンは、細胞に多くの害を与えることがわかっています」> とあり、"アルツハイマー病" 予防のための "糖尿病" 治療に関心が向けられるべきだ...... (2019.07.15)

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