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"ePub電子書籍"スタンダーズの時代に、ユーザー囲い込みのeBook-Readerは無用! ......


 とある "eBook-Reader" を試してみた。
 特に、何かがあるかもしれないと期待を抱いたわけでもなかった。どちらかと言えば、「どうしてこんな "ローカル(!)" な仕掛けに誘い込もうとするのかなぁ?......」という不可解な思いがあったからかもしれない。
 ちなみに、このライブラリーは、"他の一般的な eBook-Reader"(たとえば、"ePub電子書籍"向けの Reader や、"text Reader" 、"PDF Reader" 、ブラウザなど)で読めるものかと "査定" してみたのだが、案の定、これらのライブラリーは、これら向けの "固有の Reader" でしか読めない!
 なるほどネ、モノ分かりの悪い企画者がプロデュースするとこうなるんだ! と合点したものだった。

 "電子書籍" に限らず、かつて、この国では "メーカー(ベンダー)主導" の "囲い込み運動" が席巻したものである。どれだけ、その "無責任な振舞い" に "泣いたユーザー" がいたことであろうか......
 "固有" で "融通が利かない" スペックによるプロダクツで、さんざんユーザーを集めて、ユーザーに "ローカル通貨(!)" を貯めさせておいて、ある日突然、"サポート打ち切り!" で逃げ切った "無責任" な "メーカー(ベンダー)" のことである。


 そんな経緯があるものだから、"eBook-Reader" に関しても警戒しなければならないわけなのである。特に、IT事情に疎いかもしれない一般ユーザーが将来失望するかもしれないことを想定すると、 "メーカー(ベンダー)" は、目先の経営事情ばかりに邁進するべきではなく、必然性の高い将来の事情を凝視すべきではなかろうか。
 ただ、"青空文庫" のような "泉湧く" ごときリソースをターゲットにしたベンダーは手堅くて問題ないと思われる。そのリソースが目当てで、あえて "囲い込み" の柵に入りたいと望むユーザーが多々いるに違いないからだ。
 しかし、そんな脈絡もないままに、せっと目先の仕掛けの彫琢に専念して、ユーザーを囲い込もうとするアナクロニズムには不快感を禁じえない。


 今や "オープン・ソース" の時代である。それが "ユーザー・フレンドリー" と言うものであろう。
 ユーザーが負担した "有料データ" は、どんなに時代環境が変わろうとも、新規の "デコーダー"( "eBook-Reader" )で、問題なく再生される! というのが常識的自然なのではなかろうか。
 したがって、 "固有の eBook Reader" で挑みたい "メーカー(ベンダー)" は、それはそれとして自由だしても、少なくとも "他の一般的な eBook-Reader" でも読むこと可能という配慮をすべきだと思う。ならば、"固有の eBook Reader" としての意味が無いというのであれば止めればいい。
  "他の一般的な eBook-Reader" でも読むことが可能であるにもかかわらず、"固有の eBook Reader" ならではのメリットが見込めるという点にこそ、この種のチャレンジの意味があると言うべきなのではなかろうか。


 まあ、口角泡を飛ばして言うことでもなかろう。いずれ、"モノ分かりの悪いベンダー" は静かに退場することになるだけだからである。が、くれぐれも、ユーザー側に "善意の被害者" が出ないことを切望したい...... (2011.07.07)

2011年7月 7日 yasuo hirose | | コメント(0) | トラックバック(0)

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