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" Web アクセスビリティはSEOにも効果がある" ......

  "Web アクセスビリティ" という、ウェブサイトへの評価基準がある。
 ちなみに次のような説明文がある。

 <Web アクセスビリティとは、直接的な言い方をすれば「見えない、聞こえない、体の一部が動かせないなど、心身の機能になんらかの能力的な障害があっても Web を利用できること」となります。この「 Web を利用できる」ということには、まず情報自体を得ることができ、得た自用法の内容が正しく理解でき、必要な操作を行うためのユーザーインターフェイスも利用可能である、という3つの意味が含まれます。>(大藤 幹『標準Webデザイン講座 スタイルシート』翔泳社/2006.09.20 )

 なぜ改めてこの言葉に着目するかというと、自分も、こうした観点にはそれなりに配慮をしてきたと思い込んできたのだったが、結構、表面的なことでしかなかったようだ、と幾分反省的な思いとさせられたからなのである。
 同書には次のようなくだり(行)もあった。
 <一般的なブラウザではページ全体を見渡すことが可能ですが、音声ブラウザ(注)などでは「内容を最初から順番に読み上げていく」という違いがある点にも注意が必要です。たとえば、普通にテキストで書かれた内容でも、テーブルタグを使ったレイアウトの都合で内容を細かく分断して並べているような場合は、それを最初から順に読み上げてみると内容が理解できなくなっていたり、場合によっては意味が違ってしまうことさえあります。>(同上)

 (注) <音声ブラウザ Webページの内容を合成音声で読み上げる専用ソフトウェア。HTML/XHTML を解釈できるため、リンク部分の声を変えるなど、要素の種類に応じて読み上げ方法を変えることができます>(同上)

 これまで自分は、Web スクリプトを書いてHPを作る際、実に "自己流" でこなしてきたものであった。まあ、時代が "XHTML" 以前の "HTML" 時代だったからとはいっても、 "テーブルタグ" は多用するし、 "画像" の挿入についてもそれが閲覧者のためだと勝手に解釈していた嫌いがあったようだ。
 言い換えれば、自分と同様な立場、もしくはマルチメディア志向の若い世代の閲覧者たちだけを暗黙のうちに想定していたかもしれない。
 つまり、原義における "Web アクセスビリティ" のこと、とくに "音声ブラウザ" でHPを閲覧しようとする方々のことをしっかりと視野に入れることはなかったようだ。

 ここに来て、自分は "ブログ" サイトの構築などを機に、さまざまな観点で "より合理的なHP" とはどうあるべきか、そしてその "構築方法" などに関心を持ってきた。その関心の中には、例の "SEO( Search Engine Optimization 「検索エンジン(最適化)対策」)" という課題も含まれているわけだ。
 そして、結局のところHPは、昨今一般化しているような、 "構造を示すXHTML" 部分と、 "スタイルをあらわすCSS(カスケーディングシート)" 部分との "分離と統合" という構成方法が最も効果的なのだろうという判断に至っている。まさに、 "ブログ" 形式の基本がそれである。
 それはともかく、こうした判断を支える何か今ひとつ訴求力のあるコンセプトが欲しいなぞと思っているところであった。そんな時に、前述書での "Web アクセスビリティ" についての説得力のある叙述を目にしたのであった。特に以下の叙述は的を射ている。

 <たとえ高い Web アクセスビリティを実現できたとしても、ほとんどの人は一般的なブラウザを使ってアクセスしているため、現実的にはあまり効果がないような気がするかもしれません。しかし、 Web アクセスビリティを確保することによって、はじめてそこに書かれている内容を知ることができることになる人は、一般に想像されているよりもずっと多くいるのが現実です。そして人だけでなく、それによって内容に含まれるデータを取得できるようになるプログラムがあることも忘れてはなりません。その代表格が、検索エンジンのロボットです。>(同上)

  " Web アクセスビリティはSEOにも効果がある" ということだ...... (2009.04.21)

2009年4月22日 yasuo hirose | | コメント(0) | トラックバック(0)

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