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治療効果は高いが、価格も高い!高額「オプジーボ」をも上回る治療1回、5千万円!

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 がん治療での "免疫療法" は、オプジーボで知られた"「免疫チェックポイント療法」" に限らず、最近では、"免疫(細胞)活性化法" としての"「CAR―T(カーティー)細胞療法」" も注目を浴びている。

 ◆ 参照 当誌過去の "CAR-T細胞療法" 関連記事

  <......CAR―T細胞療法は、がん患者の体内から免疫細胞の一種「T細胞」を取り出し、がん細胞のみを攻撃するよう遺伝子を改変した上で体内に戻して治療する。米国では一部の白血病患者に対して既に実用化。国内でも信大をはじめ各地の大学や製薬会社が開発に乗り出している。......> ( 新たながん治療「CAR−T細胞療法」!信大、実用化へ伊那に国内拠点"イナリサーチ"!/当誌 2018.09.25


 今回注目する下記引用サイト記事第3部「がんと老い」(5)治療1回、5千万円  次世代免疫療法が上陸中沢祐人、米良治子/47 NEWS/2018.12.05 - 16:04 は、  <治療効果は高いが、価格も高いがん免疫治療薬「オプジーボ」は患者1人当たり年約3500万円も費用がかかり、保険財政を揺るがしかねないと注目されたが、さらに高価な次世代の免疫治療法が現れた。  スイス製薬大手のノバルティスは2018年4月、一部の血液がんの治療薬として国内で初めて「CAR―T細胞療法」の薬事承認を厚生労働省に申請した。製品名は「キムリア」> と報じている。

 <......CAR―T細胞療法は、T細胞と呼ばれる患者の免疫細胞を遺伝子操作し、がんへの攻撃力を増強する新しい治療法。各国のメーカーが開発にしのぎを削る。キムリアは、がん細胞の表面にある「CD19」というタンパク質を標的とする。  治療ではまず、患者の血液に含まれるT細胞を採取。これを米ニュージャージー州にある研究施設に送って人工遺伝子を導入し、点滴薬として再び患者の体内に戻す通常の抗がん剤と違い1回の投与だけで効果が持続するという。  米国では12年、白血病の再発で治療法がないとされた少女が臨床試験に参加。6年を経た今もがん細胞が消える「寛解」を維持し、キムリアの効果が広く知られた。成人のリンパ腫にも使われ、高齢者にも効果があったと報告されている。  驚くのは価格だ。患者本人の細胞から特殊な工程で製造する〝オーダーメード〟の上、凍結保存した薬剤を厳重管理して輸送するため、米国での承認価格は子どもの白血病で治療1回47万5千ドル(約5200万円)に上った。成人のリンパ腫は37万3千ドル(約4100万円)日本でも早ければ19年春までに保険適用される可能性がある。  キムリアの対象患者は血液のがんに限られ、ノバルティス社は「巨大市場になることは想定していない」と説明する。ただ研究者の見立てでは、CAR―T細胞療法は他のがんにも応用できる。  18年3月に山口大教授の玉田耕治(50)らの研究グループが発表した手法は、マウスで肺がん膵臓がんにも効くことが確認された。19年中にも臨床試験が始まる。玉田は「世界中で研究が進んでいるので、いずれ血液がん以外でも成果は出てくるだろう」と強調する。  そうなれば高齢者をはじめ多くの人々が恩恵を受けられる。だが、保険財政で賄いきれるのか。  鍵となりそうなのが薬の「費用対効果」を評価する新制度。費用に見合うだけの治療効果が得られない薬は、価格を引き下げる。厚労省は既に試験的運用を開始しており、18年春にはこの制度を使ってオプジーボなど2品目を値下げした。19年度の本格導入に向け、議論が進む。(敬称略、年齢・肩書は取材当時)> とある。

 第3部 「がんと老い」 (5) 治療1回5千万円 次世代免疫療法が上陸 中沢祐人、米良治子/47 NEWS/2018.12.05 - 16:04

 治療効果は高いが、価格も高いがん免疫治療薬「オプジーボ」は患者1人当たり年約3500万円も費用がかかり、保険財政を揺るがしかねないと注目されたが、さらに高価な次世代の免疫治療法が現れた

 スイス製薬大手のノバルティスは2018年4月、一部の血液がんの治療薬として国内で初めて「CAR―T細胞療法」の薬事承認を厚生労働省に申請した。製品名は「キムリア」

 CAR―T細胞療法は、T細胞と呼ばれる患者の免疫細胞を遺伝子操作し、がんへの攻撃力を増強する新しい治療法。各国のメーカーが開発にしのぎを削る。キムリアは、がん細胞の表面にある「CD19」というタンパク質を標的とする

 治療ではまず、患者の血液に含まれるT細胞を採取。これを米ニュージャージー州にある研究施設に送って人工遺伝子を導入し、点滴薬として再び患者の体内に戻す通常の抗がん剤と違い1回の投与だけで効果が持続するという。
 米国では12年、白血病の再発で治療法がないとされた少女が臨床試験に参加。6年を経た今もがん細胞が消える「寛解」を維持し、キムリアの効果が広く知られた。成人のリンパ腫にも使われ、高齢者にも効果があったと報告されている

 驚くのは価格だ。患者本人の細胞から特殊な工程で製造する〝オーダーメード〟の上、凍結保存した薬剤を厳重管理して輸送するため、米国での承認価格は子どもの白血病で治療1回47万5千ドル(約5200万円)に上った。成人のリンパ腫は37万3千ドル(約4100万円)日本でも早ければ19年春までに保険適用される可能性がある

 キムリアの対象患者は血液のがんに限られ、ノバルティス社は「巨大市場になることは想定していない」と説明する。ただ研究者の見立てでは、CAR―T細胞療法は他のがんにも応用できる

 18年3月に山口大教授の玉田耕治(50)らの研究グループが発表した手法は、マウスで肺がん膵臓がんにも効くことが確認された。19年中にも臨床試験が始まる。玉田は「世界中で研究が進んでいるので、いずれ血液がん以外でも成果は出てくるだろう」と強調する。
 そうなれば高齢者をはじめ多くの人々が恩恵を受けられる。だが、保険財政で賄いきれるのか
 鍵となりそうなのが薬の「費用対効果」を評価する新制度。費用に見合うだけの治療効果が得られない薬は、価格を引き下げる。厚労省は既に試験的運用を開始しており、18年春にはこの制度を使ってオプジーボなど2品目を値下げした。19年度の本格導入に向け、議論が進む。(敬称略、年齢・肩書は取材当時)

第3部「がんと老い」(5)治療1回、5千万円  次世代免疫療法が上陸中沢祐人、米良治子/47 NEWS/2018.12.05 - 16:04
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 "高価な次世代の免疫治療法" は、がんに効く "T細胞" という免疫細胞自体を、"各患者向けにオーダーメードで培養する" というのであるから、確かに "超高額!" となりそうである。
 <CAR―T細胞療法は、T細胞と呼ばれる患者の免疫細胞を遺伝子操作し、がんへの攻撃力を増強する新しい治療法。......がん細胞の表面にある「CD19」というタンパク質を標的とする> 、<治療ではまず、患者の血液に含まれるT細胞を採取。......人工遺伝子を導入し、点滴薬として再び患者の体内に戻す通常の抗がん剤と違い1回の投与だけで効果が持続する> という
...... (2018.12.07)

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