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電子書籍アプリ3種類/読書スタイルや読書体験を吟味/思考プロセスの活性化等! ......


 "電子書籍" は、<紙の本をそのままデジタル化するのではなく、様々な種類の本の読書スタイルを研究し、それぞれに適した方法を工夫して、より豊かな読書体験を追求>(下記引用記事より)する、というのが "王道" のはずであろう。
 かねてより自分も、そんな "電子書籍" でなければ意味がないと感じ続けてきた。
 しかし、自分も含めて、今ひとつ問題の核心には迫り切れず、"紙の本" が延々と与え続けてきた "読書環境セット一式" に依存し、甘んじ、そのセット環境のばかちょん的デジタル化をもって "電子書籍" であると "惰性的" に追随してきた......。

 どうしていつまでも "惰性的" であり続けるのか? 理由がないわけではなかろう。
 一つは、"電子書籍制作" プロセスに、活字のデジタル化という "技術もどき(!)" 作業があったりするものだから、"本命の課題(!)" を見抜く前に、愚かにも自己満足してみたり、消耗してみたりすることで、お茶を濁す結果となっているのかもしれない。
 また、まだ新しいメディアの区分けに入るはずの "電子書籍" というメディアに対する、そのニーズが、ユーザーサイドにあっても成熟し切れていない嫌いもある。だから、初歩的で低次元の "電子書籍" でも通用してしまう......、という珍事がまかり通っている。そうした事情が、"電子書籍" が額面通りの "電子書籍" への道へと突き進み切れない原因になっている雰囲気もある。

 そして、より決定的な理由、それは "読書体験リテラシー" とも言うべき "読書作法・ノウハウ" が、"紙の本" の "陣営(?)" に、未だ留まったままになっているからなのかもしれない、と感じている。
 どういうことかと言えば、"読書体験リテラシー" が豊富だと思われる "ベテランの読書人(?)" たちは、要するに、"紙の本" の読書において、さほどの "不満・不都合" を覚えずに、相応に "満足" できているのではなかろうか。問題はこの点である。
 あえて、"紙の本" の読書ではこれこれの "不満・不都合" があるゆえに、"電子書籍" 関連業界は何とかしてくれ~! と叫ぶ必要なんぞがないかのごとくに......。

 ところで、"ベテランの読書人(?)" たちは、個人的経験で積み上げた "読書体験リテラシー" や "読書体験スキル" などの "資産家(?)" のはずである。彼らは、その "資産" ゆえに "電子書籍" なんぞという得体の知れないメディアにあえて期待する必要がないと考えてもいい。
 ところが、"電子書籍" 陣営では、そうした "資産" こそが "お目当て" のはずではなかろうか。"ベテランの読書人(?)" たちが、深い(?)読書体験を実践しているのは、きっと個人的に蓄積したその "読書体験リテラシー" や "読書体験スキル" などという "資産" があるからに違いない! と指を咥えて羨望視しているに違いない。
 もし、その "資産" をデジタル・ロジックに変換し、"電子書籍" メディアに "ビルトイン" できたならば(あたかも "ティーチング・マシーン" 製作のように)、"読書人ビギナー(?)" たちにも深い(?)読書体験を提供することが可能となるかもしれない(?)......からである。

 しかし、前述のごとく、"ベテランの読書人(?)" たちはといえば、"紙の本" で "自給自足・自己満足" しているわけだから、その "資産" を取り崩そうとはしない......。
 となれば、"電子書籍" 陣営での "気の利いた読書好き" たちが、読書スタイルや読書体験を徹底的に吟味し、分析して "資産" 形成を行い、それらを "電子書籍" に "投資" する以外にはなさそうである......。
 それにしても、"電子書籍" 陣営参画者たちは、「紺屋の白袴」よろしく、何と "読書体験" というものを疎(おろ)かに扱ってきたものであろうか......。

 下記引用の記事を読みながら、以上のようなタワゴト(戯言)を考えたりした......。

―――― デザインファームIDEOが考案した電子書籍アプリ3種

―――― 「ニコニコ静画(電子書籍)」の提供開始やKindle Storeの日本進出の噂等、最近になって日本でも電子書籍が盛り上がりを見せ始めてきたが、電子書籍が目指すべきスタイルは1年前から考案されていた。それは大胆にも「本の未来」と題されたコンセプトであった。


 独自のイノベーションプロセスによって世界をリードするデザインファームIDEOは、3種類のアプリからなるコンセプト「未来の本(Future of the Book)」を昨年から提案している。ファンからは「未来とは言わず、すぐにでも実現して欲しいコンセプトばかりだ」と好評を博している。コメント共有やライブラリのシェア等、最近になってコンセプトに含まれる機能の一部を取り入れたものが徐々に登場し始めてはいるものの、これらのコンセプトは1年経っても未だに参考になるヒントが多く詰まっている。


Nelson
 話題のテーマを取り扱う新書や単行本。多くの文献を参考にして書かれた専門書や学術書。このような書籍に最適な読書スタイルは、読者の思考プロセスを活性化させるようなものではないだろうか。Nelsonはそのようなアイディアを追求したコンセプトである。

 同じ本を読む世界中の読者のコメントが表示されるので、様々な見解を参照しながら読み進めることができるのがこのアプリの特徴だ。皆が最も話題にしている箇所も容易に確認することができる。また、読みながらその場で参照元のチェックを行うことができ、これまでに参考文献として挙げられてきた本を俯瞰することができる視覚的にも優れた機能も搭載されている。時事ネタであれば、それがオンラインメディアでどのように紹介されているかを確認することも可能だ。


Coupland
 自分の仕事に関連するビジネス書はなるべく目を通しておきたいが、なかなかそうもいかないのが現状だろう。同僚とお互いに書籍情報をシェアすることで、読むべき本をより的確に見つけることができれば便利になるはずだ。Couplandはそのようなアイディアに基づいて考案されたコンセプトである。

 同僚と読書リストをシェアでき、本の内容について議論を繰り広げることができるのが特徴だ。プロジェクトメンバーで参考図書リストを作成したり、特定の本を直接誰かに勧めることもできる。ある一定数のユーザーが同じ本を購入すると、企業の共有ライブラリに追加され、企業内の誰もが読むことができるようになる。企業側は社員に読んで欲しい本をグループライセンス購入によって揃え、それを社外にも公開することができるようになっている。


Alice
 電子書籍として小説はどのように読めばもっと楽しむことができるか。Aliceはストーリーの展開に読者が介入できるようにすることで、斬新な読書体験を提供するコンセプトである。

 例えば、物語の途中である場所へ行くように指示される。そこへ到着したことを端末のGPSが探知すると、主人公からメッセージが届き、特別なコンテンツが展開されていく。物語中に実在する場所が登場したら、そこの詳細情報を表示することもでき、リアリティとフィクションの境目がどんどん薄れていく。まるで自分もその物語の登場人物のひとりになったかのような気分が味わえることだろう。


 どのコンセプトも紙の本をそのままデジタル化するのではなく、様々な種類の本の読書スタイルを研究し、それぞれに適した方法を工夫して、より豊かな読書体験を追求している。いよいよ日本でも普及の兆しが見えてきた電子書籍だが、そのスタイルに関してはイノベーションの可能性が大きく広がっている。これまでにも様々なデザインイノベーションによって世界をリードしてきたIDEOから学べることは多いだろう。

[IDEO: FUTURE OF THE BOOK FOR IDEO]

TEXT BY 丸山裕貴
2011年11月11日
デザインファームIDEOが考案した電子書籍アプリ3種/WIRED JAPANESE EDITION - CULTURE/2011.11.11


 つくづく思うことは、"電子書籍" は未だ "未完成の製品" ではなかろうか、ということ。"紙の本" を "駆逐(?)" のするためには、"メディア変換" のフェイズだけで右往左往するのではなく、"読書体験リテラシー" に注目すべし! か...... (2011.00.00)

2011年11月13日 yasuo hirose | | コメント(0) | トラックバック(0)

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