"大震災・津波災害" へのサポートに関する "スマートフォンの活用例" では、"緊急警報通知" と、発生後の "安否確認連絡" などがよく知られている。こうした活用が、災害時に右往左往してしまう人々を少なからず支援し、励ます意義は大きい。
ただ欲を言えば、被災者が最も恐怖にさらされる "その時" に、"リアルタイムで支援" してくれるシステムがあればと考えないわけではなかった。
ところが、今日注目したい下記引用サイト記事:「南海トラフ地震:東京工科大が津波避難誘導アプリ開発」/毎日新聞/2012.07.02 は、そんな思いに寄り添う実に "頼もしいアプリ" について紹介している。
<気象庁が大津波警報や津波警報を発令したのを感知して自動的にスマートフォンを起動させ、緊急地震速報のように警報音を出して所有者に知らせる/津波の予測到達時間を表示する/最も近い高台の避難場所へ最短ルートを示し誘導する>といった役割を果たすのだという。
南海トラフ地震:東京工科大が津波避難誘導アプリ開発/毎日新聞/2012.07.02
西日本の太平洋沖に延びる海溝「南海トラフ」で発生する巨大地震に備え、東京工科大がスマートフォン(多機能携帯電話)用のアプリケーションソフト(アプリ)「津波避難ナビゲーションシステム」を開発した。
気象庁が津波警報を発令すると自動的に起動し、所有者を高台へ避難誘導する。9月には、想定津波高が最大34.4メートルの高知県黒潮町で「避難実験」を実施する。
東日本大震災の大津波で、宮城県石巻市立大川小の児童・教職員計84人が死亡・行方不明となったことを受け、同大の板宮朋基助教(三次元情報処理学)らが民間企業と協力して作成した。
このアプリは、気象庁が大津波警報や津波警報を発令したのを感知して自動的にスマートフォンを起動させ、緊急地震速報のように警報音を出して所有者に知らせる。
全地球測位システム(GPS)で現在地を把握し、津波の予測到達時間を表示する。標高が低い場所や地震で倒壊する危険性が高い建物など、避難リスクが高い方向に逃げないよう誘導、最も近い高台の避難場所へ最短ルートで避難できる。
9月10、11日には、黒潮町の入野海岸で土地勘がない学生を対象に避難実験を実施する。このアプリがある場合とそうでない場合とで、避難行動にどのような差が出るのか検証し、来年3月をめどに実用化を目指す。
板宮助教は「身近な携帯端末を使って防災、減災につなげたい」と話す。【鳥井真平】
( 南海トラフ地震:東京工科大が津波避難誘導アプリ開発/毎日新聞/2012.07.02 )
"GPS" を有効活用するならば、デバイスを持つ当人が位置する場所に関する情報提供が可能なわけだから、"避難の誘導" というケースには持って来いなのだと思われる...... (2012.07.03)
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