今回注目する下記引用サイト記事 : iPS細胞から血小板、患者1人に輸血 京大が計画発表 野中良祐/朝日新聞 - apital/2018.08.21 - 09:00 は、 <京都大は20日、出血を止める働きをする血小板をiPS細胞からつくり、血液の難病「再生不良性貧血」の患者に移植する臨床研究の計画を発表した。患者1人に対し、患者自身のiPS細胞からつくった血小板を輸血する。すでに患者は決まっており、募集はしないという。 厚生労働省の部会が29日に審議する予定で、認められれば、京大は1年以内にも輸血を始めたい考えだ> と報じている。
<......通常は第三者の血小板を輸血するがこの患者の場合、拒絶反応が起きてしまう。このため、患者自身の細胞をもとにしたiPS細胞から血小板を作製することで、拒絶反応を抑える。通常量の20分の1の量から輸血を始め、段階的に2分の1の量まで増やし、輸血から1年間、安全性や効果を確認する。 1回の輸血に必要な血小板は100億から1千億個。これまで人に移植された目の網膜組織の約25万個と比べ、けた違いに多い。ねらったとおりに大量の血小板に変化させる必要があり、血小板のもととなる「巨核球」という細胞を効率よく増殖させるための遺伝子操作を加える。血小板を作製した後、放射線を照射し、腫瘍(しゅよう)のリスクがある細胞を死滅させることで、安全性を高めるという。 他人に輸血する血小板の製品化もめざしている京都大の江藤浩之教授は「製造工程は共通で、今回の臨床研究で得られるデータは今後の治験にも役立てられる」と話している> とある。
iPS細胞から血小板、患者1人に輸血 京大が計画発表 野中良祐/朝日新聞 - apital/2018.08.21 - 09:00
京都大は20日、出血を止める働きをする血小板をiPS細胞からつくり、血液の難病「再生不良性貧血」の患者に移植する臨床研究の計画を発表した。患者1人に対し、患者自身のiPS細胞からつくった血小板を輸血する。すでに患者は決まっており、募集はしないという。
厚生労働省の部会が29日に審議する予定で、認められれば、京大は1年以内にも輸血を始めたい考えだ。
通常は第三者の血小板を輸血するがこの患者の場合、拒絶反応が起きてしまう。このため、患者自身の細胞をもとにしたiPS細胞から血小板を作製することで、拒絶反応を抑える。通常量の20分の1の量から輸血を始め、段階的に2分の1の量まで増やし、輸血から1年間、安全性や効果を確認する。
1回の輸血に必要な血小板は100億から1千億個。これまで人に移植された目の網膜組織の約25万個と比べ、けた違いに多い。ねらったとおりに大量の血小板に変化させる必要があり、血小板のもととなる「巨核球」という細胞を効率よく増殖させるための遺伝子操作を加える。血小板を作製した後、放射線を照射し、腫瘍(しゅよう)のリスクがある細胞を死滅させることで、安全性を高めるという。
他人に輸血する血小板の製品化もめざしている京都大の江藤浩之教授は「製造工程は共通で、今回の臨床研究で得られるデータは今後の治験にも役立てられる」と話している。
<通常は第三者の血小板を輸血するがこの患者の場合、拒絶反応が起きてしまう> という事情から、<患者自身の細胞をもとにしたiPS細胞から血小板を作製することで、拒絶反応を抑える> という固有の判断によって、この計画が立案されたのだそうだ。 それにしても、<1回の輸血に必要な血小板は100億から1千億個> というから膨大な数量である...... (2018.08.22)
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