"脳梗塞" の怖さについては誰もが知っている。だが、意外と知られていないのがその原因であろう。その3分の1が、「心房細動」に端を発する症状だとされる。
◆ 参照 当誌過去の "心房細動" 関連記事
○ <......発作が一定期間持続すると心臓内(左心耳)で血栓を形成します。血栓がはがれて血流に乗り、脳の血管を詰めれば脳梗塞を発症します。これを心原性脳塞栓(そくせん)症といい脳梗塞全体の3分の1を占め、死亡や寝たきりなど重症化しやすい病型です。梗塞発症後6時間以内であれば、血栓溶解療法により梗塞サイズを小さくすることが可能ですが、運よく治療を受けられるのはほんの一部です。従って心房細動を発症したら、リスクに応じて血栓予防をすることが重要になります。......> ( 増加する不整脈=「心房細動」、"血栓"の形成で"脳梗塞"リスク5倍に! 早期発見を!/当誌 2018.06.24 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 心房細動に注意、脳梗塞など原因 カテーテル治療進歩、早期発見を/福井新聞/2018.10.11 - 05:10 は、 <生活習慣の欧米化や高齢化に伴い、脳梗塞、心不全の原因になる不整脈の一種「心房細動」の患者が増えている。放置することによって危険性は高まり、早期治療が肝要だ。カテーテル(細い管)を使った治療が進歩しており、福井県内の専門医は「人間ドックで心電図をとるなど、早期に発見できるようにしてほしい」としている。 心房細動は、心臓上部にある心房がけいれんしたように震える病気。心房がしっかり収縮しないために心房内に血栓(血の塊)ができやすく、健康な人に比べて脳梗塞は約5倍、心不全は約4倍発症リスクが高まる。現在、国内には約170万人の患者がおり、今後さらに増えるとみられている> と報じている。
<...... 息切れ、動悸、めまい、脱力感といった症状がある。自覚症状がない場合もあるが、福井県立病院(福井市)の山口正人・循環器内科主任医長は「自覚症状があってもなくても、脳梗塞などの発症リスクは変わらない」。「完全に慢性化すると治療は難しくなるので、初期の段階で治療することが肝要」と語る。 病状が進み、血栓症の危険が高いと診断された場合は抗凝固薬の内服が有効だが、初めて病気が見つかった人や自覚症状の強い人は「カテーテルアブレーション」といわれる手術で治療する。心房細動の原因の約9割は、左心房に流入する肺静脈の血管の筋肉が異常な刺激を出すこと。カテーテルアブレーションでは、足の付け根と首の血管からカテーテルを挿入し、左心房と肺静脈の間を焼灼し、異常な刺激の影響を抑える。 手術時間は3~4時間で、3泊4日の入院が必要。手術の翌日から歩くことができる。「カテーテルが細くなって傷が小さくてすみ、麻酔技術も高まるなど体への負担は少なく、痛みもほとんどない」と山口主任医長。県内では福井県立病院や福井大医学部附属病院、福井県済生会病院、福井循環器病院などで行われている。福井県立病院では12月、焼灼する代わりに液体窒素を用いて凝固する「冷凍凝固アブレーション」を県内2番目に導入する予定> とある。
心房細動に注意、脳梗塞など原因 カテーテル治療進歩、早期発見を/福井新聞/2018.10.11 - 05:10
生活習慣の欧米化や高齢化に伴い、脳梗塞、心不全の原因になる不整脈の一種「心房細動」の患者が増えている。放置することによって危険性は高まり、早期治療が肝要だ。カテーテル(細い管)を使った治療が進歩しており、福井県内の専門医は「人間ドックで心電図をとるなど、早期に発見できるようにしてほしい」としている。
心房細動は、心臓上部にある心房がけいれんしたように震える病気。心房がしっかり収縮しないために心房内に血栓(血の塊)ができやすく、健康な人に比べて脳梗塞は約5倍、心不全は約4倍発症リスクが高まる。現在、国内には約170万人の患者がおり、今後さらに増えるとみられている。
息切れ、動悸、めまい、脱力感といった症状がある。自覚症状がない場合もあるが、福井県立病院(福井市)の山口正人・循環器内科主任医長は「自覚症状があってもなくても、脳梗塞などの発症リスクは変わらない」。「完全に慢性化すると治療は難しくなるので、初期の段階で治療することが肝要」と語る。
病状が進み、血栓症の危険が高いと診断された場合は抗凝固薬の内服が有効だが、初めて病気が見つかった人や自覚症状の強い人は「カテーテルアブレーション」といわれる手術で治療する。心房細動の原因の約9割は、左心房に流入する肺静脈の血管の筋肉が異常な刺激を出すこと。カテーテルアブレーションでは、足の付け根と首の血管からカテーテルを挿入し、左心房と肺静脈の間を焼灼し、異常な刺激の影響を抑える。
手術時間は3~4時間で、3泊4日の入院が必要。手術の翌日から歩くことができる。「カテーテルが細くなって傷が小さくてすみ、麻酔技術も高まるなど体への負担は少なく、痛みもほとんどない」と山口主任医長。県内では福井県立病院や福井大医学部附属病院、福井県済生会病院、福井循環器病院などで行われている。福井県立病院では12月、焼灼する代わりに液体窒素を用いて凝固する「冷凍凝固アブレーション」を県内2番目に導入する予定。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
やはり、注意を向けるべきは、つぎの点であろう。
<心房細動は、心臓上部にある心房がけいれんしたように震える病気。心房がしっかり収縮しないために心房内に血栓(血の塊)ができやすく、健康な人に比べて脳梗塞は約5倍、心不全は約4倍発症リスクが高まる。現在、国内には約170万人の患者がおり、今後さらに増える> ...... (2018.10.18)
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