<損傷部分に自然に集まってタンパク質を分泌し、弱った神経を改善させる特性がある> とされる "間葉系幹細胞" が、"脊髄損傷の再生医療" で大きな期待を集めている。
◆ 参照 当誌過去の "間葉系幹細胞" 関連記事
○ 札医大・ニプロの"脊髄損傷の再生医療"を承認!脊髄損傷への承認は世界初 厚労省部会/当誌 2018.11.23
今回注目する下記引用記事 : 「間葉系幹細胞」に期待 再生医療 効果・副作用確認カギ/朝日新聞/2018.11.22 は、 <脊髄損傷の治療のための再生医療製品にも使われる間葉系幹細胞(かんようけいかんさいぼう)は、ヒトの骨髄や脂肪などに含まれ、傷ついた細胞の入れ替えや、病気やけがで失われた細胞を補う役割を担う> と報じている。
<......ヒトの血液などから作るiPS細胞や使われない受精卵から作るES細胞とともに、再生医療での活用が期待されている。実用化された例では、白血病などの患者に造血幹細胞を移植した後に起こる合併症の治療薬が2015年に承認され、JCRファーマが製造販売している。 新潟大とロート製薬は、17年から肝硬変の患者を対象に、他人の脂肪に含まれる間葉系幹細胞を培養した薬の治験を進める。携わる寺井崇二教授は「間葉系幹細胞は他人由来でも拒絶反応が起きないので免疫抑制剤を基本的に使う必要がない。がん化のリスクがほぼないことや、コストが安いのも利点だ」と語る。 ただ、間葉系幹細胞は神経細胞の成長や血管の再生を促すとされるが、仕組みははっきりしない。脊髄損傷でも、損傷して半年ほどは自然回復やリハビリで機能が改善することもあるの、と指摘する専門家もいる。治験では13人中12人に機能改善が確認されたが、より多くの患者に効果があるか、副作用は起きないか、慎重に確認していく必要がある。 (戸田政考、佐藤建仁)> とある。
「間葉系幹細胞」に期待 再生医療 効果・副作用確認カギ/朝日新聞/2018.11.22
脊髄損傷の治療のための再生医療製品にも使われる間葉系幹細胞(かんようけいかんさいぼう)は、ヒトの骨髄や脂肪などに含まれ、傷ついた細胞の入れ替えや、病気やけがで失われた細胞を補う役割を担う。
ヒトの血液などから作るiPS細胞や使われない受精卵から作るES細胞とともに、再生医療での活用が期待されている。実用化された例では、白血病などの患者に造血幹細胞を移植した後に起こる合併症の治療薬が2015年に承認され、JCRファーマが製造販売している。
新潟大とロート製薬は、17年から肝硬変の患者を対象に、他人の脂肪に含まれる間葉系幹細胞を培養した薬の治験を進める。携わる寺井崇二教授は「間葉系幹細胞は他人由来でも拒絶反応が起きないので免疫抑制剤を基本的に使う必要がない。がん化のリスクがほぼないことや、コストが安いのも利点だ」と語る。
ただ、間葉系幹細胞は神経細胞の成長や血管の再生を促すとされるが、仕組みははっきりしない。脊髄損傷でも、損傷して半年ほどは自然回復やリハビリで機能が改善することもあるの、と指摘する専門家もいる。治験では13人中12人に機能改善が確認されたが、より多くの患者に効果があるか、副作用は起きないか、慎重に確認していく必要がある。
(戸田政考、佐藤建仁)
( 「間葉系幹細胞」に期待 再生医療 効果・副作用確認カギ/朝日新聞/2018.11.22 )
<札医大・ニプロの"脊髄損傷の再生医療"承認>( 札医大・ニプロの"脊髄損傷の再生医療"を承認!脊髄損傷への承認は世界初 厚労省部会/当誌 2018.11.23 ) で、 "間葉系幹細胞(かんようけいかんさいぼう)" が注目を浴びることになっているが、今後は、<より多くの患者に効果があるか、副作用は起きないか、慎重に確認していく必要がある> と注視されている...... (2018.11.24)
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