こんなに寒かったかなあ、と自問したりしている。冬が、といってもいいし、日本の東京の冬が、といってもいい。とにかく、これまでに覚えがないほどに寒い。とはいっても、これまでの歴代の冬の寒さをつぶさに覚えているほど物覚えがいい方ではない。
歳をとったせいかとも思ったりするが、いやもっと歴然としていることは、身体を動かさずにじっとしているからかもしれないと気づく。こうやって、さてさて何を書こうかなんぞと、パソコンの前で固まっていたりするから寒さが応えるのだろう。現に、朝、潔くウォーキングに飛び出した時なぞは、ついぞ寒さを苦にすることはない。
今日で連休も終了となるが、こう冷える日が続くならば、むしろ暖房の効いた事務所で仕事をしていた方がずっと快適なようである。とかく古い民家というものは、外気が筒抜けで暑さ寒さに "丸腰" であるかのようでありまずい。
暖房器具を付けっ放しにしているのは、甚だ、非合理的かとも感じ、先ほどから "使い捨てカイロ" を足の裏に貼りつけて、登山用の厚手の靴下を履くことにしてみた。これだと漸く気分が落ち着いてくる。だが、冬山でのビバークでもないのにこんな格好をしている自分が幾分情けなくも感じている。
自宅で過ごす日は、最近では、読書よりもTV番組の録画とそのDVD焼きの作業に浸ることが多い。ドキュメンタリー番組と自然や動物の貴重な映像が目当てである。
一に時代環境に関する情報収集、二に癒しとなる映像収集ということになりそうである。特に、後者については、昨今は目を見張るように鮮やかとなったデジタル画像に魅了され切っている。また、前者に関しても、NHKのドキュメンタリー番組は、そのスピーディーさ、タイムリーさ、そして並外れた取材力からとりあえず "必見" としたいコンテンツが少なくない。まあ、アミューズメント番組は民放、NHKを問わずパスしたいものばかりでありそうだ。
日頃はマス・メディアを虚仮にばかりしている自分であるが、時代環境に関する映像的な情報収集という点であるとか、自然風景であるとかの番組に関しては、やはりNHKに依拠せざるを得ないと感じている。
昨今、自分が定番としている録画は、そのほとんどがNHKである。ちなみに列挙すると、 "NHKスペシャル" 、 "クローズアップ現代" 、 "新日本紀行" 、 "小さな旅" 、 "知るを楽しむシリーズ" 、 "ETV特集" 、 "サイエンスZERO" 、 "ダーウィンが来た" 、 "その時歴史が動いた" といった欲張りぶりなのである。
これらを予約録画をした上で、それらを多少のアレンジを加えてDVDにできるだけ高画質で仕上がるように焼き込むわけだ。その上、DVDのラベル印刷まで自前で行おうとするために、正直言って結構忙しいコトになってしまうのである。
好き好んでやっていることだから苦にはならないというものの、果たして意味のあることをやっているのだろうか、と多少の疑問を感じないわけでもない。
こうした "オタク" 的作業に "忙殺" されるにつけ、しみじみと感じることは、現代という時代はまさに情報が "あふれる (affluent)" 時代だということであろうか。
映像情報は、活字情報よりも "より効率的" に状況認識を高めてくれるものだと目論んではみたものの、どうも情報収集に費やすエネルギーが大き過ぎやしないかと感じはじめているというわけなのである。
興味や感心を向ける情報の対象を "選別" することこそが課題だと痛感せざるを得ない...... (2008.01.14)
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