自分は、書籍や書類に目を通すことを除けば、ほぼ一日中PCと向かい合っている。
PC上でやっていることはさまざまである。こうして、オフラインで文章化入力をすることも多ければ、ちょっとしたプログラミング言語やスクリプトを駆使してウェブ関連システムを作ることも少なくない。また、もちろんインターネット・サイトの閲覧は、調べものから報道に至るまで随時リアルタイムで行っている。
で、何なんだというと、昨今は再び自社サイトの "リメイク" を気のついたことから手当り次第に行うはめになっている、ということなのである。
要するに、最近再び、ウェブ・サイトが果たす役割というものを見直し始めているということなのかもしれない。今更という気がしないでもないのだが、やはり、現代のビジネスにあっては、ウェブ・サイトをとことん活用すべきなのであって、むしろそれが奏功しなければ早かれ遅かれ、現代環境から取り残されてしまうに違いないと感じている。
まあ、一頃は、企業のウェブ・サイトとは、 "会社案内・名刺代り" という位置づけがなくもなかった。いや、今でもその意味合いが無くなったわけではなかろう。ただし、就職などの応募者にしても、あるいは一般ユーザーにしても、検索する側、閲覧する側が期待する情報の水準というものは幾分高度になっているはずだ。単なるイメージCMのようなレベルだと、手痛い反応を被ることになりかねないと思われる。
この辺のシビァさは、現在のインターネットというものが、ネットショップのような電子商取引などを一般化させ、いろいろとトラブルも随伴させながらも、実際的な道具環境へと成熟してきたことを反映していると思われる。
今や、インターネットは、 "B to C" (対消費者ビジネス)にせよ、 "B to B" (相互業務)にせよ、実際的でかつシビァな機能水準に這い上がりつつある。もちろん、こうした推移を技術的環境水準、とくに "Web 2.0" という環境水準が支援していることは言うまでもない。そして、 "Google" などによる "ネット検索環境" が見る見るうちに整備されてしまい、 "情報検索" という情報を求める側のアクションによって、情報の提供側が "選別される!" という事態が発生したことの持つ意義は計り知れないほどに大きいと言える。
インターネット環境は、コンテンツの水準的には、相変わらず "空っぽの洞窟" と揶揄されてもしょうがない面を残してはいる。しかし、画期的な "情報検索" の技術的環境の整備によって、使い勝手が大きく前進したことと、また、この機能がビジネスや商取引の成果に決定的に跳ね返っていくことなどによって、インターネットの空間は、ビジネスや経済の "主戦場" へと変貌したはずである。これは、良い悪いの評価とは別に、事実的にそうなってしまったと思われる。
この辺の事情は詳論すればきりがないが、とにかく、現在のビジネスに関わる者は、こうしたインターネットのリアルな実情を見つめるとともに、できればこの実情を逆手に取るくらいのしたたかさを発揮しなければ、山の裾野の水準の闘いにさえ参戦できないのかもしれない...... (2008.05.09)
コメントする