かと言って、この物騒な時代に、独居老人に "ドア・チェーン" は外しておくようにと言うのも現実的ではない。
そこで、 "ドア・チェーン" に "鍵(南京錠)" をセットして、いざという場合には助けに来た者が扉の施錠を外した後、開いた扉の隙間から手を入れて、この "ドア・チェーン" の "鍵(南京錠)" を "合鍵" で外す、という仕組みがあれば大いに助かるはずである。
実は、この仕組みを実際に作ったのである。(その詳細は、2008.10.26 記載の当日誌「久々に、ささやかな "アイディア" 考案 ......」を参照していただきたい。)そして、現在特に問題もなく、いや、その家の主であるおふくろは、それで余計な心配をすることもなく過ごしている。
この "施工" (というほどのものでもないが......)に要したコストは、比較的丈夫な小型 "南京錠" の購入費、1000円足らずだけであった。
ただ、チェーンの一部を切断するために、やや特殊な工具である "ワイヤーカッター" が必要となる。(この工具がいつでもどこでも使える状態にあれば、上述のようないざという場合には "ドア・チェーン" そのものを切断すればいいわけだが、そうあちこちにゴロゴロと転がっている工具ではないし、こんなものをクルマに常備していたのでは、当局の検問(?)にあった際には当然 "嫌疑" をかけられてしまうので持ち歩くことはできまい。)
したがって、上記のような同様の不安を抱えておられる独居老人の方やその身内の方が望まれたら、実費で "施工" して差し上げてもいいと考えたものだ。
ところで、こうした製品はあるのかないのか、あるいは、こうした "実用新案特許" は出願されているのかいないのか、にちょいと関心を向けてみた。
昨今では、 "特許出願情報" がネットのサイトでも閲覧できる環境となっている。
<独立行政法人 工業所有権情報・研修館 http://www.inpit.go.jp/index.html >というサイトでは、所定のキーワードなどを入力すれば関心のあるジャンルの<特許・実用新案>の情報が簡単に検索閲覧できるのである。
そこで、今回の事案を検索してみたところ、ほとんど同じだと見なさざるを得ないような類似性のある<公開特許>が存在していた。その名称も、そのものズバリ<鍵付きドアチェーン>となっているのだった。
若干の "差異" はあったものの、着眼点などがほとんど同じであり、もし仮に自分が "出願" をしたとしても、こうして極めて類似性の高い "先行案" が登録されている以上、自分の今回の発案は認定されないはずであろう。そんなことが判明したわけだったのである。
ただ、こうして "検索閲覧" を試みてみると、なぜだかムラムラと "挑戦意欲" が刺激されてしまったようだ。
"特許出願" の手続きは、決して易しいものでもないし、また相応に "出願費用" も掛かりそうではある。だが、可能な限り "セルフサービス" でやることも不可能ではないようだ。
経済状況がボロボロとなっているこんな時代環境にあっては、能力と努力が見合うのであれば、 "知的財産権" 作りにチャレンジしてみることもあながち非現実的ではないのかもしれない...... (2008.12.02)
コメントする