"度忘れ" とその克服のプロセスの観察? ......

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 人の名前などの "度忘れ" は、もはやありふれた現象となってしまった。
 今朝も、夢で見た昔の職場風景から、突如とある同僚の名前を思い出そうとしたが、どうにも思い出せない。顔つきや風貌はしっかりと浮かんでくるが、名前が出てこないのである。最近はこうしたことがめずらしくなくなった。
 さしたる緊急性があるわけでもないので、そのままにしておいても一向差し支えない。だが、最近は、極力思い出し切ることにしている。と言っても、集中したところで叶うものでもないため、半分放置しつつ、それでいて諦めずにトライしてみる。

 この方法は、信じられないほどに時間は掛かる。3~4時間経ってから思い起こすことはざらにある。さらに数時間経過してからという場合もあった。
 しかし、そんな時間経過はどうでもよく、むしろ、その時点ではほとんどお手上げ状態となり、まるで "消去" されてしまったとしか思えないそんな記憶であっても、失われてはいない、という点が貴重なのである。時間を掛けてでも思い出そうとトライし続けていると、こうした "成果(?)" を何度も経験することになる。そうすると、妙に "自信" が生まれ、では今回も......、と思うようになるのである。

 こうしたことに意を強めるようになったのは、あの脳科学者・茂木健一郎氏が、 "創造性" をテーマとした著作で、 "度忘れ" したことを思い出すことと、 "創造的" な閃きを得ることとは脳の働きのパターンとしては酷似している、いや同一のことらしい、と書いていたことによる。
 確かに、両者ともに、ゴールに至るまでの脳の働きの "ペンディング" 状態というものは甚だ気分が良くない。居心地が悪く、気色が悪い。避けてしまって知らぬ顔をした方がラクであろう。自分も、就寝時には、こうした "ペンディング" 状態は避けるようにして、知らぬ顔をしつつ速やかに眠りに落ちるようにしている。さもないと、眠りのきっかけが延々と失われ続けてしまうからである。

 ところで、今日の "度忘れ" とその解決の推移である。今朝、夢を思い起こすことをきっかけにして、さて、彼の名前は何といったっけ? と、 "度忘れ" の入口に立ったのが午前7時半頃であった。
 それから、何食わぬ顔をしつついつも通りの日常のルーチンワークに滑り込んでいた。が、脳内で、このイベントに関するソリューション活動(なんて偉そうなものでもないのだが......)が "ペンディング" 状態でああったことは否めない。時折、えーと、何といったっけかなぁ、と集中しては、別なことをはじめたりする。
 そして、とうとう、昼食時にまで至ってしまった。昼食後、腕組みをしてウトウトとしながら、それでも、思い出そうとする姿勢は継続していた。彼のかつてのイメージのあれこれを思い描くようなことをしていた。が、 "眠りに一瞬落ちて行こうとした" その時、ふいに懐かしい名前が立ち上がったのであった。それは、綴りとしての単語というよりも、一塊のイメージというような形で飛び出してきたようであった。

 最近は、"度忘れ" 克服イベントの際には、できるだけ "想起" した瞬間がどんなふうであったか、その直前には脳内で何があっただろうかに意を傾けるようにしている。何らかの規則性が見つけられるかもしれない......、といった興味本位である。まるで "人体実験" でもしているかのようである。
 そうした観点で今日の場合を振り返ると、 "眠りに一瞬落ちて行こうとした" その瞬間というシチュエーションが特徴的だったことになりそうである。睡魔が、記憶の宝庫としての "無意識" の状態に、 "意識" を接触させたことによって瞬間的な "想起" が生じたとでもいうのだろうか...... (2008.12.12)













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