先日、「さすがに "文明国" フランスは "Bravo !" 」と感じさせられたものであった。それは、以下の報道記事であった。
<フランスの棒高跳び選手、裸で走る動画公開
3月29日、フランスの棒高跳び選手ロマン・メニルが裸でパリ市内を走る動画をネットで公開。写真は昨年4月の大会で跳躍するメニル(2009年 ロイター/Eric Gaillard)
[パリ 29日 ロイター] フランスの棒高跳び選手ロマン・メニルが、競技用のポールを持って裸でパリ市内の観光スポットを走り、その姿を動画に収めて公開した。スポンサーを募るために注目を集めるのが目的だったという。
2007年の世界陸上選手権大阪大会で銀メダルを獲得したメニルには、米大手スポーツ用品メーカーのナイキ<NKE.N>がスポンサーについていたが、昨年に契約が打ち切りとなった。
メニルは自身のウェブサイト(www.romain-mesnil.com)で「おそらく予算などの問題だと思う。危機的な状況だ」と訴えている。
世界的な不況で多くのアスリートが企業とスポンサー契約を結びにくくなっている中、この動画は注目を集めており、フランスでは国営放送のゴールデンタイムのニュース番組で紹介された。>( ロイター 2009.03.30 )
<フランスの棒高跳び選手、裸で走る動画公開
3月29日、フランスの棒高跳び選手ロマン・メニルが裸でパリ市内を走る動画をネットで公開。写真は昨年4月の大会で跳躍するメニル(2009年 ロイター/Eric Gaillard)
[パリ 29日 ロイター] フランスの棒高跳び選手ロマン・メニルが、競技用のポールを持って裸でパリ市内の観光スポットを走り、その姿を動画に収めて公開した。スポンサーを募るために注目を集めるのが目的だったという。
2007年の世界陸上選手権大阪大会で銀メダルを獲得したメニルには、米大手スポーツ用品メーカーのナイキ<NKE.N>がスポンサーについていたが、昨年に契約が打ち切りとなった。
メニルは自身のウェブサイト(www.romain-mesnil.com)で「おそらく予算などの問題だと思う。危機的な状況だ」と訴えている。
世界的な不況で多くのアスリートが企業とスポンサー契約を結びにくくなっている中、この動画は注目を集めており、フランスでは国営放送のゴールデンタイムのニュース番組で紹介された。>( ロイター 2009.03.30 )
この記事の後日談では、この "裸で走った選手" に対する当局からのお咎めは一切なく、むしろ心ある企業がスポンサーとして申し入れてきたとか。 "公然わいせつ(猥褻)" がどうのこうのと、カビが生えた百年前の頭脳で対処するどこだかの国の "時代遅れ" ぶりとはえらく異なるわけである。
今日のメディアは、とあるタレントをめぐる "公然わいせつ(猥褻)" 容疑での逮捕問題で大騒ぎのようだった。というよりも、奇しくも<鳩山総務相が「めちゃくちゃな怒り感じる」>( NIKKEI NET 2009.04.23)と伝えられているごとく、同タレントが<地上デジタル放送普及のためのメーンキャラクター>であった点が、すべての騒ぎの根底に横たわっているかのようである。
しかしねぇ、大臣が気に病むほどの "大きな政策" であったのならば、その普及についてはもっと手堅い対策をこそ打って然るべきだったんじゃないですかね。くだらない "ばら撒き" 政策をするくらいならば、地デジ機器をこそ無償提供をする手もあったわけでしょ。
それを、人気タレントを "メーンキャラクター" に据えて、普及アピールをしようというその "安直さ" がたまたま裏目に出ただけではないですか。人気タレントといっても、当たり前のことながら、多くの矛盾を抱えた "人間" でしょ。酒も飲みたいし、憂さ晴らしもしたかろう。時には、人気のない深夜の公園で真っ裸になりたいと思ったとしても、別段、騒ぐほどに不思議なことではないかもしれない。
別に、当該タレントをかばうほどに思い入れもしていないが、彼の所業なぞは "公然わいせつ" というよりも、ひと昔前の "バンカラ" 的逸脱のようにも見えないではないのだ。世に言う "わいせつ強要" の輩の破廉恥さとは全然次元が異なる。
率直に言って、この一連の騒ぎで自分が感じたのは、この国って、とてつもなく "硬直" しているなぁ、ものの受けとめ方において "柔軟性、寛容さ" ってものがまったくなくなってしまったようではないか、という不快感であった。
また、庶民だっていつの間にか右に倣えとなってしまったのだ。インタビューに応じる庶民の中に、ひとりくらい「別にいいんじゃないの、ストレスが溜まってしまったのかもしれないもんね」と、はぐらかしてやる者がいたっていい。あるいは、「地デジの "開放性" を象徴していていいんじゃないですか......」と...... (2009.04.23)
今日のメディアは、とあるタレントをめぐる "公然わいせつ(猥褻)" 容疑での逮捕問題で大騒ぎのようだった。というよりも、奇しくも<鳩山総務相が「めちゃくちゃな怒り感じる」>( NIKKEI NET 2009.04.23)と伝えられているごとく、同タレントが<地上デジタル放送普及のためのメーンキャラクター>であった点が、すべての騒ぎの根底に横たわっているかのようである。
しかしねぇ、大臣が気に病むほどの "大きな政策" であったのならば、その普及についてはもっと手堅い対策をこそ打って然るべきだったんじゃないですかね。くだらない "ばら撒き" 政策をするくらいならば、地デジ機器をこそ無償提供をする手もあったわけでしょ。
それを、人気タレントを "メーンキャラクター" に据えて、普及アピールをしようというその "安直さ" がたまたま裏目に出ただけではないですか。人気タレントといっても、当たり前のことながら、多くの矛盾を抱えた "人間" でしょ。酒も飲みたいし、憂さ晴らしもしたかろう。時には、人気のない深夜の公園で真っ裸になりたいと思ったとしても、別段、騒ぐほどに不思議なことではないかもしれない。
別に、当該タレントをかばうほどに思い入れもしていないが、彼の所業なぞは "公然わいせつ" というよりも、ひと昔前の "バンカラ" 的逸脱のようにも見えないではないのだ。世に言う "わいせつ強要" の輩の破廉恥さとは全然次元が異なる。
率直に言って、この一連の騒ぎで自分が感じたのは、この国って、とてつもなく "硬直" しているなぁ、ものの受けとめ方において "柔軟性、寛容さ" ってものがまったくなくなってしまったようではないか、という不快感であった。
また、庶民だっていつの間にか右に倣えとなってしまったのだ。インタビューに応じる庶民の中に、ひとりくらい「別にいいんじゃないの、ストレスが溜まってしまったのかもしれないもんね」と、はぐらかしてやる者がいたっていい。あるいは、「地デジの "開放性" を象徴していていいんじゃないですか......」と...... (2009.04.23)
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