"技術的な勘や感覚" と "身体性"、"練習" ......

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  "技術的な勘や感覚" というものは、どうもやはり時間を空けるべきではなさそうだ。
このことはここでも何度も書いているが、間違いなさそうだ。と同時に、何か現代人が疎んじやすい何か重要なことを暗示してそうな気がする。
 今日も、同じ辛酸を舐めてしまった。当該の技術的事柄には二ヶ月ほどブランクを空けてしまっただろうか。そうすると、案の定、戸惑ってしまうのである。
 こうしたことはもう何度も実感しているため、必要に迫られなくとも "表敬訪問" というか "ご機嫌伺い" というか、軽くアプローチしておいた方が "再開" した時に無難だとは思っていた。にもかかわらず、ついついご無沙汰してしまっていたのだ。

 人間関係でも、困った時だけ手前勝手に顔を出す無作法は嫌われ、その結果、望むことがうまく叶えられない、といったことはありがちである。日頃から、それとなく接触しておく如才なさが必要なようだ。
 逆に、しつこく通い詰めると、相手も根負けをするかのように意が叶ったりもする。どうもこれは、論理的問題だけではない事情が人間関係には含まれていることを裏書きしているかのごとくである。
 そして、人間の脳活動もまったくこの道理と似通っていそうな気がする。論理や単なる知識の記憶だけではない "周辺的な諸々" が思考や作業を助けているに違いない。だから、 "周辺的な諸々を巻き込む繰り返しの動作" というものが重要となるのだろう。まさしく、それが "練習" というもののエッセンスなのかもしれない。
 また、技術的な事柄というものは、特殊なジャンルにおける特殊な "取り決め、ルール" によって成立しているわけだから、日常生活上の認識感覚と異なっていることが多い。特殊な "取り決め、ルール" に則った認識感覚に入り込まなければ思うようにはならない。
 これこそは、 "慣れ" の為すわざなのであり、 "練習" を重ねる以外に近道はなさそうである。語学の習得にしたところが、まったく同様な仕組みなのだと思える。いくら、文法という抽象的論理の理解をしたところでものにはならないのであって、個別的実践の場数を踏むことには及ばないようだ。

 かなり強引な表現に聞こえるかもしれないが、この辺の事情によって "科学" と "技術" とが仕分けられているのだろう。 "抽象性" と "具象性" ......。
 ひょっとしたら、現代は "前者" に比重が掛かり過ぎとなっているのであろうか。 "知識" 獲得だけでわかった気になる風潮というのはその好例になるのかもしれない。
 ところで、 "イチロー" をはじめとするスポーツ・ヒーローたちが、あのように輝かしく眼に映えるのは、彼らが、現代人たちが蔑ろにする "後者" の意味と重みとをいかんなく体現し尽くしているからなのだろう。
 彼らが駆使する "身体性" とでも言うべきものは、 "技術" というものの基盤であるに違いないが、同時に、現代という時代が偏重する "形式・器" がそれだけでは空疎でしかないことを照らしているような気がする...... (2009.09.19)












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