"テレパシー" とか "念力" とかに関しては、それらを "超能力" と呼ぶべきかどうかは別にして関心は向けている。 "非科学的" と言えばそうだが、逆に、 "科学的" であることがすべて正しいことなのかと疑問を持つならば、あながち "非科学的" というレッテルをあちこちにベタベタと貼るべきではなさそうだ。
今日の関心事は、視点は違うが、 "念力" 、 "念ずる" こと。
脳と身体との関係の仕組みは、興味深いというだけではなく、 "脳卒中" などの成人病が社会的にますます注目される時代環境では無関心ではいられない。
時々、あの "長嶋元監督" の姿をTVなぞで見かけるが、元気そうにしているのに対して相変わらず右手が不自由である姿には気の毒だという思いが込み上げる。
詳細をよくは知らないが、やはり "脳卒中" などによる脳神経の損傷とその "リハビリ" とは想像を絶する難題なのであろう。
今日の関心事は、視点は違うが、 "念力" 、 "念ずる" こと。
脳と身体との関係の仕組みは、興味深いというだけではなく、 "脳卒中" などの成人病が社会的にますます注目される時代環境では無関心ではいられない。
時々、あの "長嶋元監督" の姿をTVなぞで見かけるが、元気そうにしているのに対して相変わらず右手が不自由である姿には気の毒だという思いが込み上げる。
詳細をよくは知らないが、やはり "脳卒中" などによる脳神経の損傷とその "リハビリ" とは想像を絶する難題なのであろう。
そんな中、次のような報道に目を向けてみた。
<脳卒中 念ずれば動かしてくれるリハビリの新装置
脳と機械を結ぶブレーン・マシン・インターフェース(BMI)技術を使って、脳卒中患者の機能回復を図る新しいリハビリ方法を慶応大のグループが開発に成功し、効果が確認された。体を動かそうと念じると、機械がその脳波を読み取り、強制的に体を動かす。こうした訓練で、脳からの命令が筋肉に伝わりやすくなるようにする。
慶応大大学院生の川嶋喜美子さん、牛場潤一専任講師(生命情報学)らは、脳卒中で、運動命令を出す脳の領域から脊髄(せきずい)までの神経回路のどこかが傷つき、手の指が2年以上動かせなくなった40~60代の患者4人の脳波を計測。指を伸ばそうとした時と安静時の脳波を解析した。
さらに、指を伸ばす命令が脳から出た時に、強制的に指を伸ばす装置で患者の指を動かすように設定。うまく命令が出せたかどうかが、モニターの星印の動きでわかるようにした。うまく命令が出せているかどうかわかると、次第に余計な力が入らないようになると考えられるためだ。 ...... (瀬川茂子)>( asahi.com 2009.09.20 )
"脳波" とか "脳内血流" などは、 "脳科学" の実験で、最近は当たり前のように活用されているようだ。中には脳の "思考状態" を追求するためにも活用されている。
先日も、<『脳科学 不思議の園 「思考」を測る技術進む』>(2009.09.12 朝日新聞 夕刊)という新聞記事について感想を書いたばかりだ。(当日誌 < "脳科学" が科学としての市民権を獲得してゆくためには ......>(2009.09.13))
"思考" の中身まで "脳科学" が迫って行けるのかどうかは疑問なしとはしないが、上記のような活用ケースには、関心を持つだけでなく "感心" もさせられる。
"リハビリ" の訓練には、一度遮断されてしまった "脳の働きと身体の動き" との関係を、気が遠くなるような努力で回復させるというプログラムがあると聞いている。自身で行ったり、サポートがついて行うようだ。
ただ、推測に過ぎなかったが、 "脳の働き" 側で、動かなくなった身体のどこかある部分を動かそうと "発信" することはかなりの難行だと言うほかないだろう。たとえば、両手のひらを順当に組むのではなく、裏返して組んでみて、その恰好で "左手中指" を動かせだの、 "右手薬指" を動かせだのと "指示しようとする" と結構大変なことである。
こうしたことと事情は全然異なるのはわかっているが、多分、このケースの延長線上に当該の "リハビリ" の難しさがありそうだ。
この "指示しようとする" ことを、 "念ずる" と表現したものと思われるが、この思いのほか困難なプロセスを "ITで支援する" という、この記事のような試みは、実効性という点で効果的ではないかと思えたのだ。 "実効果" が上がるテーマからどんどん積み上げて行くのがいいと思う...... (2009.09.20)
<脳卒中 念ずれば動かしてくれるリハビリの新装置
脳と機械を結ぶブレーン・マシン・インターフェース(BMI)技術を使って、脳卒中患者の機能回復を図る新しいリハビリ方法を慶応大のグループが開発に成功し、効果が確認された。体を動かそうと念じると、機械がその脳波を読み取り、強制的に体を動かす。こうした訓練で、脳からの命令が筋肉に伝わりやすくなるようにする。
慶応大大学院生の川嶋喜美子さん、牛場潤一専任講師(生命情報学)らは、脳卒中で、運動命令を出す脳の領域から脊髄(せきずい)までの神経回路のどこかが傷つき、手の指が2年以上動かせなくなった40~60代の患者4人の脳波を計測。指を伸ばそうとした時と安静時の脳波を解析した。
さらに、指を伸ばす命令が脳から出た時に、強制的に指を伸ばす装置で患者の指を動かすように設定。うまく命令が出せたかどうかが、モニターの星印の動きでわかるようにした。うまく命令が出せているかどうかわかると、次第に余計な力が入らないようになると考えられるためだ。 ...... (瀬川茂子)>( asahi.com 2009.09.20 )
"脳波" とか "脳内血流" などは、 "脳科学" の実験で、最近は当たり前のように活用されているようだ。中には脳の "思考状態" を追求するためにも活用されている。
先日も、<『脳科学 不思議の園 「思考」を測る技術進む』>(2009.09.12 朝日新聞 夕刊)という新聞記事について感想を書いたばかりだ。(当日誌 < "脳科学" が科学としての市民権を獲得してゆくためには ......>(2009.09.13))
"思考" の中身まで "脳科学" が迫って行けるのかどうかは疑問なしとはしないが、上記のような活用ケースには、関心を持つだけでなく "感心" もさせられる。
"リハビリ" の訓練には、一度遮断されてしまった "脳の働きと身体の動き" との関係を、気が遠くなるような努力で回復させるというプログラムがあると聞いている。自身で行ったり、サポートがついて行うようだ。
ただ、推測に過ぎなかったが、 "脳の働き" 側で、動かなくなった身体のどこかある部分を動かそうと "発信" することはかなりの難行だと言うほかないだろう。たとえば、両手のひらを順当に組むのではなく、裏返して組んでみて、その恰好で "左手中指" を動かせだの、 "右手薬指" を動かせだのと "指示しようとする" と結構大変なことである。
こうしたことと事情は全然異なるのはわかっているが、多分、このケースの延長線上に当該の "リハビリ" の難しさがありそうだ。
この "指示しようとする" ことを、 "念ずる" と表現したものと思われるが、この思いのほか困難なプロセスを "ITで支援する" という、この記事のような試みは、実効性という点で効果的ではないかと思えたのだ。 "実効果" が上がるテーマからどんどん積み上げて行くのがいいと思う...... (2009.09.20)
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